
オトナ世代の3大肌悩みといえば乾燥・ニキビ・毛穴。
最後は最も手強い敵”毛穴”について深ぼってみましょう。なんとな〜く「毛穴に悩んでる」と言いがち。でもそれって本当に毛穴ですか?毛穴は何のためにあるのか、毛穴の何に悩みがあるのか?ざっくりとした毛穴の悩みから、コラムニストのプリオが医学的根拠に基づくスキンケア・成分美容について紹介します。
なぜ毛穴が目立つの?思春期と大人時期での違いって?
思春期の頃から毛穴の目立ちに悩まされていた方も少なくないはず。毛穴の数は生まれた時にはすでに決まっていますが、思春期の頃に皮脂腺が活発になることをきっかけに、毛穴が開き、開いた毛穴に角栓ができやすくなります。(開き毛穴)
開いた毛穴が開きっぱなしだと、そこに角栓がつまり毛穴が押し広げられることにより、詰まり毛穴として20代以降目立ち始めます。そして30代以降になると今度は顔の”たるみ”が進行。たるみによって毛穴が楕円形の形からしずく型に変わり目立ちやすくなるのです。泣けてきますね。
▶︎3種の毛穴を見極める方法とは?
「開き」「詰まり」「たるみ」の毛穴悩み。最短ルートでそれぞれの特徴をつかんで解決策にアプローチ
まずは開き毛穴。
開き毛穴の原因▶︎
過剰な皮脂分泌が続くことにより、毛穴の出口の部分が押し広げられて開いてしまうことが原因。
お手入れ方法▶︎
皮脂を取り除くことに徹すること。油分過多は禁物なので、油分が少なく保湿効果の高い基礎化粧品等を選ぶようにしてみてください。
次に詰まり毛穴。
詰まり毛穴の原因▶︎
詰まり毛穴は文字通り「毛穴が詰まっている状態」。皮脂やタンパク質等が混ざり合い、白い塊(角栓)ができる場合と、角栓が酸化したり産毛が詰まったりなど角栓が黒く見える場合の2パターンあります。
お手入れ方法▶︎
この場合は詰まった角栓を取り除くことが大切です。余分な角質を取り除く効果のあるプロテアーゼなどが含まれた酵素洗顔などもおすすめです。また皮脂の酸化を防ぐビタミンCやビタミンC誘導体もおすすめです。
最後にたるみ毛穴。
たるみ毛穴の原因▶︎
加齢や物理刺激により皮膚の弾力が低下し、毛穴を支えきれなくなることで、毛穴が重力により下に引っ張られている状態を指します。この毛穴の厄介なポイントは毛穴が楕円型に広がって見えるため、隣の毛穴と帯状につながってしまう可能性があることです。
お手入れ方法▶︎
たるみが原因なので他の2つの毛穴悩みに比べると根気がいる作業になりますが、ハリや弾力を司るエイジング化粧品でお手入れすることが大切になってきます。毛穴に直接アプローチをするよりも、たるみに対し効果があると言われている成分を選び、肌全体の状態を改善していくイメージです。
ショート動画で見かける「角栓ピンセット取り」など間違った毛穴ケアに惑わされないで
毛穴が気になるからと言って洗浄力の強い洗顔料を使ったり、ゴシゴシと強い刺激で擦るような洗顔を行う方がいらっしゃいます。
繰り返しになりますが「洗顔はやさしく」が鉄則です! 強い刺激での洗顔は肌に余計ダメージを与え、肌が乾燥しやすくなりますし、肌が乾燥するとバリア機能が低下し、毛穴の開きや黒ずみが目立ちやすくなったり、それによりニキビや赤みなどのトラブルにつながる可能性が高まるので、要注意。
同様の理由で頻回の毛穴パック・角栓パック等も控えましょう。またピンセットで角栓を引き抜く行為は肌を傷つけてしまうリスクもあるため、こうした物理的な角栓除去もお勧めできません。
「角栓崩壊洗浄技術」を持っているブランドは日本のメーカーだった……!
角栓にアプローチする”トリス”という成分はご存知でしょうか?
日本が誇るメーカー花王が角栓の正体をあらためて解析。角栓とは主に皮脂と剥離した皮膚(タンパク質)が混ざり合ったものだと突き止めました。
この落としにくい汚れである角栓が自発的に崩壊していく独自の洗浄技術を、トリス(トロメタミン)という成分を用いて作り上げたのです。
この角栓溶解効果の発見によって、物理的な力に頼らず、毎日の洗顔で負担をかけずに角栓を溶かしながら、崩壊させることが可能となりました。
ちなみに高級ラインですと「ソフィーナipのポアクリアリングジェルウォッシュ」。ドラッグストアで売っているものですと「おうちdeエステ 肌をやわらかくするマッサージ洗顔ジェル」などに含まれています。
ゴシゴシ刺激を与えてしまうなど肌に負担をかけるお手入れをしてしまう前に、こういう成分が含まれるアイテムも視野に入れて、毛穴ケアにアプローチしてみるのもおすすめです。
プリオも参考にしています!▶︎日本化粧品検定公式テキスト




