本作「わたくしどもは。」は、ベネチア国際映画祭が新鋭監督を支援するプロジェクト、Biennale College Cinema 2018-2019において、インターナショナル部門9作品のうち日本から唯一選ばれた企画であり、香港国際映画祭、昨年の東京国際映画祭など多くの国際映画祭でも映画化の期待と注目を浴びた。企画から5年の月日を経て、来る10月23日に開幕を迎える東京国際映画祭のコンペティション部門公式出品作品として念願のワールドプレミアを迎える。
富名監督は、英国ロンドンフィルムスクールで映画を学んだ後、2013年、短編『終点、お化け煙突まえ。』(主演:岸井ゆきの)を監督脚本し、第18回釜山国際映画祭の短編コンペ部門を始め、第8回JOGJA-NETPAC Asian Film Festivalの短編部門ではグランプリを受賞、世界10カ国以上の国際映画祭に招待され上映された。2018年、続く長編初監督作品『Blue Wind Blows』(内田也哉子・内田裕也 父娘初共演)は、第68回ベルリン国際映画祭ジェネレーション・コンペティション部門正式招待されたのを皮切りにサンパウロ国際映画祭他、台湾、インドネシア、スペイン、ポーランド、オーストラリアの映画祭などで上映された。主演に小松と松田を迎えた本作が長編監督第二作となる。(modelpress編集部)