近頃よく耳にするようになった"美魔女"という言葉。元は光文社が発行するファッション雑誌「美STORY/美ST」による造語で「魔法をかけているかのように美しい」才色兼備かつ35歳以上の女性を指しているという。その認知度が飛躍的に高まったきっかけは、同誌の編集長が仕掛けた「国民的美魔女コンテスト」。2010年11月に開催された同イベントには全国から2000名を超える女性が集まったというから驚きだ。"美しさ"を追い求める女性の姿勢に年齢は関係ないということだろう。
しかし、その一連の流れの中、同誌上で元アイドル・つちやかおり(47歳)がセミヌードを披露し、物議を醸している。そもそも前述のコンテストの選考基準や美魔女の定義には「外見の美しさと内面の美しさを兼ね備え、年齢を感じさせない美しさを持つ35歳以上の女性」とあるのだが…ヌード披露は、この方針に沿っていると言えるのだろうか。
そこでNewsCafeのアリナシコーナーでは「美魔女ヌードはアリ?」という調査を実施した。結果とともにさまざまな意見をご紹介しよう。
【アリ…28%】
■美しければ、若いだけよりは良い。
■脱ぎたい人は脱げば、私は見たくないけど…(笑)。
■多少崩れててもエロければOK。
■並みの20代より綺麗な人はいるし、同世代として応援したい。
■需要があるならいいんじゃない?
■そうゆう趣味の人のために。
■買わないけどね…(笑)。
■どんなもんか興味はある。
■18歳をガンガン脱がせるよりはいいかも。
■好きにしな。
【ナシ…72%】
■メディアがチヤホヤするから、こんな事に…。
■好きにしてくれていいけど見たくない。
■ただの自慢したがり、見せたがり。
■女の私でも、どうせ見るなら若くて可愛いのが見たい。
■いいトシなんだから身体以外に売りになるモノは他にあるでしょ?
■背中や胸元のラインをちら見せするぐらいがセクシーだと思う。
■品がない! お下劣! 秘めたるところは秘めてこそ淑女!!
■歳のわりに綺麗でしょって自慢気な態度が気に食わねぇ!
■脱げば何でもいいって事もない。
■痛い。
結果は【ナシ派】が7割強と圧倒的。単に「見たくない」というシンプルな意見から「品がない、不愉快」と否定的な声まで様々だ。一方の【アリ派】も「自分は見ないけど、見たい人がいるなら」「年端もいかない少女のヌードよりはマシ」など、積極的に賛成はしないとするコメントのほうが多いようだ。
説得力があったのは「秘めるところは秘めてこその淑女」という意見。ある程度の年齢を重ねた女性の美しさは、若い年代の"開けっぴろげな美しさ"とは違うところにあるという主張だ。
日本のメディアにおいては、外見的な美しさや若さへの執着を推す傾向が見られる。女性たちを、より多くの消費行動に走らせようという経済策略もあるのかもしれない。もちろん、男女問わず「若く見られたい」という願望があるのは自然なことだが、それに熱中するあまり「重ねた年輪の美」を軽視しているような気がしてならない。少なくとも、前述の美魔女の定義"内面の美しさ"については、ヌード写真から推し量るのは難しそうだ。
[文・能井丸鴻]
[写・Nicky Grasso]
《NewsCafeアリナシ》
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