
オトナサローネで「どちらにする?小学校受験と中学校受験」という取材記事を担当している、ライターの星子です。子供の中学受験伴走で「良かれと思って言った励ましが裏目に出てケンカになる」。そんな自分に戸惑ったことはありませんか?
筆者にも中学受験を希望する新5年生の子供がいますが、伴走の実情は想像以上に過酷。50歳を目前に、更年期や持病、80代の親の健康問題などを前にして、さらに子供は反抗期の入り口に差しかかっています。
折しも仕事も繁忙期を迎え、ついに今年の3月にメンタルが崩壊。24時間いつでも泣ける精神状態となり、「道端で他愛のない親子喧嘩をして、母親側が無言で泣く」という失態を演じてしまいました。
そんなときに出会ったのが、漫画家・りえ太郎さんの『元SAPIXママ 中受伴走1095日』(講談社)です。布団の中で読み始めたら止まらなくなり、読み終わったら肩の力が抜けるような脱力感とともに、「あ、受験、大丈夫かもしれない」と思える「基本知識」を楽しく学ぶことができました。
作者であるりえ太郎さんに、体もメンタルも弱りがちなアラフィフ母でも、首都圏中学受験を「正気で」乗り切るための秘訣を伺いました。
前回の記事(コチラ)では、中受絶対王者SAPIXの意外な活動や「片付けられない母」へのプリント整理アドバイスについてお聞きしたので、今回は読者へのメッセージや実際の受験の心構えを伺います。
▶中受で親子関係を良好に保つ秘訣は
親と子の涙はあるある? 長い中学受験レースを走り抜く秘訣は「その日のうちに仲直り」

――お恥ずかしながら今、中学受験が本格化する小学5年生を前に、母子ともにパニックに陥っています。子供は、自分の意思で行きたい学校を見つけたものの、低学年との宿題量のギャップに疲れて泣いたり怒ったりしがちです。
母の私は「泣いてまで受験する必要はない」というスタンスでしたが、子供も葛藤していて「行きたい学校は諦めたくない。でも勉強は辛い」と「痩せたいけど食べたい」みたいな無茶を言う。さらに、塾の自習室で質問をすることが恥ずかしいようですが、塾そのものは大好きで個別指導塾に移るのも嫌というので……。
堂々巡りで在宅ワーク中に八つ当たりされると私も感情的になってちょっとヤンキーみたいな口調で「仕事中は、話しかけんな!」と言い返して、娘に「その言葉遣いはよくない」と指摘されて「ごめんなさい。ママも、言い方が悪かった」と謝るのがルーティンになっています。
「確かに、親子ともに感情的になってしまうことは、あるあるですよね。でも、お母様が、すぐ謝れているなら、関係性的には大丈夫だと思います。
我が家でも言い合いになることはありましたが、次の日までに持ち越さない、その日のうちに仲直りするように気をつけていました。
どうしても、お互いにストレスを抱えてカッとなることはあると思うんですけど、寝る前に『強い言い方をしてごめんね』『僕も悪かったよ』と言って、しっかり睡眠をとる。そして次の朝はリセットする。そう心がけていたので、比較的良い関係性を保つことができました。また、塾の質問については、最初のうちはメールなどの連絡ツールを活用して質問しても良いのではないでしょうか? ちなみにSAPIXでは、メールで質問を送って先生に回答してもらうシステムがありました」
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