学奨財団、第3期奨学生募集開始…給付金増額 | NewsCafe

学奨財団、第3期奨学生募集開始…給付金増額

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第3期の奨学生(給付型)の応募受付開始
  • 第3期の奨学生(給付型)の応募受付開始
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 大学生奨学財団(以下、学奨財団)は、2025年2月1日から第3期の奨学生(給付型)の応募受付を開始する。奨学生1人あたりの給付金額は前年より2割増の年間12万円となる。応募は学奨財団のWebサイトから行うことができ、PCとスマートフォンの両方に対応している。

 学奨財団は、経済的な支援を必要とする大学生に返済不要の奨学金を提供し、社会に貢献する人材の育成を目指している。2022年10月に設立され、これまでに多くの学生に学びの機会を提供してきた。今回の給付金増額は、より多くの学生が学びを続けられるようにとの思いから実施される。

 財団のWebサイトには、有識者からの応援メッセージが掲載されており、2023年1月から直近までの11人から5人増えて16人となった。これにより、若者の学びや学奨財団の取組みが幅広く応援されていることがうかがえる。応援メッセージには、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部の白木夏子教授や法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔教授などが名を連ねている。

 さらに、学奨財団の資金支援企業(サポーター)は、直近までの7社から12社に増加した。新たに加わった企業には、ワークスアプリケーションズや三井住友信託銀行などがある。これにより、財団の資産規模は第1期末から第2期末にかけて8割増の約1,800万円となり、財政基盤の強化が進んでいる。

 組織体制の強化も図られており、顧問(法人リレーション担当)として上場企業の役員経験者である早田憲之氏を迎え、役員などを21人から22人に増員した。早田氏は中央大学の客員講師を務めるほか、ベルシステム24ホールディングスの取締役副社長を歴任した経歴をもつ。

 また、応募を検討する学生に向けて、第2期の選考分析結果を公開している。2024年1月に公開された第1期の選考分析結果では、応募者が優秀な大学生であることが示され、応募者数が減少する可能性もあったが、実際には応募者は2~3割程度増加した。応募者の平均点も高い水準を維持しており、学業優秀な学生が多く応募していることがわかる。

 国内最大級の奨学金サイト「ガクシー」の運営責任者である松原良輔氏は、「学奨財団の奨学金は、国内の給付型奨学金の中でも、選考基準の明示や選考分析結果の公開など、応募者のニーズに即したものになっており、非常に先進的な取組みだと思います」と語る。

 学奨財団の奨学生は、選考プロセスが明確で透明化されていることや、さまざまな視点から評価がなされることを評価しており、公平な条件下での審査を受けられると感じている。また、奨学生決定後には財団ゆかりの有識者などによる手厚いサポートやイベントへの参加が可能で、ここでしかできない社会経験が得られるとしている。
《神林七巳》

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