30代は「スマホ老眼」、40代は目の「更年期」に突入!?「最近、急に目が見えづらい」を放置した先の怖い未来とは | NewsCafe

30代は「スマホ老眼」、40代は目の「更年期」に突入!?「最近、急に目が見えづらい」を放置した先の怖い未来とは

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30代は「スマホ老眼」、40代は目の「更年期」に突入!?「最近、急に目が見えづらい」を放置した先の怖い未来とは

仕事や生活の中でスマホやパソコンを使う時間も増え、「最近急激に目の調子が悪くなってきた」とお悩みの人もいると思います。それ実は「スマホ老眼」もしくは「目の更年期のはじまり」かもしれません。

2025年1月に開催された「マイティアルミファイ(OTC医薬品:要指導医薬品)」新製品発表会(主催:千寿製薬株式会社)に登壇した眼科医の佐藤 香先生に、オトナ世代に多い目の不調について伺ってきました。

▶30代は「スマホ老眼」、40代は目の「更年期」に突入!?

30代後半から始まる人も増えてきた「老眼」。40代以降は気をつけたい「目の更年期」とは

眼科医の佐藤 香先生は、「最近は30代の方で老眼の方が急増しています。また40代は目の不調が起こり始める、いわば目の更年期世代と言えます」と話します。

――目の更年期とは、具体的にどのような症状が挙げられますか?

「老眼」「ドライアイ」「目の充血」などが挙げられます。

まずはなんといっても老眼です。

わずか10年ほど前までは、老眼は40代後半や50代から始まる目の症状だったのですが、現代は30代後半から老眼の症状が出始める人が増えてきています。

そもそも目の仕組みとして、目は遠くのものを見るときは筋肉を弛緩させ、近くのものを見るときは筋肉を緊張させてピントを合わせています。つまり、近くのものを見ているときは、常に目には負担がかかっている状態。

スマホやパソコンなど近くを見る時間がどんどん長くなることで、目が緊張している時間が増え、それが原因で老眼が若年齢化しているのだと考えられます。

――少しでも老眼の速度を遅らせる方法はありますか?

近くばかり見て緊張しっぱなしの目の筋肉を緩める時間を作りましょう。まずは、1時間仕事をしたら5分休むことから。目を休ませている間は、遠くのものを見たり、音楽を聞いたりするのがおすすめですね。くれぐれも「仕事の休憩時間にスマホを見る」なんてことにはならないようにしてください(笑)

――老眼鏡は使った方がいいですか?

そうですね。「目が疲れた時だけピントが合わなくなる」という程度なら使わなくてもいいと思いますが、加齢性変化で常にピント調節がうまくいかなくなっている場合は、老眼鏡を使った方がいいと思います。

見えづらいのに無理をすると、肩こりや頭痛など他の部分に悪影響が出てくる場合もあります。

▶女性ホルモンの減少により起こる目のトラブルとは

40代を過ぎたら「白目の充血」「ドライアイ」にも気をつけよう

――ドライアイはどのような人がなりやすいですか?

更年期世代全般です。更年期世代になると、女性ホルモンが減少して体の水分バランスが崩れ、肌がカサカサするという話は聞いたことがあると思います。それは瞳も同様。瞳の水分量が減ったり、涙が出にくくなることで、ドライアイになるリスクが高まります。

他にもスマホやパソコンを長時間見ている人もドライアイになりやすいですね。集中して1点を見ていると、どうしても瞬きが少なくなってしまいます。それで瞳の潤いが失われてドライアイの症状が起こってしまいます。白目の充血にもつながるので注意してほしいですね。

――解決策や予防法は?

意識的にまばたきの回数を増やしたり、目薬をさして潤いを補給しましょう。常に目が潤っている状態を維持するよう心がけてください。

▶瞳のトラブルが原因で老け見えする!?

瞳のトラブルは、見た目年齢にも関係する

――目の充血やドライアイ、老眼の症状を放置することは、目の健康に悪いだけでなく、「老け見え」の原因にもなると伺いました。

はい。目が充血していると「疲れていそう」という印象を持たれる、という調査結果が出ています。反対に白目が白く保たれていると「健康的」「元気」という印象になります。

【調査概要】目の状態に関する意識調査 ■調査企画:千寿製薬株式会社 ■調査時期:2024年11月29日~2024年12月2日 ■調査会社:株式会社ネオマーケティング ■調査対象:全国の20歳~59歳の女性400人 ※構成比(%)は小数点第1位を四捨五入しています。合計しても必ずしも100%にならない場合があります。

――老眼やドライアイをそのままにしておくのも、老け見えにつながりますか?

そうですね。見えにくい状態で無理やり見ようとすると、目を細めてしまったり、眉間や額に皺が寄る場合があります。眼瞼下垂にもつながり目元が老けて見える原因にもなるので、注意したいですね。

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【PROFILE】

佐藤 香先生

医療法人社団栄和会 主任執刀医、だんのうえ眼科亀有院 院長。年間3,000件以上の手術を行う、日本でも珍しいボリュームサージャン(眼科手術医)。特に最先端の多焦点眼内レンズの豊富な知識を駆使して行う白内障手術において、抜群の実績を誇る。2023年には世界で初めての眼内レンズを使用した白内障手術も成功させた。SNSの活動では、Instagramや公式YouTubeチャンネル「佐藤香/医師【眼科・サージャン】」でも豊富な最新情報を発信。積極的に眼疾患に対しての啓蒙活動を続けている。


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