【高校受験】塾費用、年間100万円超えも…集団と個別の差は? | NewsCafe

【高校受験】塾費用、年間100万円超えも…集団と個別の差は?

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高校受験時の塾費用を調査
  • 高校受験時の塾費用を調査
  • 塾費用、7割超が「高い」と実感
  • 想定以上にかかる費用
  • 1年間で支払ったおおよその金額
 プラスワンが運営する塾探しの窓口は2025年11月10日、中学生の高校受験における塾の費用に関する調査を実施し、結果を公表した。調査によると、保護者の7割以上が塾の費用を「高い」と感じており、特に「授業料」や「季節講習費」が想定以上にかかると実感していた。

 同調査は2025年9月から10月にかけて、子供をもつ全国の保護者521人を対象に、インターネットを通じて行われた。

 高校受験に際して利用した教育サービスの費用について、どのように感じたか尋ねたところ、「非常に高いと感じる(20.4%)」「高いと感じる(33.2%)」「やや高いと感じる(23.2%)」をあわせて76.8%が「高い」と感じていることがわかった。「どちらでもない」は20.2%、「やや安いと感じる」は2.3%だった。

 教育サービスの形態別に費用感をみると、集団指導塾を「高い」(「非常に高い」「高い」「やや高い」の合計)と感じる保護者の割合は82.0%、個別指導塾では81.1%だった。一般的に個別指導塾のほうが費用は高いと考えられているが、調査結果では集団指導塾を「高い」と感じる割合がわずかに上回った。入会当初には考えられなかった費用が発生するケースもあり、「集団指導塾は安い」と思い込み申し込んだが、思った以上に高かったとの声もあったという。ただし、「非常に高い」「高い」の2項目では個別指導塾が集団指導塾を上回っており、一般的にいわれるように「個別指導塾は予想通り高かった」「家計への影響が大きかった」と感じる保護者が多いことがわかった。

 また、オンライン指導では、「非常に高い」と回答した割合が45.0%と、ほかの教育サービスより高くなった。実校舎を構えないため割安なイメージがあるが、実際には対面指導と変わらない費用がかかるサービスもあり、想定より金額がかさんだと感じるケースが多いと考えられる。

 塾を利用した保護者に「想定以上に高かった費用項目」を尋ねたところ、1位は「授業料(46.7%)」、2位は「季節講習費(46.4%)」、3位は「特別講習費(30.9%)」となり、授業にかかる費用がトップ3を占めた。ついで「教材費(25.4%)」「模試受験料(20.7%)」と続いた。入会時に授業料は確認しているものの、「頻繁に値上げされた」「教育費以外の出費が増え、塾の費用を圧迫した」などの声があったという。また、季節講習費や特別講習費は、申込みが確定するまで費用がわからないことも、想定外につながる要因とみられる。

 高校受験に際し利用した塾に支払った年間金額は、集団指導塾・個別指導塾ともに「~30万円」がもっとも多く、それぞれ60.4%、59.7%だった。これは1か月平均2万5,000円に相当する。一方で、「~100万円」と回答した保護者は集団指導塾で9.2%、個別指導塾で5.5%存在した。100万円以上かけたとの回答も少数ながらみられた。教育業界でも値上げの動きがみられることから、事前の思い込みはせず、必要な金額を具体的に見積もってもらうことが重要だといえる。

 高校受験にあたり利用した教育サービスは、「集団指導塾(58.0%)」が最多で、ついで「個別指導塾(38.1%)」「タブレット教材(19.5%)」と続いた。集団指導塾と個別指導塾を併用するケース(集団塾利用者の20.8%、個別塾利用者の31.7%)のほか、タブレット教材や家庭教師、オンライン指導などを組み合わせて利用する家庭も多くみられた。「教科によって利用先を選ぶ」「質問解消用に家庭教師を利用」など、より良い学習環境を模索しているようすがうかがえる。ただし、併用は費用がかさむため、必要なサービスを厳選し、不要な出費を抑える工夫が求められる。
《風巻塔子》

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