48歳、激しい胸部痛で検査するも「異常なし」と言われてしまって。 更年期の不調って診断が付かないんだなと実感した私は | NewsCafe

48歳、激しい胸部痛で検査するも「異常なし」と言われてしまって。 更年期の不調って診断が付かないんだなと実感した私は

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
48歳、激しい胸部痛で検査するも「異常なし」と言われてしまって。 更年期の不調って診断が付かないんだなと実感した私は

閉経の前後5年を一般に更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は一般的には50歳といわれていますが、新しい研究での平均値は52.1歳とされています。となると、47~57歳の世代は更年期に当たる人が多くなります。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの? みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

【100人の更年期#120】前編

◆ケイコさん 49歳
東京都在住。38歳の夫、8歳の息子と暮らす専業主婦。祖父の代からやっている実家の仕事をたまに手伝う

「生理周期が長くなったり、短くなったり」から始まって、不正出血も

46、7歳のころから体がだるく、疲れやすくなったというケイコさん。生理の周期も乱れてきて、2カ月来なくなり、その後はさらに3〜4カ月と間が空いて、「遅れてきたな〜、これがよく聞く閉経前の生理周期の乱れだな」と感じていたら、今度は逆に続けざまに来るなど、どんどん不規則になっていきました。

「自転車に乗ったときに、左足の付け根がつって動けなくなった」など、何かおかしいと思うことも増えてきました。

 

そんな不調を感じ始めた48歳のとき、数日間、不正出血が続きます。近所の産婦人科に行くと「更年期の症状でしょう」と言われて、止血作用のある「アドナ錠」を処方され、出血は治まったため、このときはそのまま様子見をすることになりました。

 

我慢できないほどの痛みではないけれど、「手指がこわばり、腕が上がらない!」 

それから4カ月後、前日は何の症状もなかったのに、朝起きたら、手指がこわばり、右の肩が痛くて、右腕が全く上がりません。慌てて整形外科を受診すると「ヘルニアか五十肩か、原因は分からないけれど、そこらへんかな?」という診断だったそうです。以前受けた健康診断でリウマチ因子が高かったことを医師に伝えると、「リウマチの可能性もある」とのことでした。しかし、血液検査、尿検査、レントゲン検査の結果は、「リウマチではない」でした。

医師からは、「お湯につけて血流をよくすれば治る」と言われましたが、ずっと痛みは消えませんでした。痛み止めを処方されましたが、我慢できないほどの痛みではなかったので、なるべく飲まずに過ごしました。結局、原因は突き止められないまま、処方された炎症や痛みを和らげる軟膏をつけ、1週間に1度のリハビリでストレッチをすると、1カ月くらいで症状は緩和しました。

「思えばその頃、韓国ドラマにはまり、朝方3時、4時までドラマを見続けていたんです。睡眠不足だったことで、体調不良になったのかもしれません」。

それから数カ月たった48歳の大みそかの晩、久しぶりにお酒を飲んで、忙しい年末年始を過ごしていたら、年明けの1月6日、ケイコさんをいままで感じたことのない胸部の違和感と息苦しさが襲います。

正月明け、胸部の違和感と息苦しさで内科に行くも、結果は「異常なし」

「とにかくみぞおちの辺りが痛いんです。もともと、胃が弱いこともあって、『胃もたれの延長かな?』と思ったのですが、その日からずっと息苦しさが続いていて……」。その息苦しさは、「空気が薄い、標高の高い山の上にいるような感じ」で、マスクをするともっと苦しくなるので、マスクもできなくなったといいます。

「胃痛が強くて、夜中から明け方にかけて痛みがひどくなっていって、ときには冷や汗も出てきました」。

再び、かかりつけの内科で血液検査、尿検査、レントゲン検査、さらに心電図をとり、胃カメラも受けましたが、すべて「異常なし」でした。「でも、検査後に、家に戻ってくると、動悸がすごくて、『ドックン、ドックン』と心臓の音が激しくて……」。

あるとき、旦那さんが子どもを連れて遊びに行ったので、家で留守番をしていると、脈がどんどん速くなっていったときがあったそうです。ケイコさんが腕につけたスマートウォッチ「Apple Watch」で心拍数を計測すると、普段は60の心拍数が80、100、ついには150超えに……。「苦しくて、呼吸もできず、あのときは救急車を呼ぶ一歩手前でした。でも、少ししたら治まったので、大丈夫だったんです」。

再び内科を受診すると、「CT検査を受けたほうがいい」と言われて、大きな病院を紹介されたケイコさん。でも検査の結果はやはり、「何の問題もなし」だったのです。

本編では、更年期にさしかかったケイコさんが身体に異変を感じ、病院にいくも「なんの問題もない」と言われてしまったお話をお届けしました。

続いての▶▶「この症状は更年期なのか、何なのか?」結局、原因は分からずじまい。日々の生活を見直して、乗り切っていこう

では、歯を食いしばるほどの痛みに狭心症を疑われて、検査をしたケイコさんが告げられた、「モヤっとする事実」についてお伝えします。

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。

ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです。


《OTONA SALONE》

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