元国税職員さんきゅう倉田です。好きな所得は一時所得です。
芸人をしながら3年勉強して東京大学に入りました。
今回は東大生の悩みについて。
▶東大生でも「凡庸さに悩む」!?
日比谷高校出身者だって、東大では「自らの凡庸さ」に悩む
東大に入ってから、友人たちがどのような子供時代を過ごし、小学校や中学校ではどのような児童・生徒だったのか聞くことがある。東大生の多くが中高一貫校出身だが、稀に高校受験を経て、東大に入った学生もいる。
例えば、日比谷高校出身者だ。神奈川県出身で受験とは無縁の世界にいた筆者は、東大に入って出会うまで、日比谷高校を知らなかった。
公立の高校の中では中高一貫男子校の筑波大附属駒場を除いて間違いなく最も賢い生徒が集まる。英語に力を入れ、教師の推奨もあって、東大への現役合格率は20%を超える。
彼らに中学のときの成績がどうだったか聞くと、「学校で1番だった」と答える。
自分の学校で成績が最も良い生徒は誰だったのだろうか。間違いなく筆者ではなかった。勉強の習慣がなかったし、塾にも行っていなかったので高い評価を得ることはなかったのだ。
自分も頑張っていたら日比谷に入れただろうか。
しかし、そんな日比谷出身の東大生でも、東大に入ると自らの凡庸さに悩むようだ。東大には毎年3000人の学生が入学する。
▶就活では早慶に負けがち?
高校時代から研究成果を認められている者、大学1年生であるのに丸紅に就職する者、団体を立ち上げ行政や企業と連携して規模を拡大する者、司法試験に合格してから東大に入る者、誰が見てもまごうことなき天才、そして芸人。様々な学生がいる。
そのような環境の中では、ほとんどの東大生が輝かない。自らの凡庸さに気づき、幻滅し、苦しむ。
幸いにも好きな学問分野を見つけてのめり込み、大学院に進んでその道を極めれば、再び輝くことができるかもしれない。しかし、理系では可能なそのような人生も文系では難しい。文学部や経済学部の多くの学生が3年になると授業を欠席し、そもそも履修を減らし、就職活動に励む。
何のために大学に入ったのか分からなくなる者もいるだろう。
そして、その鬱憤を就活市場やコンサルに向けるのだ。
「就活が早すぎる」とか「選考が多すぎる」とか「優秀な学生がコンサルばかりに行くのは良くない」とか「そもそもコンサルなんて何も生産していない」などと言う。多くの学生が言うので、それは正しいのかもしれない。
選考の過程で不採用通知を受け取り、自尊心が傷つけられると、さらに自分の凡庸さを自覚する。東大入試をパスできるほどの記憶力と論理的思考力と情報処理能力があって、ほどほどの対人スキルがあれば、ほぼすべての日本の会社で高い能力を発揮できると思うが、就活では早慶の学生などと争って負けてしまうようである。
不思議だ。
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