10月21日より放送が始まったドラマ『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)に出演しているディーン・フジオカ。同作では、腕っぷしの強いおバカキャラの“花咲か系エスパー”桜介役を務めており、がらりとイメージが異なる役柄に挑んでいる。そこで本記事では、『ちょっとだけエスパー』のディーンの演技に注目し、その新たな魅力を紐解きたい。
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2015~2016年に放送されたNHK連続テレビ小説『あさが来た』で“五代様旋風”を巻き起こして一躍ブレイクを果たし、ミュージシャンとして音楽活動を行いながら、俳優としても存在感を放ってきたディーン。近年ではスマートなイメージを覆すようなキャラクターにも挑んでおり、ドラマ『星降る夜に』(テレビ朝日系/2023年)では、45歳のポンコツ新人医師・佐々木深夜役で新境地を開拓。今年4月クールに放送されたドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』(TBS系)では、家事と育児に奮闘する育休中のエリート官僚パパ・中谷達也役を演じ、新たな魅力が光った。
そんなディーンが現在出演中の『ちょっとだけエスパー』は、主演を大泉洋が務め、ヒットメーカー・野木亜紀子による完全オリジナル脚本で贈るジャパニーズ・ヒーロードラマ。ディーンが演じるのは、“ちょっとだけエスパー”として世界を救うことになった主人公・文太(大泉)の仲間となる桜介だ。普段は花屋としての顔を持つ桜介は、“花を咲かせる”という能力を持ったキャラクターで、黒髪の短髪にヒゲのビジュアルが印象的な役どころとなっている。
先日放送の第1話は、会社をクビになって、金も家族もすべてを失ったどん底サラリーマンの文太が、「ノナマーレ」という会社の最終面接で1粒のカプセルを飲んだことをきっかけに、相手にタッチすると心の声を聞くことができるエスパーとなり、与えられるミッションに奔走する…という展開。エスパーたちが集まるシーンでは、桜介は文太と“偽夫婦”となった四季(宮崎あおい)に会うなり花をプレゼント。怪訝な表情を浮かべる文太に、「俺には愛する人がいる。四季ちゃんの旦那役はあんたに任せた」と笑顔で握手を求めてくるが、文太が心の声を聞いてみると、「左にひねり関節を決めて体勢を崩したところでテイクダウン。2秒だな」とよからぬことを考えているというコミカルな場面も描かれた。
陽気でノリの良い桜介に対し、SNSでは、「あんま見ないタイプのディーンさんの役で良かった」「今までにないチャラ系ディーンさん」「ナイスキャラ」といった反響があり、印象に残った視聴者も多かったようだ。いよいよスタートした『ちょっとだけエスパー』で、ディーンがどのような“新境地”を見せるのか、期待したい。
※宮崎あおいの「崎」は、立つ崎