6日、総理大臣官邸にて、第9回となる教育再生実行会議が開催された。先月28日にまとめられた「教育のグローバル化に関する提言」について議論するためだ。そのなかには小学校での"英語教育"の充実…正式な教科化、開始学年の引き下げなどが盛り込まれている。
各方面から早期化が叫ばれ、年々その傾向にある英語教育。しかし一方で、子供たちが学んでいるのはあくまで"受験英語"であり、読み書きができても会話や聞き取りに弱い側面が指摘され続けている。今回の提言には、その現状を打開しようという狙いも含まれているだろう。
そこでNewsCafeでも「子供の英語教育、何歳から始めさせたい?」というアンケートを実施した。ランキングとともに寄せられた声をご紹介しよう。
※回答総数…588件
【1位】2~4歳(22.1%)
■脳が柔らかいうちに!![男性/50代/その他]
■習わせるというより小さい頃から楽しみながら聞いて興味を持てば本格的に~。[女性/40代/専門職]
■実際に3歳から英語に触れて、高校時代リスニングと発音だけは褒められた事があるから、幼児期の英語教育には賛成です。[女性/20代/専門職]
【2位】6~8歳(11.4%)
■家に紙芝居等の英語の教材があって、楽しく英語の勉強をした記憶がある。[女性/30代/主婦]
■6歳と6月、6日からは習い事が~と…[男性/10代/会社員]
■自分が6歳からセサミストリートを見て育ったのでヒアリングの勉強から…。[女性/40代/主婦]
【3位】4~6歳(11.1%)
■まずは日本語を理解してから。ウチの子2歳半まだ喋らない。[女性/30代/主婦]
■日本語も英語も幼稚園からなら喋れるようになる。中学から文法英語なんて覚えられないよ。[女性/40代/主婦]
■ただし教育機関ではなく、家で英語の歌や絵本をという、慣れさせるレベルで。小学校では日本語をきっちりやろうよ。[男性/40代/フリーター]
【4位】12歳以上(9.9%)
■所詮慣れとはいえ母国語も定まらないうちからじゃ混乱する。私は中学からで十分英語好きです。良い環境とやる気次第。[女性/40代/会社員]
■今でさえ、まともな日本語を話せない若者が多い。日本人として恥ずかしいですよ。[女性/50代/会社員]
■甥っ子が産まれた時から家では英語、外では日本語で育った結果、小学校低学年で日本語の理解力が幼稚園児並しかなく特別学級行き。[男性/30代/自営業]
【5位】0~1歳(8.7%)
■早ければ早いほど良いような気がする。[女性/30代/会社員]
■意味が分からなくても耳の訓練はできるから。[男性/40代/その他]
■少しでも早い方が良い。ただ学校の英語教育は無駄だから、英会話教室に通うのが良いな。[女性/30代/会社員]
そして6位以下は【1~2歳(8.0%)】【8~10歳(6.1%)】【10~12歳(5.3%)】【生まれる前から(4.9%)】という結果に。
前述の会議で議論されたのは「英語の初等教育」についてだが、このアンケートでは、実に54.8%の人が「6歳以下」、つまり"初等教育よりも前に英語に触れさせるべき"と投票している。「早ければ早いほうがいい」「学校には頼らない」などのコメントも多く、多くの親世代がより早期の英語教育を望んでいることがわかった。
しかし一方で「年齢も大事だが、教育方法を研究せなあかんわ! 日本ほど英語の勉強期間が長うて、しかもしゃべれへん人が多い国は有らへん」という内容のコメントが少なくなかったのも事実である。
日本人の"実用的な英語力"が低いと言われる原因のひとつに「英語力を実利に結びつけているため」という問題点が挙げられるだろう。「英語は受験に必須」「英語を学ぶと将来的に有利」という理由で英語を学び始めれば、子供たちが"いかに効率よく点を取るか"を考え出すのは必然だ。このシステム自体を変えない限り、早期の教育を施そうとも「英語が好き」「英語を話せるようになりたい」気持ちとは隔たりが生じてしまうのではないだろうか。また「日本語がまともに話せない人が増えている。英語教育偏重はいかがなものか」という声も多かった。
[文・能井丸鴻]
《Newscafeアンケート》
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