「最大震度5弱以上」の地震が起こると予想される際に発表される緊急地震速報。今月14日午後9時5分ごろ、千葉県東方沖を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生した際にも発表され、テレビや携帯電話から速報の音を聞いたという方も多いだろう。不穏かつ緊迫感を煽る独特なアラーム音。この音を聞いたとき、あなたはどう感じているだろうか。
NewsCafeでは「緊急地震速報の音が怖い これってアリ?」というアンケートを3月15日に実施。約8割の人が【アリ】を選ぶ結果となった。それぞれの意見に寄せられた声をご紹介しよう。
【アリ…80%】
■心臓が止まるかと思う。以前運転中に鳴って、頭が真っ白に…。
■東日本大震災から『怖い』と思っている人は多いと思う。
■怖い。ビックリしすぎて逆に動けなくなる。
■東日本大震災の時の恐怖をあの音を聞くたび思い出す。
■被災地在住。あの音がなるたび恐怖が蘇る。結局地震が怖い。
■怖いです。でもその緊張感が大切だと思う。もう聞きたくないよ~。
■ビクッとしつつもありがたい。夜は眼鏡に手を伸ばせる。
■確かに怖い…警戒させるための音だから仕方ないとこもあるけど…
■じゃなきゃ意味ないもんね。震災時、おかげで救われました。
■ビクッとする。でもこれが大事なんだよね、きっと。
【ナシ…20%】
■助かるよ。だって死ぬとか怪我するよりマシ。
■音よりも地震が来るほうが怖い。
■怖くは無くなった。逆に冷静になろうとするスイッチが入る。
■慣れました。
大多数の方が「ビクッとする」「心臓に悪い」と答え、やはりその根本には「3月11日の東日本大震災を思い出す」という理由が挙げられた。
しかし、「その緊張感が大切」との見解を示す意見も多く、拭えない恐怖心はあれど、音そのものに否定的な意見は少ないようだ。
ちなみに、NHKの使用する緊急地震速報音は、聴覚障害者や高齢者にも聞きやすい音の研究で知られる東京大名誉教授の伊福部達氏が開発したもの。「緊急性を感じさせつつ、不安感・不快感を与えない」「騒音の下でもお年寄りや難聴者にも聞き取りやすい」、さらに「どこかで聞いた音に似ていない」という条件を満たすように作られたという。
しかし、福祉工学の立場からノウハウを詰め込んで作られた音とあっても、8割が恐怖心や不安を感じてしまうという結果は、日本人の心に刻まれた震災の記憶の深さを表しているのかもしれない。
《NewsCafeアリナシ》
page top