本ツアーは4箇所8公演で10万人を動員。グループ史上最大規模となる7日、8日のさいたまスーパーアリーナでの2公演は6万人を楽しませた。8日は超特急のファンの呼称である8号車の記念日にあたる“8号車の日”となる記念公演を行った。黒の衣装に身を包んだ9人により、新曲「EVE」で幕開けを告げると、タカシとシューヤの圧巻の歌声が会場全体を包み込む。重なり合う声、ツアーのテーマ曲らしく全身でメッセージを届けた。その後「Steal a Kiss」「Re-Booster」「Kura☆Kura」「What’s up!」とアップテンポな曲が続き、9つの光が集まってできた扉の中にあった神殿のようなものを背景にした「Lesson 」「Cade Mile Failte」と雰囲気を一変させた。
「Feel the light」では、暗いライティングの中で、光の球を用いて幻想的にパフォーマンス。最後にはユーキが光を求めて落下していき、水の中に沈んでいく映像に続いていく。ユーキが水底に着くと、そこは真っ白な世界で8人のメンバーがユーキを囲む。そこに感情はなく、ユーキを置いてバラバラの方向に進んでいってしまう。
そして白い衣装にチェンジし、「No More Cry」「Bloody Night」「Kiss Me Baby」「ikki!!!!!i!!」「Believe×Believe」とノンストップメドレー。MCでは、アロハが同公演には生配信が入ってないにも関わらず「配信をご覧のみなさん」と呼びかけたことを反省する場面や、右手前方から時計回りにペンライトでウェーブを作る場面、運動が苦手で知られるタカシが小学生の頃にサッカーと卓球をやっていたこと、ホテルでシューヤの歌声が2部屋先のマサヒロの部屋まで深夜に聞こえてきたことなど盛りだくさんに話した。
◆超特急、ユニットで見せる新たな一面
ここからはユニットコーナーへ。ユーキ&シューヤが黒、タクヤ&タカシが白と対照的な衣装を身にまとい「霖雨」を披露。客席から登場したカイ、マサヒロ、アロハは「Re-Turn up」でラップに挑戦。カイの「繋げる夢見たあの場所へ 8号車Are You ready?連れてくぜ、DOME!」の言葉に8号車の歓声も大きくなる。「STYLE」「Snow break」はリョウガとハルによるステージで、それぞれにスポットライトが当たり、歌唱を奪っていく演出かと思いきや、2人にスポットライトが当たり、ユニゾンを披露。最後にタカシが登場してスポットライトを奪う展開まで、エンターテイメント性が際立っていた。普段見られないメンバーのラップや歌など、新たな一面を発見できたことだろう。
「a kind of love」からは衣装をチェンジし、8号車へのメッセージ性の強い曲が続く。「EBiDAY EBiNAI」はタカシとシューヤのボーカル2人で魅せ、「君と、奏で」は歌詞が映像に映し出されていたことからも、1番伝えたいメッセージが詰まっているのだろう。そして再び流れた映像では、9人が居酒屋で再会。壁にぶつかる姿が描かれてきたが、それぞれがお互いを思いながら壁を乗り越え、また未来へと歩き出そうとする姿は、まさに超特急と8号車の歩みそのものなのかもしれない。