
天気が崩れる前に、頭痛やめまい、だるさを感じる天気痛は、漢方医学の観点からみると体に滞った水=「水毒(すいどく)」が原因だといわれています。そのため、天気痛の予防には、水分を体にためこまない習慣がとても重要です。
では、なぜ体に水が滞ることで、天気痛の引き金になるのでしょうか? 今回は天気痛の根本原因を掘り下げながら、水をため込まないための実践テクニックを、石原新菜先生に教えていただきました。
【石原新菜先生の“ご自愛温活”のすすめ】
天気痛の原因は冷えと水の停滞だった
天気痛の原因が「水毒」だと聞くと、水分の摂りすぎだけが問題のように思えるかもしれません。でも実は、水の摂り過ぎに加えて、体の冷えも水分を停滞させる原因のひとつなのです。
漢方では、体を構成する三つの要素「気・血・水(き・けつ・すい)」がスムーズに巡っていることが健康の基本とされています。このうち「水」が多すぎても、少なすぎても、そして滞っていても不調の原因になります。水が滞った状態は「水滞(すいたい)」と呼ばれますが、これが水毒の正体です。
体が冷えると血流が悪くなり、水分の代謝も低下します。特に雨の日や台風の前は湿度が高いため、皮膚からの水分蒸発が妨げられ、体に水分がたまりやすくなります。冷えと水の停滞が重なると、内耳のリンパ液が過剰になり、めまいや頭痛が起きやすくなるのです。
また、体温が低いことも水毒の引き金になります。体温が1度上がると代謝は約12〜13%アップするといわれています。ところが体温が低ければ必然的に水分の代謝が悪くなり、余分な水分が貯まりやすくなるのです。体温を上げる、つまり体を「温める」ことは、余分な水分の排出を促し、天気痛予防にとても効果的なのです。
体温を上げると天気痛が軽くなる!? ずばり理想の体温は
現代人は体が冷えている人が多く、平熱35度台の人も珍しくありません。体温の低さは体質だから仕方がない、とあきらめないでください。体温は必ず上げられます。
理想の平熱は36度5分。以前、TV番組の検証で、私が紹介した腹巻き・生姜・入浴・スクワットという4つの習慣を2週間続けたところ、1度体温が上がったという驚きの結果が放送されました。この検証のように、誰でも簡単な温活習慣を加えるだけで、体温を1度上げることは難しくありません。
それに体温が上がると頭痛やめまいなどの頻度が減るだけでなく、気持ちもポジティブになります。体調が良くなると笑顔が増えて、周りにもいい影響が伝わっていきますよ。
後編では、石原新菜先生も実践する、天気痛予防に効果的な「体温を上げる」習慣についてお伝えします。
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