【モデルプレス=2025/02/24】【百田夏菜子インタビュー(後編)】前だけを見て走り続けた先に、立ち止まることを知り、人生最大の選択を迎えた20代。いま、その歩みを振り返り「本気で悩んでよかった」と充足感を口にする百田夏菜子。何を感じ、何が変わり、何が変わらなかったのか……怒涛の10年間について話を聞いた。【写真】百田夏菜子、眩しいほどの美肌にうっとり◆百田夏菜子、とにかく必死に駆け抜けた20代― 30歳になって約半年、何か変化はありましたか?百田:20代の後半は「20代が終わっちゃう」「終わるまでに何かやらないと」「やり残したことないか?」と感じていたんですけど、いざ30歳になると数字だけで見ても0に戻ってまたスタートする気分。「どんなものに出会えるんだろう」「どんな人に出会って、どんなお仕事をしていくんだろう」とここからが楽しみだなと思っています。― 『ももいろクローバーZ 百田夏菜子 フォト&スタイルブック えくぼは恋の落とし穴Anniversary30』(宝島社)でもこれまでの人生を振り返っていますね。百田:30歳になって20代を振り返ってみると、当時とは違う視点で自分を見られたり、必死だった時間を思い出したり、今だからこそ振り返られるお話もたくさんさせていただきました。― 改めて20代はどんな10年間でしたか?百田:とにかくガムシャラに走りました。特に前半は立ち止まることを知らず、常に前だけを見て走っていたなと。でも、途中で色んな変化があり、グループとしても変化があったときに「1回立ち止まった方がいいんだろうな」「そういえば振り返ったことがなかったな」って初めて思いました。「何か落としてきてないか?」「何か拾い忘れてないか?」とすごく心配になったこともあり、自分の心の変化が大きかったのが20代だったと思います。周りの環境に自分自身の気持ちが全然ついていけなくて「何が起こってるんだろう、でもとにかく走らないと」と思いながら活動していた時期もあったので、いま振り返ると余裕がなかったし、雑な部分も多かったし、器用にできてないことも多かったと思います。― その中で得たものは?百田:そういう経験をして、いっぱいいっぱいな自分を知ったことで「どうしたら余裕を持てるんだろう」「1つひとつ丁寧に向き合うためにはどうすればいいんだろう」と探すこともできました。20代を駆け抜けたからこそ分かったお仕事との向き合い方。同じ量のお仕事でもいまの方が余裕を持てるようになったり、「そろそろいっぱいいっぱいになるから、先にこれをやっておこう」と回避できたり学べているので、大事な経験をさせてもらったなと思ってます。◆百田夏菜子の「人生の中で1番大きな選択」― 20代の途中で立ち止まろうと思えたきっかけは?百田:グループとしてメンバーが5人から4人になるタイミングが大きかったと思います。次から次に新しいことが決まり、その時は東京ドームという大きなステージが決まっている状態だったので、何をやらないといけないのかは理解しているけど、いつもみたいに全部を前向きにポジティブに考えてとにかく前だけを見て走ろうって進んでいたら、自分の中で大事なもの、ファンの皆さんの気持ち、何かを置いていってしまいそうだなって気付いた瞬間でした。それは自分にとって必要な時間で、振り返ってみながらこの先どうするべきかすごく悩んだ時期でもありました。いつも、その時思ったことや感じたことをスマホにメモするようにしてるんです。当時も「自分の人生の中で1番大きな選択をしようとしている」と書いてたんですよね。同じ時期に何かゆっくり考えたいなと思って海外に行ったんですけど、その時にそのスマホをスられて何も残ってないんですよ(笑)。― !!急な展開ですね(笑)。百田:なにも残ってないんです(笑)。全部なくなったときに「なんか、そういうことかな」って思ったり、ちょっと良いように捉えていたんです。でも、間違いなく自分と向き合っていた時期、あのとき立ち止まったからこそ、今があるような感じもするし、1回本気で悩んでよかったなって思います。◆百田夏菜子の変わらない軸「変化があった時に抗わない」― 変化の大きかった20代。対して、10代からいまに至るまで変えなかったことはありますか?百田:表に出てこういうお仕事している“求められている自分”と“普段の自分”の距離が離れすぎないようにしているのは昔から常に思っていることです。日々色んな変化があり、歳を重ねる中でも変化があるのに、それに逆らっていくのは苦しくなるだろうなって思っていたし、その変化を隠し続けていくのも難しくなるだろうと思っているので、変化があった時に抗わない。受け入れたまま進むし、それをファンの方とも共有することです。― それはすぐに出来たことですか?徐々に出来るようになったんですか?百田:少しずつオン・オフの差をナチュラルにできるようになった感じです。でも、昔からずっとメイキングカメラがあって、寝起きであろうがすっぴんであろうが、怒っていても泣いていても、その姿をカメラに収められていて、ファンの方も知ってる環境だったからこそ、そういった隠しきれない状況が今となっては良かったなって思う部分もあります。◆百田夏菜子、スキンケアの変化「楽しく感じるようになりました」― 体質・スタイル・美容面での変化はありますか?百田:めっちゃあります!スキンケアの工程が変わりましたし、量も変わりましたし、吸収する感覚も全然違うんですよ。10~20代は何もしなくてもなんとかなっていたものが、最近はやってもやってもすぐ乾燥します。― スキンケアは具体的にどのような変化ですか?百田:前は化粧水・乳液でよかったんです。今は化粧水を入れ込むための化粧水を使い、毎日同じルーティーンではなくて日によって自分の状態に合わせて使うもの選んで、今日は特にしっかりみたいな日もあり…。でも工程が多くても全然苦じゃなくて、やった分だけ結果を実感するので昔よりもスキンケアが楽しく感じるようになりました。― 身体・運動面は?百田:身体はずっと動かしてきているので、変化が分かりやすいです。同じ曲でも10代の時に歌って踊っていた感覚と今の感覚では、消耗する感じがもう全然(笑)。ライブの次の日の筋肉痛の感じというか、残り具合がなんか爽やかじゃないんですね(笑)。なんかしっかりくる感じ。でも、昔より歌いやすくなったり、歌えるようになったり、うまく身体を使えるようになったり、昔が雑でも平気だったんでしょうけど、いま雑にやったら結果として出てしまうので、より丁寧に、怪我をしないように、考えて体を動かせるようになったので、そういう変化もあります。◆百田夏菜子の夢を叶える秘訣― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、百田さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。百田:ありきたりになってしまうかもしれないんですけど「言葉にすること」。実際、自分が言葉にしたことが叶った瞬間を何度か経験しています。照れくさいし、人に言えないなって思うこともあると思うんですけど、それでも言葉にできた時には、何かが始まることで自分の気持ちも変わるし、その言葉に共感してくれる方が現れて応援してくれて広がりが出来ていくので「言葉にすること」が大事かなと思います。― ありがとうございました。◆「ももいろクローバーZ 百田夏菜子 フォト&スタイルブック えくぼは恋の落とし穴Anniversary30」撮影は、7月に30歳の誕生日を迎えた百田の出身地・静岡県で実施。大自然の中で赤の華やかなドレスをまとったカットや、日常を切り取ったような自然体の表情、少し大人っぽい雰囲気の夜のシーンや、水中での写真など、様々な百田夏菜子が楽しめる。誌面では、百田の30年を振り返るページや、ファンからの質問に回答するQ&A100、私服ページ、こだわりのメイク・スキンケア・ネイルなども特集。表紙には部屋で日常を過ごす姿をイメージした1枚が選ばれた。(modelpress編集部)■百田夏菜子(ももた・かなこ)プロフィール1994年7月12日生まれ。静岡県出身。アイドルグループ・ももいろクローバーZのリーダー。音楽活動のほか、ドラマ、舞台、バラエティ番組、モデルなど多方面で活動。2025年2月12日には初のソロアルバム『ビタミンB』をリリース。アルバムに伴いMOMOTA KANAKO LIVE TOUR 2025「VITAMIN-B」も開催する。【Not Sponsored 記事】