梅宮アンナ「生えてきた髪がクリクリで困っています」。18日から始まる新しい治療は | NewsCafe

梅宮アンナ「生えてきた髪がクリクリで困っています」。18日から始まる新しい治療は

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梅宮アンナ「生えてきた髪がクリクリで困っています」。18日から始まる新しい治療は

こんにちは、梅宮アンナです。私はいまステージAの小葉がんを治療中。7月31日スタートの一つめの抗がん剤「AC療法」、11月7日の右乳房及びリンパ節郭清手術を経て、12月5日スタートの二つめの抗がん剤「パクリタキセル」を3月5日に終えたところです。

今日、この取材に大好物のセブンイレブンの焼きうどんを差し入れてもらったのですが、最近は食べ物のコントロールも始めました。というのも、パクリタキセルの途中からむくみがひどくなったから。

いま困っているのは「リンパ浮腫ケア」と「髪の毛」です

私は右リンパ節も切除したので、その後遺症といえる「リンパ浮腫」が起きるのがとにかく恐怖です。だから腕を伸ばすストレッチ、ピラティス、ぎゅっと握るトレーニング、保湿&マッサージ、歩くことなど、できる限りの予防法を取り入れています。特に腕を伸ばすことは次の放射線治療に重要だと言われたので、手術直後から痛みに耐えて可動部位確保を頑張ってきました。

が、リンパ浮腫ってならないための確たる予防がないんですね。なので、これまで無関心だった健康的な食事も整えようと、苦手な野菜もがんばって食べているところです。

もう一つ、髪の毛にも困っています。「AC療法」のときに抜けた髪は、AC療法終了から40日で生えてきました。でも、なぜか黒い髪は生えず、白髪ばっかりなの。しかも、これまで超ストレートだったのに、新しい髪はくりくりのくせ毛。それが二つめの抗がん剤、パクリタキセルで再び半分ほど脱毛しました。

私は割安な医療ウィッグをJR山手線・西日暮里にある「美容室シトリン」にメンテしてもらっています。ウィッグのキワから伸びてきた白髪が見えてしまうのが気になるで、白髪にカラーを入れてなじませてもらったのですが、そのときにこのくりくり毛の理由を聞いたら……。

なんと、毛髪を作り出す毛球部の細胞が抗がん剤でダメージを受けて、まん丸な形からぐちゃぐちゃになってしまい、いびつな形のまま髪の毛が生えてくるからくりくりになるイメージなのだそうです。「全員くりくりになるので安心してください」って説明されました。

「こんなにくりくりなまま残りが伸びてくると揃わないから、いま生えてる分は剃っていちどゼロにしたほうがよくないですか?」と聞いたら、「いえ、不思議と最後はなじむので、いま切らないでそのままにしていてください。生えそろってきたらこの意味がわかります、大丈夫です」って。そうなんだ、ちょっと楽しみ。

ですが、前回は40日で生えたけれど、今回は新しいお薬の影響でそんなに早くは生えてこないかもしれません。

ホルモン治療薬「タモキシフェン」がすでに始まっています。このあとの治療は…

すでに3月13日から「タモキシフェン」が始まっています。これは1日2錠、10年飲み続ける抗エストロゲン薬(ホルモン療法薬)です。病理検査の結果、私の乳がんはホルモン陽性、HER2陰性というタイプで、女性ホルモン(エストロゲン)にとってもよく反応するそう。なので、エストロゲンがエストロゲン受容体へ結合することをタモキシフェンで妨げていく治療で、がん再発の確率を下げるのです。

いま4日目で、頭が痛いなと思ってタモキシフェンの副作用を調べたら頭痛って書いてあったので、やっぱりなと思いました。合わない人は合わない薬だと聞いていますので、探り探り飲んでいます。あとは、注射の「リュープリン」が卵巣機能抑制としてスタートする予定。こちらは、がん治療以外では子宮内膜症などにも使われる、女性ホルモンの分泌を抑える薬です。

加えて3月18日から放射線治療が始まります。毎日1回で、16回、4月8日までですね。そのあと、分子標的薬「ベージニオ」が毎日2錠ずつ、2年間の予定でスタートします。ベージニオはがんの増殖サイクルに関与する特定の酵素の働きを阻害して増殖そのものを防ぐという新しい薬です。

私の中では「パクリタキセル」の終了でいったん治療の、登山でいえば「胸突き八丁」の部分を越えて、あと少しで一段落、という頂上が見えてきました。それもあって、ここのところ、医療費についてのさまざまな報道に思うことがあります。

私の場合、母はアメリカ出身、娘も普段はアメリカ在住ですから、国の制度の違いも含めて考えることはたくさんあります。ただ、どのような場合も、ひたすら浮かぶのは医療に携わる皆さんへの感謝です。

現場のお医者様がた、看護師さん薬剤師さんはじめコメディカルの皆さん、病院を整えてくれるスタッフの皆さん。そして薬を作り出してくれて届けてくれる、医療に関わるみなさん。闘病を終えて、あらためて考えてみたいテーマがもう一つ見つかりました。いま、高額な治療を受けながら私の考えをまとめているところです。

つづき>>>「私が受けられる治療があるということに心の底から感謝しています」梅宮アンナがいま思うこととは


《OTONA SALONE》

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