今年は3枚のシングルをリリースするなど、精力的な活動を見せてきた日向坂46。また、新しい挑戦を盛り込んだライブや、3月に加入した5期生による単独ライブなど、さまざまな公演を実施し、「新生・日向坂46」を強く打ち出してきた印象だ。本記事では、日向坂46の2025年を主にライブという側面から振り返り、改めてグループの魅力を深掘りしてみたい。
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日向坂46は長らくグループを牽引してきた1期生が全員卒業し、2~5期生の新体制による初のライブ『日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025 「OVER THE RAINBOW」』を5月に開催。3期生の高橋未来虹をキャプテンに据え、新たなスタートを切った。その後、9月から11月にかけては『日向坂46 ARENA TOUR 2025「MONSTER GROOVE」』を実施。メンバーによる楽器演奏や歌唱メンバーを入れ替えるシャッフルユニットの導入など、新しい試みが多く盛り込まれ、ライブアクトとしての表現の幅を確実に押し広げたと言えるだろう。
また、グループに新加入した5期生がめきめきと成長しているのも注目ポイントだ。坂道シリーズの各グループの新人たちが単独ライブを行う「新参者 二〇二五 LIVE at THEATER MILANO-Za」で、彼女たちは一部を除いて楽曲を総入れ替えするという2パターンのセットリストに果敢に挑み、ステージ上での存在感を一気に高めていった。グループのアリーナツアーと並行するハードなスケジュールの中で、全10公演を駆け抜けたことからも、彼女たちのポテンシャルの高さが伝わってくる。
こうした大規模ツアーと新人公演が同時期に動いていたことは、日向坂46の2025年がグループの育成と表現の両輪を一度に強化する戦略的な1年だったことを示しているのではないだろうか。9月にリリースされた15thシングル『お願いバッハ!』では、金村美玖と小坂菜緒がダブルセンターを務め、変化の中でもグループの軸としての存在感をしっかりと示した。そして、来年1月リリース予定の16thシングル『クリフハンガー』では、5期生の大野愛実がセンターに抜擢されている。2026年は、今年日向坂46が積み上げてきた経験を活かす、よりチャレンジングな1年になるかもしれない。
今年、日向坂46は“ライブに強いグループ”としての存在感を改めて示してみせた。来年4月には横浜スタジアムで「7回目のひな誕祭」が開催されることも決まっており、彼女たちが新たな挑戦を経て、どんな景色をファンに見せてくれるのか注目だ。
※高橋の「高」ははしごだか




