【防災リュックの中身】大事すぎて、かえって忘れがちな「最重要」防災アイテムとは? 入れ忘れ防止のポイントは「買い替えどき」 | NewsCafe

【防災リュックの中身】大事すぎて、かえって忘れがちな「最重要」防災アイテムとは? 入れ忘れ防止のポイントは「買い替えどき」

女性 OTONA_SALONE/LIFESTYLE
【防災リュックの中身】大事すぎて、かえって忘れがちな「最重要」防災アイテムとは? 入れ忘れ防止のポイントは「買い替えどき」

みなさんは「防災リュック」、家に備えていますか?

「何年か前に詰めたものがある」「市販の防災セットを買ってあるもん」なんて安心してはいけません。「毎日使っているからこそ、入れ忘れているもの」ありませんか?

そう警鐘を鳴らすのは、防災アドバイザー髙荷智也さんです。今までありそうでなかった「防災リュックに特化した新著『防災リュックはじめてBOOK』(徳間書店)が話題になっています。

今回はこの本の中から、「防災リュックに入れ忘れがちな、実はとても大事なもの」についてご紹介いたします。

※この記事は『防災リュックはじめてBOOK』(徳間書店)から一部を抜粋・編集してお送りします。

防災グッズとしてつい忘れがちだけど、最重要アイテムとは? もはや「身体の一部」になっているもの!

命を守るために必要な防災用品の中で、最も重要な道具は「身体の一部」です。ライトも雨具も笛も重要な道具ですが、それ以前に「そもそもこれがないと日常生活が送れない」という道具がある場合、こうした道具の予備が必須となります。

身体の一部は日々の生活において当たり前となりすぎているため、防災グッズとしての認識が薄れがちですが、間違いなく最重要アイテムです。

災害時に持ち出せるように、あるいは予備を防災リュックへ入れっぱなしにできるように、準備をしておきましょう。

【目・耳
メガネや補聴器などは利用される方も多く、無くなると生活が困難になる道具です。被災時の再調達も難しいため、予備の確保が必要です。

【口・歯
入れ歯ケア用品を避難時に持ち出せるようにします。古い入れ歯を予備にする場合は、乾燥を防ぐための事前対応を歯科に相談しましょう。

【歩行
歩行時に杖やサポーターを必要とする場合は、避難時に持ち出せるようにするか、予備を防災リュックへ入れておきます。

【排泄】
オストメイトの方のストーマ装具の予備、尿取りパッド紙おむつの予備など、消耗品が必要な場合は予備を持ち出せるようにします。

【在宅医療】

在宅医療機器を用いている場合は、非常用電源の確保が必須となります。ポータブル電源や自動車のカーインバーターなどが必要です。

【持病の薬】
インスリンエピペンをはじめ、持病に対して処方されている薬を持ち出せるようにします。災害時の入手方法なども、主治医と相談を。

在宅医療や介護者がいる場合、「自宅避難」「遠方避難」も検討しておく

全国の自治体で福祉避難所が確保されていますが、災害直後には使用できません。

目安として、発災1 週間以内に受入を開始することがガイドラインで定められており、災害直後は一般の避難所や自宅で対応することになります。

在宅医療や介護者が家族にいる場合は、自宅に留まる在宅避難の準備、また自動車などを用いた被災地外への遠方避難の計画などを、検討しておくことが重要です。

「買い替えた」ときに捨てないで! それまで使っていたものを防災グッズに

【メガネ・コンタクトレンズ】

メガネやコンタクトレンズを避難時に持ち出せなかったり、破損したりすると、被災地での再調達には時間がかかります。

一方防災専用にメガネの予備を準備することはお金がかかるため、メガネを新しくした際にそれまでのメガネを予備として防災リュックへ入れるとよいでしょう。

コンタクト使用者の方も、予備のメガネや使い捨てレンズを準備して、被災時に視力を保てるようにしましょう。

【杖・サポーター】

歩行時に杖やサポーターが欠かせないという場合も、避難時に持ち出す準備が必要です。日頃使用しているものを持ち出せればよいですが、緊急避難が必要な場合は間に合わない恐れもあるため、最低限の予備を防災リュックへいれておきましょう。

メガネなどと同じく、新しいものを購入した際に古いものをスペアとしたり、安価な代用品を最低限の道具としてリュックへ入れておきましょう。

避難先で「いつもの薬」を確保するには、「お薬手帳」のデジタル化がカギ

生活に欠かせない薬がある場合も、避難時に持ち出せるようにします。病院で処方される薬の他、市販の花粉症薬なども人によっては重要な薬です。

また、処方を受けている場合は「お薬手帳」も必要です。避難先で薬を処方してもらおうとしても、情報がなければどうにもなりません。

紙のお薬手帳を持ち出してもよいですし、スマートフォンに電子版お薬手帳のアプリを入れ、マイナポータルと連係をしておくと、災害時の持ちだしや閲覧が容易となるためおすすめです。

【関連記事】では、備え・防災アドバイザー髙荷智也さんが語る「防災リュックの作り方」を紹介しています。

>>【関連記事】72時間、あなたの「防災リュック」で生き抜けますか?  防災リュックに「入れるべきもの」とは

■BOOK:『イザというとき中身は大丈夫? 防災リュックはじめてBOOK 最適化アレンジで命を守る』髙荷智也・著 2090円(税込み)/徳間書店

■著者 髙荷智也(たかに・ともや)
合同会社ソナエルワークス代表
備え・防災アドバイザー

1982 年、静岡県生まれ。「自分と家族が死ななための防災対策」と「企業の実践的BCP 策定」のプロフェッショナル。備え・防災・BCP 策定に関する、講演・コンサルティングで日本全国を飛び回る。大地震や感染症パンデミックなどの防災から、銃火器を使わないゾンビ対策まで、堅い防災を分かりやすく伝えるアドバイスに定評があり、メディア出演も多い。著書に『中小企業のためのBCP 策定パーフェクトガイド』(Nana ブックス)、『今日から始める本気の食料備蓄』、『今日から始める家庭の防災計画』、『食料備蓄はじめてBOOK』(徳間書店)などがある。


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