【モデルプレス=2025/07/10】俳優の小関裕太(こせき・ゆうた/30)が、7月10日にアーカイブブック『Y』(株式会社ワニブックス)を発売。本作は6月8日に30歳を迎えた小関の約10年間が詰まった1冊となっている。インタビュー後編では、小関の2025年上半期の活躍を振り返るとともに、30代の目標について語ってもらった。【写真】「めおと日和」“ふかふみ”(山本舞香&小関裕太)予期せぬ再会で感情溢れる◆小関裕太「めおと日和」反響実感― 2025年上半期も多くの作品に出演していた小関さん。中でも、ドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)は、放送の度にX(旧Twitter)上でトレンド入りを果たすなど、大きな反響を呼んでいました。小関:観てくれている人の多さを実感しますし、世代を越えて愛されている作品に出演できたなと感じて嬉しく思っています。僕を担当してくださっている美容師さんが50代の男性の方なのですが、「めおと日和」にハマってくれていて、「“ヒューマンドラマ”として楽しんでいるよ」と言ってくださったんです。時代設定が昭和11年の作品で、演じた深見龍之介は海軍なので、カットのときに「ちょっと気合い入れてやるわ!」とおっしゃっていました(笑)。― インタビュー前半でこの10年間の変化を振り返った際には「役の内面について考える時間が濃密になった」と仰っていましたが、「めおと日和」の深見はどのように内面を考えて、演じていったのでしょうか?小関:深見は本田響矢くん演じる江端(瀧昌)と仲が良いので、「あんなに性格が正反対なのに何でコンビみたいに仲が良いんだろう」「お互いに居心地が良くなるまでに、どういう経緯があったのかな」といったことはすごく考えました。深見は江端に対して“羨ましい“とはまた違った、どこか拠り所にしている部分があると思うので、そこも意識しましたね。深見の過去は原作でもあまり描かれていないのですが、今回演じるにあたって原作者の方からバックボーンをいただいたので、そこから“どんな経緯で海軍になったのか”、“どんな人間関係を築いてきたのか”、“何でこんなに意志が強くてドライなのか“、“恋愛観は”…と、表面だけじゃなく色々な面をイメージして、構築していきました。◆小関裕太、話題の“表情の演技”で意識していたこと ― 第6話では、小関さん演じる深見が、山本舞香さん演じる芳森芙美子を喫茶店に誘うシーンがありました。喫茶店でのシーンでは、深見が恋に落ちる瞬間の表情にも注目が集まっていましたが、表情作りではどんなことを意識していましたか?小関:深見はポイントポイントで「どこで彼女に惹かれたのか」「どれくらい深く知りたいと思ったのか」が明確な人なんです。第6話の喫茶店は、芙美子さんに対して「この人面白いな、もっと知ってみたい」と感じたシーンだと思うのですが、 惹かれた理由を明確に理解した上で演じることを意識していました。深見が魅力的な人物だというのは原作の漫画で出来上がっているので、“ただただ魅力的な人物“だけで終わらないように、人間っぽい部分も出せるようにしていました。そして、芙美子さんの魅力は原作を読んで知った上で役作りをしていましたが、撮影では加えて「舞香ちゃんが演じる芙美子さんはどこが素敵なんだろう」ということも考えていて。本番前のやり取りを通して初めてわかることもあるので、ちょっと目をそらしている間に見たりもしていました(笑)。あの表情は現場で生まれていったのだと思います。◆小関裕太、“理想の40歳”とは― 10代・20代と数多くの作品に出演し、止まらぬ活躍を見せた小関さん。20歳の頃から30歳のビジョンを描いていたと伺いましたが、40歳に向けてどんな30代にしていきたいですか?小関:今の僕のイメージだと、40歳は“その人がどういうものをチョイスして、何を大事に生きてきたのか“が問われる気がしているんです。表情や生き方を見られるなというイメージがあるので、自分が40歳になったときに「僕はこういうものを大事にしてきました」と言い切れるように、大事にしたい時間や人、現場、仕事を意識していきたいと思っています。20代は修行というか、自分にないものに向かっていって新しい自分を知ったり、敢えて苦しいところに飛び込んでみたりしていたので、30代は一瞬一瞬を大事にして、40歳で理想の大人像に近づいていられるように頑張りたいです。― 素敵なお話、ありがとうございました。(modelpress編集部)◆小関裕太アーカイブブック「Y」本作は、小関の2014年から2024年までの雑誌『プラスアクト』シリーズにおけるインタビューと写真を抜粋再構成、さらに新たな撮り下ろしと最新インタビュー&座談会を加えた、計208ページのボリューム作となっている。新たな撮り下ろしは2テーマ。スタジオでのモノクロ撮影では、ただそこに存在する個としての小関に焦点をあて、新たな一面を目の当たりにできるインパクト大な写真に仕上げられた。伊豆大島ロケでは圧巻の自然と向き合う姿から等身大の旅姿まで、様々な表情が写し出されている。◆小関裕太(こせき・ゆうた)プロフィール1995年6月8日生まれ、東京都出身。子役として芸能活動をスタート。その後、ミュージカルや舞台、様々のドラマや映画に出演。最近の出演作はドラマ「癒しのお隣さんには秘密がある」(日本テレビ/23年)、ドラマ「大奥」(フジテレビ/24年)、ドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS/24年)、ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS/24年)、ドラマ「御曹司に恋はムズすぎる」(カンテレ・フジテレビ)、ドラマ「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ/25年)、「いつか、ヒーロー」(ABCテレビ/25年)、舞台「キングダム」(23年)、ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」(24年)ロミオ役(Wキャスト)など。8月31日より東京・紀伊國屋ホールにて主演舞台「サヨナラソング ー帰ってきた鶴ー」が上演される。【Not Sponsored 記事】