妊娠の仕組みの第一歩は、精子と卵子が出合うこと。セックスは良好な夫婦関係にとっても必要なことなのに、“わが家はレス状態”という話をよく耳にします。なかには“仲はいいけどレス”という友だち夫婦ゆえ…という声も。赤ちゃんが欲しいのにレス真っ最中の人も、解決した夫婦…、みんなどうとらえている?読者のみなさんの経験談をまとめました。
【あかほし&オトナサローネ共同企画】
そもそも…セックスレスの定義とは?
「特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した性交渉あるいはセクシュアル・コンタクトが1カ月以上なく、その後も長期にわたることが予想される場合」(1994年日本性科学学会により定義)を指します。
2020年に行われたインターネット調査(ジャパン・セックスサーベイ 2020)では、「特定の相手に限らず、この1年間のセックス回数」の回答結果では、コアな妊活世代ともいえる30代の3割がセックスレスといえる状態です。
「(セックス経験者のうち)特定の相手に限らず、 この1年間のおよそのセックス回数は?」の設問に「1年以上なし」と回答した割合(ジャパン・セックスサーベイ 2020より)
レス夫婦ケース1:私に性欲なし!新婚時代からずっとレスでした
まいさん/結婚5年 妊活歴6カ月で妊娠
私自身、あまり性欲がないので、結婚当初から求められたらたまにする程度でした。
子どもが欲しいタイミングがお互い一致していたので、「この日が排卵日だよ」と伝えることができたものの、排卵日にそういうことをするのも何だか恥ずかしかったくらい…。
しかも、完全に義務的な感じでした。レスが平常運転だったので、勝負の日は夫のアレが元気になってくれるか不安になったことも。うまくいったときは、ほっとしたのを覚えています(笑)。そんな状態でしたが、幸運なことに妊娠することができ、今は1児のママに。
レス夫婦ケース2:ベッドで何度も泣いたつらい過去
leeさん/結婚6年 第1子は妊活歴3年、第2子は妊活歴6カ月で妊娠
妊活中、タイミング法で頑張っていたとき、夫が楽しんでセックスをできなくなってしまいました。そんな状況から、「私はもう女として魅力がないのでは?」と、ベッドで声を殺して何度も泣きました。
何をやってもダメで、子どもが欲しいのにレスになるのは本当につらかったです。男性側がやる気にならなければ物理的に無理ですし、女性としても傷つきます。
そんな経験から、悩んで苦しむよりも、割り切って、シリンジ法や人工授精という方法をとってみたほうが心はラクになると思いました。事実、私自身、体外受精と顕微授精でふたりの子どもに恵まれました。
私の経験から、レスに悩んでいる女性に伝えたいのは「セックスをしなくても子どもは産めます‼」です。
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