日向坂46のエースとして活躍しながら、近年は映像作品でも存在感を高めている小坂菜緒。現在WOWOWで放送・配信中のドラマ『ストロボ・エッジ Season1』では主人公の親友役を務めており、繊細な演技を見せている。そこで本記事では彼女のこれまでの出演作に触れながら、『ストロボ・エッジ』で見せた表現の魅力も深掘りしてみたい。
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小坂は、2019年公開の『恐怖人形』で映画初出演にして初主演を務め、女優としての活動をスタートさせた。2021年に公開された、長野オリンピックのスキージャンプ競技での出来事を題材に、その競技の裏で活躍したテストジャンパーにスポットをあてた映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』では女子高生テストジャンパー役に挑戦したほか、2024年には『光る君へ』で藤原惟規(高杉真宙)と許されない恋をする斎院の中将役を演じ、大河ドラマ初出演。出演作を通じて着実に役の幅を広げている印象だ。
そんな彼女が現在出演している『ストロボ・エッジ』は、咲坂伊緒の大ヒット作を2部作で完全実写化した、それぞれが片想いを胸に秘めながら揺れ動く高校生たちの青春群像劇。小坂が演じる上原さゆりは、主人公・木下仁菜子(福本莉子)のクラスメイトであり、さっぱりとした物言いをするが、情に厚い親友という役どころだ。さゆりは仁菜子の恋を温かく見守る一方、仁菜子に恋心を抱く是永大樹(中沢元紀)に思いを寄せており、友情と恋の狭間で揺れる繊細な表現が求められるキャラクターとなっている。
第2話では、さゆりと大樹の切ないシーンに注目が集まった。さゆりに告白された後、返事を保留していた大樹に、さゆりは、「仁菜子を好きな大樹を好きになっちゃったんだから」「しょうがないことぐらいわかってるって」と気にしていないような素振りを見せる。しかし、大樹が、「俺が仁菜子を好きなままでいいのかよ」と問いかけると、さゆりは複雑そうな表情を浮かべ、「何それ。ちゃんと言ってくれなきゃ、わかんないよ。ずるいよ」と返すのだった。揺れる心情を繊細に表現した小坂の演技は、視聴者の胸に響いたのではないだろうか。
同作の出演にあたって、公式コメントで、「私自身ラブストーリーの作品に出演させていただくのは初めてになるので、挑戦の一歩としても、素敵なキャストの皆様と、原作の世界観を2部作を通してお届けできること、改めて、とても嬉しく思っています」と綴っていた小坂。友情と恋が交錯する本作の中で、小坂が上原さゆりという役を通してどんな表情を見せ、どんな感情を届けてくれるのか。今後の展開と共に、彼女の女優としての成長にも期待したい。




