「もうモノを見るだけでうんざり」元TBSアナが壮絶な実家の片付けを経験。実は「部屋の整理をしたくてたまらなくなる」スイッチがあって | NewsCafe

「もうモノを見るだけでうんざり」元TBSアナが壮絶な実家の片付けを経験。実は「部屋の整理をしたくてたまらなくなる」スイッチがあって

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
「もうモノを見るだけでうんざり」元TBSアナが壮絶な実家の片付けを経験。実は「部屋の整理をしたくてたまらなくなる」スイッチがあって

元TBSアナウンサーのアンヌ遙香がニッチな眼差しで映画と女の生き様をああだこうだ考え、“今思うこと”を綴る連載です。ほんのりマニアックな視点と語りをどうぞお楽しみに!

【アンヌ遙香、「映画と女」を語る #6】

春は新しいことに挑戦したくなる時期。あの資格を取りたい!などBRANDNEWな自分に変身する様々な可能性を模索したくなったりしますよね。

「開運」という表現が果たして当てはまるかは分かりませんが…春や新年度は“自分の人生をより良い方向に進ませたい”と考えたり、そういった気分がもっとも高まるシーズン。 そんな時、手っ取り早くできる開運アクションといえば「掃除」であり、「モノを手放すこと」ではないでしょうか。

倉庫同然になっていた実家の部屋を大整理

2024年に20年生活した東京を後にして、故郷である札幌の実家にゴールデンレトリバーと共に拠点を戻した私。実家でほぼ倉庫と化していた部屋を大整理したのが本当に大変でした。

天井まで渦高く積まれた段ボールをひたすら整理し、業者さんになかなかの額をお支払いして粗大ゴミの回収に来てもらったり……。 何年も“開かずの間”だったわけですから、掃除機をかければあっという間に埃でフィルターが目詰まりを起こしたり、なんて言う地獄絵図も。

モノを見るだけでもうんざり、といった時期もありました。 そんな時期を経て、今は比較的快適な空間で生活できていますが、むしろそれから数ヶ月経って、ちょっとしたリバウンド期に入っているような……。

もうモノは増やすまい、なんて整理している時は思うのですが、キャラクターグッズ好きの私は街中でガチャガチャを見ると、ついやりたくなってしまうのです。今や冷蔵庫の上にちっちゃいフィギュアがちょこちょこちょこと並び始めています。

観ると必ず誰もが片付けたくなる!?

そんな私が、ときどき無性に観たくなる「魔法の映画」があります。どんな魔法かといえば 「この映画を観れば絶対家の中を片っ端から整理したくなり、片付けたくてうずうずしたくなる」という魔法!(笑)それが、フィンランド映画『365日のシンプルライフ』なのです。

私は先日この映画をうっかり夜寝る前に観てしまい、もう部屋の整理をしたくてしたくてたまらなくなり、大変でした。寝なきゃいけない…でもあのタンスの上の段ボールを整理したい…。可能ならお掃除に適した昼間にご覧になるのを強くお勧めします。

ヘルシンキ在住・失恋したばかりの26歳ペトリ。自分の部屋の中は、好きなもので溢れかえっているはずなのに、なぜこんなに自分の人生はうまくいかないのか……とうんざりします。

モノは自分の幸せに直結するのか?身の回りにありすぎてはいないか?などなど思いをめぐらせたペトリは、自分の持ちモノ全てをリセットする”実験”を決意するのです。

「マネしたいけどなかなかできない」独自のルール4箇条とは

1. 自分の部屋の中にあるものを全て倉庫に預ける
2.  1日に1個だけその倉庫から必要なものを持って帰ることができる
3. これらをひたすら1年間続ける
4. 1年間何も買わない。

がらんとした部屋にすっぽんぽんのペトリ。そう、身に付けるものも含め全て倉庫に入っている状態から、本当に必要なものを持ってくるというルールなので、 1日目は倉庫まで全裸で雪のヘルシンキを駆け抜けるペトリ!!ありえない!寒すぎでしょう?!

1日目に持ってきたものは…体を覆うコート。そりゃそうよね。一枚のコートを身に付けた状態でガランとした部屋で夜を過ごしたペトリ。では2日目は何を持ってくるべきなのか…あなただったら何を持ってきますか? と言う具合に始まるこの実験生活。自分だったら何を持ってくるか?とついつい置き換えて考えてしまうから面白い。

冷蔵庫や洗濯機もない状態から始まるわけですが、あれが必要だ、これが必要だと周囲がそれぞれの立場で口出ししてくるのがまたご愛嬌。

明るい笑い声が魅力的なお母さんは、冷蔵庫は絶対に必要だと言う。日ごろつるんでいる男友達は、携帯電話を持ち歩かないなんてありえない、なんて言ってくる…。最初は寒い冬を乗り越える、また命を守るために必要なブランケットやら衣服やらを積極的に持ち帰ってくるペトリでしたが、ある日その手が止まってしまいます。


《OTONA SALONE》

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