【推し俳優で巡る名作3選】高橋一生、知的な色香と狂気が交錯する“唯一無二の表現力”に溺れる
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【写真】高橋一生、4時間におよぶ特殊メイクで“老人”に変貌した姿
◆「零日攻撃」(2025)
台湾を舞台に、軍事的な緊張が走る「もしも」の事態を描いた、壮大なスケールのドラマシリーズ。中国最大の半導体メーカーCEOのスペシャルアシスタントの藤原偉を演じた高橋は第3エピソード「ON AIR」で極限状態に置かれた人々の葛藤と決断を体現した。平和が崩れ去る瞬間の空気、緊迫した状況下での冷静な振る舞いの裏に潜む人間臭い焦燥感。連俞涵(リエン・ユーハン)との間で繰り広げられる化学反応は、言葉の壁を超え、観る者の心に鋭く突き刺さる。グローバルな舞台でも霞むことのない演技力に、改めて度肝を抜かれる一作である。
◆「岸辺露伴は動かない 懺悔室」(2025)
荒木飛呂彦の伝説的コミックを実写化したシリーズの劇場版最新作。本作の舞台はイタリア・ヴェネツィア。世界遺産の街で、漫画家・岸辺露伴が「懺悔室」という密室から始まる時空を超えた呪いのミステリーに挑む。高橋が演じる露伴がヴェネツィアの耽美な風景に溶け込むスタイリッシュな佇まいは眼福の一言。好奇心に駆られたときの無邪気な瞳と、危機に瀕した際に見せる冷徹な判断力のギャップは、本作でも健在だ。原作への深いリスペクトを込めつつ、映画オリジナルのエピソードで見せる新たな一面はファンならずとも息を呑む。
◆「ロマンスドール」(2020)
ラブドール職人であることを隠し続ける不器用な夫・哲雄(高橋)と、秘密を抱える妻・園子(蒼井優)の愛の軌跡を描いた、切なくも美しい大人のラブストーリー。タナダユキ監督が描く繊細な世界観の本作における彼の魅力は、何と言っても手元の芝居と視線の雄弁さ。人形を愛で慈しむ指先の繊細な動き、妻に対して嘘を重ねていく中で曇っていく瞳。静かだが濃密な空気感は、多面性を持つ“夫婦”という関係性の真髄を突いている。終盤、彼が流す涙の美しさは、全観客の心を浄化するだろう。
知性と色気、そして作品ごとに全く異なる顔を見せる振り幅。これまでも「カルテット」で見せた偏屈な愛らしさや、「天国と地獄 〜サイコな2人〜」での入れ替わり演技による衝撃、そして映画「スパイの妻」での重厚な演技など、枚挙にいとまがないほどの名演を残してきた。2026年、さらに深みを増していく彼の芝居が、次はどのような未踏の景色を私たちに見せてくれるのか。(modelpress編集部)
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