【モデルプレス=2025/09/05】WOWOWでは、11月23日より、女優の多部未華子が主演を務める「連続ドラマW シャドウワーク」(午後10時/全5話)の放送・配信をスタートすることを決定した。【写真】多部未華子、直筆美文字披露◆多部未華子主演「連続ドラマW シャドウワーク」本作は、「誰かがこの町で」が連続ドラマWにて映像化した江戸川乱歩賞作家・佐野広実氏による2022年刊行の同名小説が原作。ドメスティック・バイオレンスの被害に苦しむ妻たちが、絶望の果てで生きるためにたどり着いた“究極のシスターフッド”を描くミステリーだ。監督を務めるのは、ニューヨーク大学で映画を学び、2017年、キノフィルムズ主催の木下グループ新人監督賞でグランプリを獲得。2020年末に映画『AWAKE』で長編映画デビューし、『俺ではない炎上』の公開も控える気鋭監督・山田篤宏氏。脚本は、「連続ドラマW いりびと」(2021年)などを手掛けた関久代氏。シャドウワークという言葉の定義の1つに「報酬を受けないが、社会や経済の基盤を支えるために必要不可欠な労働」がある。はたしてこの言葉が、本作においてはどのような意味を成しているのか。夫からの暴力によって人生を狂わされた妻たちが、自らの、そして仲間たちの人生を取り戻すために行っている“秘密の行い”とは。「江ノ島」と「館山」、「とある家で人生を取り戻していく女性たち」と「女性の変死体を捜査する女性刑事」という、一見すると交錯することのない2つの視点で展開していく物語。それらが交わった先で描かれる女性たちの生きざま、そして彼女たちが生きる為にとらざるを得なかった究極の選択とは。◆多部未華子、DVに苦しむ女性役で新境地へ主演を務めるのは、WOWOW連続ドラマ初主演を務める多部。演じる主人公・紀子(のりこ)は、夫から数年にもわたる日常的な暴力により自己喪失し、暴力を受ける自分が悪いのだと考えるまでに至っている主婦だ。そんな紀子は、ある日命からがら逃げだした先の病院である人物と出会い、江ノ島にある一軒の家へと導かれることに。そこで自分と同じ境遇のさまざまな女性たちと共同生活を送るうち、本来の自分と豊かな生活を取り戻していくも、その家に敷かれた秘密のルールにぶつかり、心を砕く役どころだ。これまでヒューマンドラマからラブコメディまで、数々の名作に出演してきた多部だが、ここまでハードな描写を有する本格ミステリーへの出演は自身初。俳優として新境地ともいえる難役を全身全霊で演じる。(modelpress編集部)◆原作・佐野広実氏コメントドラマ化が決定したとき、どう表現されるのか期待がふくらみました。題材がDVですので、なかなか映像化がむずかしいのではないか。そう思っていましたが、今回脚本を拝読して、なるほど映像にするとそうなるのかと勉強になりました。主演の多部未華子さんは自然体のイメージがあるので、紀子を等身大で演じていただけるのではないでしょうか。この作品に出て来る多くの人物は、それぞれドラマの中で「決断」を迫られます。そこが「見どころ」だし、錚々たる俳優陣がいかに「決断」を演じるかにも注目です。視聴されるみなさんもDVを他人事と思わず、一緒に「こういうとき、自分ならどうするだろう」と思いつつ観ていただけると嬉しいです。◆主演・多部未華子コメント久しぶりにすごく重めのドラマに参加できるなということ、そしてDV被害者という、今まで演じたことのない役柄を演じることが楽しみです。ハードな描写も多いですし、精神的に追い詰められた女性たちが集まっているちょっと異様な空気を、どのように映像で表現していくのか、まだ想像ができていません。紀子はあまりセリフの多い役ではありませんが、夫以外には自分の本音をちゃんと述べられるし、女性として生きていくということを見失っていない人物です。傷ついた紀子が、生きようとする力強さを持った女性たちと出会って変わっていく姿をうまく演じられるか心配ですが、私が脚本を読んで面白いと思った紀子の心の変化を、頑張って演じられたらと思います。ドラマですので、視聴者の皆様にはとにかく楽しんで見ていただけたら十分です。シェルターに集まる女性たちがタッグを組んで何かを果たしていく。その展開に驚きつつも、どのような結末を迎えるのか、見届けてほしいなと思っています。◆監督・山田篤宏コメント『シャドウワーク』という非常に面白い原作を初めて読んで以来2年強、練りに練った脚本をようやく撮影できる段階になりました。WOWOWの連続ドラマWはずっと憧れの舞台でしたので、自分の全力を尽くして取り組みたいと思っています。本作は重たいテーマとサスペンス性を持つ話ではありますが、その一方で、共同生活を通じてお互いを支え合い、認め合い、慈しみ合う女性たちの、穏やかな物語だとも思っています。多部未華子さんをはじめとする大変魅力的な女優陣・出演者・スタッフの皆様と連帯し、静かに、そして力強く生きる彼女たちの姿を、協力しながら作り出していくことを楽しみにしています。◆脚本・関久代氏コメント『シャドウワーク』を手に取り、読み始めてすぐ(三分の一あたりで)本を閉じたことを思い出します。あまりに面白く、読み終えたくない気持ちが半分、それほどの小説の映像化に携わる緊張と不安が半分ありました。ただ読む手は止まらず、真っすぐに胸をえぐられました。執筆が始まってからは、この感動が伝わるものにしたいと思い、監督やプロデューサーの皆さんと何度も何度も打ち合わせを重ねました。佐野先生の世界にどこまで近づけたか分かりませんが、皆さんのおかげで脚本が仕上がり、映像化されていきます。とんでもなく素晴らしい出演者の皆さま、凄腕職人にしか見えないスタッフの皆さまが集結してくださいました。どんな温度を持ってこの物語が昇華するか、見届けていただけたらと思います。この作品がどこかの誰かへのエールとなりますように。【Not Sponsored 記事】