全てを手にした女性CEOが、年下のインターンによって秘めた欲望をかぎ分けられ、力関係が逆転、深みにはまっていく様を、行先不明のスリリングな展開と大胆な官能で描く本作。
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記事によると、2017年に彼女は18か月ごとに女性監督と仕事をすると誓い、過去8年間で19本の映画・テレビで女性プロデューサーや俳優と積極的にタッグを組んできたという。
知名度と実力のある彼女が出演することにより、作品にゴーサインが出る。多くの俳優が、#MeToo時代における女性映画製作者の機会の少なさを訴えても、才能の登用に踏み切った者はほとんどいなかった中で、ニコール・キッドマンは「自ら出演しないとハリウッドの現状は変わらない」と話し、その絶大なスター性を活かして『ベイビーガール』のハリナ・ライン監督のような新進監督に光を当てることを使命とした。
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今回解禁された特別映像<ふたりの絆編>では、その使命のもとにこれまで様々な作家とタッグを組んできたニコール・キッドマンが、ハリナ・ライン監督と手を組んだ本作について、「物語自体が壮大な旅だった。特別な結末が待ち受けているのが分かった」と話すところから始まる。
完璧な人生を送りながら、ニコール・キッドマン演じるロミーの心の奥深くに眠る欲望がゆっくりと目を覚ましていく本作だが、「脚本を読んで虜になった」「このような女性の描き方は珍しい。女性監督によってね」とその注目すべき点について明かす。
また、監督が今回のタッグをふり返り「私たちの間の絆は、作品全体にいい影響を与えた」と話すと、ニコール・キッドマンも「心を開き監督にすべてを委ねた」と応じ、2人の厚い信頼関係によって作品が完成したことがわかる。
さらに「監督のユーモアにはいたずら心があり、私たちの予想を完全に裏切ってくる」と監督への賛辞を贈り、同時に監督も「ニコールの演技は精神に訴えかけてくる」とその演技を絶賛。
映像の最後、本作のテーマについて監督は「自分を解放する喜びをたたえてる。性別は関係ない。セクシーな映画」と断言する。
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『ベイビーガール』は3月28日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。