先日、雑誌「anan」から「結婚したい男が増えている」というテーマで取材を受けました。数年前から若い世代の早婚化は指摘されていますし、実際、「1年以内に結婚したいという男性の割合(25歳~29歳)が上昇に転じている」というデータもあります(国立社会保障・人口問題研究所 2010年 )。
実際、男性たちの「結婚なんてまだまだ先」という意識は下げ止まったようにも感じていて、いまの20代と話していても「結婚は男の墓場」とか「なるべくたくさんの女の子と遊んでから結婚したい」という意識が弱まっているのを感じます。
「イクメン」ブームも手伝い、ファッション誌でも子どもと一緒にオシャレを楽しむ父親像が提案されています。そうした流れに「結婚って、なんかいいかも・・・」と、淡い憧れを抱いている男性は少なくありません。
その背景には「仕事への諦め」も見え隠れします。
以前は、仕事に打ち込んで家庭を顧みない男性像が普通でしたが、それはもはや古いもの。どれだけ貢献しても会社は自分を守ってはくれない・・・。そういう醒めた気持ちから、「帰る場所」としての家族への意識が高まっているということです。
「結婚は、その時代の経済動向・景気に左右される」というのは、結婚界の定説。2020年の東京五輪も決まり、来年4月には消費税がアップするという報道もなされました。この「なんとなくテンションが上がっている感じ」「ふわっと結婚してもいいかなという気運」に乗じて、結婚を決めてしまいたいと願う女性も少ないでしょう。
とはいえ、出産のタイムリミットも含めてライフステージのひとつとして冷静に結婚をプランする女性と、あくまで「気持ち」レベルで結婚したがっている男性とでは、その意識の差は歴然。
あくまで彼らの結婚願望は、イメージであり雰囲気。結局、確かな指針を持って結婚をスタートさせるリーダーシップは、これまでと変わらず女性たちが発揮する必要があります。
確かに男性たちは結婚したがり始めたかもしれません。ですが「じゃあ、待ってればいいのね?」とそのトレンドに振り回されることのないよう、気をつけたいものです。
[ライター五百田達成/「恋と仕事のキャリアカフェ」主宰、オトナ女子の恋愛・結婚・仕事の悩み相談を受ける恋愛カウンセラー。TBSバラエティ番組「私の何がイケないの?」にも出演。著書「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」(五百田達成・堀田秀吾著クロスメディア・パブリッシング刊)が13万部を突破。第二弾となる新刊「子猫と権力と×××」を3月に発売。
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