【モデルプレス=2023/10/02】10月9日スタートのフジテレビ系『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』(毎週月曜よる9時~)で月9初主演を務める女優の中谷美紀(なかたに・みき/47)が、モデルプレスらのインタビューに応じた。今作への思いや役に対して感じたこと、人生で変わったことなどについて語ってもらった。【写真】大沢たかお、初共演・二宮和也は“トップクラスの俳優”◆二宮和也・中谷美紀・大沢たかおトリプル主演「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」中谷・二宮和也・大沢たかおがトリプル主演を務める本作は、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブの1日を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。それぞれ別の人生を歩む3人の男女の物語が並行して進んでいき、最後に運命の交錯を果たす。聖夜が終わり、時計の針が再び午前0時を指した時、彼らの目の前に広がる光景とは。謎をひもとく伏線は第1話から張られ、最終話で全て回収される。『Days』(1998年)以来25年ぶりの月9凱旋となった中谷が演じるのは、報道キャスターの倉内桔梗。理想の報道を追求し続け、自らの企画で立ち上げた報道番組を5年間背負ってきたが、突如番組の打ち切りを告げられ料理番組への異動を言い渡されてしまう。◆中谷美紀「ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~」は「年齢関係なく楽しんでいただける作品」― まずは企画を聞いたときの感想からお願いします。中谷:1日の話と伺いまして、「衣装替えがないから楽かもしれない」と姑息なことを考えました(笑)。本来は、髪型を変えたり爪の色を塗り替えたりという手間が面倒くさいと思うタイプなので、「着た切り雀でいいな」と心が踊りました。とはいえ、1クールかけて1日を物語っていくということはなかなか簡単なことではないので、制作陣はとても大変なのではないかなと思います。― 台本を読まれていかがでしたか?中谷:瞬く間に物語が進んでいくので、とても興味深くて面白い作品だと思いました。主軸の物語が3つあるので、それがどのように今後交錯していくのかが楽しみでもあります。自分自身が出演していないシーンも興味深く、台本を読んでいて「二宮さんが、大沢さんが演じるとどうなるのかな」と、想像しています。◆中谷美紀、25年ぶり月9出演への思い― 月9初主演となりますが、月9へのイメージや主演を張るということへのお考えをお聞かせください。中谷:近年、月9が恋愛ドラマだけではなく色々なジャンルになってきていると伺っており、いつも月9をご覧になっているお客様がどのような反応をなさるのがとても楽しみです。物語が面白いのできっと年齢を問わず楽しんでいただける作品だと思います。また生まれて初めてお芝居のお仕事をさせていただいたのが月9だったので、緊張してガチガチに震えたのは覚えています。そのあとのドラマ『Days』以来約25年ぶりなので、その分二宮さんと大沢さんにおんぶに抱っこでプレッシャーは全てお二方に押し付けようと思っています(笑)。― 単独主演のときとの違いはありますか?中谷:1人で背負うドラマより、睡眠時間が多いことが1番嬉しいところですね(笑)。また途中から交錯しますが、バラバラに撮影が進んでいくので「お隣の様子はどうなっているんだろう?」と覗き見したくなります。お芝居のトーンなどで「少しお勉強させていただいた方がいいのではないか」とご提案したところ「見ない方がいい」と成河(広明)プロデューサーから言われ、むしろ各々の物語が別のドラマのように始まった方がいいということでした。◆中谷美紀、役柄に「多くの女性が共感してくださるのでは」― 今回、キャスター役ということで、どのようなところが見どころか教えてください。中谷:順風満帆なキャスターではないです。年齢によって女性が居場所を失っていくというテーマに、多くの女性が共感してくださるのではないかなと思います。また私たち日本人は周囲と足並みを揃えたり、上司の顔色を伺ったりすることに慣れていると思うんです。本音は言えないという方も多い中、桔梗を観てスッキリしていただける方もいると思います。「そんなに熱くなっちゃって」「そんなに努力して頑張っちゃって」という方もいらっしゃるかもしれないですけれども、ドラマの主人公のひとりとしてはとても応援しやすいキャラクターなのではないかなと(笑)。― 役を演じる上で、監督やプロデューサーさんからリクエストされたことはありますか?中谷:バタバタと常に動き回っているような活動的な役柄にしたいとのことでした。事件が起こったという一報に対して、桔梗は1人だけ先にクリスマスの渋滞をかいくぐって、自転車で現場に駆けつけるタイプです。 ― 桔梗を演じるうえで大変だったことや意識したことを教えてください。中谷:私の場合は素直に演じていい役なので、むしろ二宮さんの役の方が人を殺めたのかどうだったのかということも含めて大変なのではないでしょうか。桔梗は事件を追っていくことと物語を追っていくことが同じような感覚で、時系列通りに素直に演じたいなと思っています。― 3ヶ月間、1日を演じ続ける難しさはありますか?中谷:顔色、お肌、髪に気をつけたいなと思っています。また、体重の調整もしなくてはならないなと。それから、貴重な衣装をお醤油で汚さないようにしたいなと思っています(笑)。ブラウスは4枚用意していただきました。また、大水(洋介)さんが「顔がむくむから、お酒を飲みすぎないようにします」と書いていらして、私も夜に水分を取り過ぎないように心がけたいと思いました(笑)。声も喉も大事に保たないといけないと思っています。― 内面的な気持ちではどうですか?中谷:飽きっぽいので、初心を忘れずに新鮮な気持ちで演じられるようにしたいなと思います。― 第1話から張られる伏線は最終話で全て回収されるということですが、そういった内容も全て計算しながら演じられているのですか?中谷:なんとなく最終回までどんな感じになるかというのは伺っています。1日の物語ということで整合性が取れなくなるといけないので、伏線回収に関してもプロデューサー陣がかなり緻密に練ってくださっていると思います。ただ、まだ最終回がどうなるかというのは知らされていないので手探りです。◆中谷美紀、大沢たかおの印象変化に驚き― 共演者の方に関するエピソードを教えてください。中谷:大沢さんがお料理なさる姿がとてもセクシーなんじゃないかなと楽しみにしています。あと、どのようなトーンで声を発するのかというのもとても楽しみです。― 役に入った大沢さんのイメージは変わりましたか?中谷:まだ大沢さんとの撮影に入っていないため、本を読んだ限りの想像でしかありませんが、これまでと全く異なるので、視聴者の方も驚かれるのではないでしょうか。大沢さんのイメージが音を立てて崩壊していくような(笑)、コミカルな役柄です。◆中谷美紀、初月9を回顧― 初めて月9に出演されたときのことをお聞かせください。中谷:セリフを述べるのに精一杯で、アルバイト感覚だったので、右も左もわからず、とても緊張したことを覚えています。それは変わらず今でも緊張します。演じることは未だに簡単ではなくて、二宮さんのように力まず自然体でいられたらいいなと思い最近はむしろ気負わず「失敗してもいいや」という気持ちで臨むようになりました。― 現在のお仕事への思いはいかがですか?中谷:いただいたお仕事は全うしたいと思います。全うしようと思って一生懸命励んでいると、ありがたいことにまた次のお仕事が舞い込んで来て、その繰り返しです。皆様にご縁をいただいて、やり甲斐のあるお仕事をいただいて、たくさんの方々に支えていただいています。私は立っているだけという大して何もしてないんです。なぜ続いているのか分かりません(笑)。本当に皆様のおかげです。― 貴重なお話をありがとうございました。(modelpress編集部)◆中谷美紀(なかたに・みき)プロフィール1976年1月12日生まれ。東京都出身。フジテレビ系月9ドラマ『ひとつ屋根の下』(1993年)で女優デビュー。以来、国内外を問わず幅広い活躍を続ける。女優デビュー30周年を迎えた2023年は、連続ドラマW『ギバーテイカー』(WOWOW)で主演を務め、舞台『猟銃 THE HUNTING GUN』ニューヨーク公演でも大盛況を収めた。【Not Sponsored 記事】
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