
休むことは自分を大切にすること。家事、仕事、人付き合い…。休みたいのにうまく休めない…。
ワーカホリックで休み下手だった著者のリアルな体験から生まれた、休む罪悪感を消して明日を軽やかにする60のヒント集。
監修は精神科医・名越康文氏。かわいいネコたちの4コマ+エッセイには心を軽やか&ラクにする休み方のヒントが満載です。
※本稿は書籍『ニャンだかラクになる休み方』(Jam:著、精神科医・名越康文:監修)から一部抜粋・編集しました。
寝る時間がバラバラになってしまう

睡眠(いのち)を削るより、起きている時間に区切りをつけよう
寝る時間が不規則になってしまう人は、睡眠障害で眠れない…などでないなら、本当に不規則なのは「起きている時間の行動」のほうです。まずは、そちらを見直すのがいいと思います。
例えば、残業で帰るのが遅くなってしまう仕事なら、その仕事を続けている限りずっと寝る時間は不規則になります。健康のために上司に相談したり、今後も改善の見込みがないなら、転職を考えてもいいと思います。
ネットを見たりゲームで遊んだり、夜遅くまで何かやって夜更かししてしまう人は、それが本当に、「健康を削ってまでやらなければいけないことか」、考えてみてください。睡眠を削るって命を削る行為です。後回しにしないで、一度、まじめに考えたほうがいいと思うんです。
私は家にいることが多い仕事なので、生活が不規則にならないよう、休憩の時間や、起きる時間と寝る時間に、タイマーをしかけてます。人の脳は作業中に電話などで手を止めると、マルチタスクをしたときと同じように集中力が落ちて、再び集中力を回復するまでに約二十三分かかるそうです。
タイマーによる妨害は、作業の合間に三十分休憩したい人にも、活動を止めて「睡眠」に切り替えたい人にも、ちょうどいい時間だと思います。こうやって強制的に「起きてる時間の行動」に区切りをつけるのも、一つの方法だと思います。
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