【モデルプレス=2025/08/01】女優の川栄李奈(かわえい・りな/30)に、モデルプレスがインタビュー。多数のドラマや舞台などで活躍する一方、プライベートでは2児の子を持つ母親である彼女が30歳を迎えた今、芸能生活を振り返って感じること、子育てへの向き合い方、そして今後のビジョンとは。<後編>【写真】川栄李奈、レーススカートで美脚透け◆川栄李奈、朝ドラ「とと姉ちゃん」出演が転機に― デビュー15周年、そして30歳という2つの節目を迎えた今、これまでの芸能生活を振り返っていかがですか?川栄:いろいろあったな、と。プライベートも仕事も、普通の30歳の人よりも早いうちにいろいろな人生経験をさせてもらっていて、すごくありがたいなと感じています。― 思い悩むような瞬間はありましたか?川栄:10代のときは自分の進路がわからず、どうすればいいか悩んだこともたくさんあったのですが、私は0か100かの人間なので、悩んだときは自分で判断して「やります」「やめます」とはっきり決めていました。だけど、振り返ってみたら自分の判断が間違っていたことは何もなくて、選んだ道は正解だったと思います。そうやって自信を持って言えるくらい努力をしたし、頑張った。だから、30歳にして結構楽しい人生を送らせてもらっていると思っています。― アイドル卒業後、女優業が軌道に乗ったと感じたタイミングや転機となった作品はありますか?川栄:卒業後、一番最初に朝ドラ「とと姉ちゃん」(NHK/2016年度前期)に出させてもらったのですが、もともと朝ドラに出ることが夢で、AKB48に在籍していたときからオーディションを受けていたので、主演ではありませんでしたが朝ドラに出られたことがすごく嬉しかったです。そこからお仕事のお話をいただけることも増えたので、自分の中で大きな転機になりました。その後「カムカムエヴリバディ」(NHK/2021年度後期)で主演として出演させていただけたのは、人生の中で1番大きなお仕事だったと思います。◆川栄李奈、想像していた30歳とギャップ― 30代を迎えて、仕事への向き合い方に対して変化はありますか?川栄:ずっと「楽しく生きる」をモットーにしているのですが、20代のときは主演を務めさせていただく機会も多くなかったので、お仕事面では人の邪魔にならないように、自分に与えられた仕事を全うできればいいなと思っていました。ですが、30歳になり自分より年下の方が増えたり、ここ1年ほどで主演をやらせてもらえるようになったり、自分が率先して引っ張っていかなきゃいけない環境にいることが多くなったので、より「自分だけじゃなくて、みんなも楽しませよう」というリーダー感みたいなものは芽生えました。「ダメマネ! ―ダメなタレント、マネジメントします―」(日本テレビ系/2025)でも、私が楽しそうにしていれば、それに乗っかって場を明るくしてくださる方がいたり、他愛もない会話で盛り上がったりして、場の空気がすごく良くなるんだなと感じました。仲が良いほどいい作品が生まれるということをすごく実感した現場だったので、今後も自分らしく楽しくやっていきたいなと思っています。― 思い描いていた30歳とのギャップはありましたか?川栄:もうちょっと苦労すると思っていたんですよ。20歳のときにAKB48を卒業して、“朝ドラヒロインをやる”とか“大河ドラマに出る”とか、いろいろな夢があったのですが、20代のうちに結構夢が叶っていて。こんなにもたくさん叶うと思っていませんでしたが、今回も30歳で写真集を出すという夢が叶ったので、順調に行きすぎていて逆に心配になる(笑)。今後の夢はどうしようかな…とか、贅沢な悩みができました。― 「順調に行きすぎて心配」とのことですが、この先の30代、そして40代以降のビジョンをお聞かせください。川栄:健康に楽しく生きられればなんでもいいと考えているので、役者の仕事ももし自分が楽しくないと感じたら辞めようと思っています。自分が楽しいことをするのが自分の心にもいいと思うので、体の健康だけではなく心の健康面も自分で扱える大人になりたいです。◆川栄李奈「今の原動力は子ども」― プライベートでは2人のお子さんを育てていらっしゃいますが、子育てとお仕事の両立は大変ではないですか?川栄:子育てと仕事どちらもやるのは大変ですし、実際に1人ではできないので、両立がちゃんとできているのかと言われたらできていないと思います。だけど、働きながら子育てしている方は多分みんなそういう悩みがあると思いますし、仕方がないことなので、私は超割り切って、お手伝いしてくださる方がいたらお願いするし、おばあちゃんとかにもお願いする。みんなに助けてもらいながら、自分の夢も諦めたくないので自分の夢を追いつつ、子どもにも楽しい人生を送ってほしいので、子どもの夢も叶えられるようなお母さんでいられたらなと思っています。― 連続ドラマの撮影があると不規則な生活や忙しい日々が続くと思いますが、どのように乗り切っていますか?川栄:ありがたいことに10代からずっと忙しくさせていただいていますし、子どもが生まれたときも2ヶ月で復帰していてがっつりお休みの期間が今まであまりなかったので、忙しいのが当たり前で生きています。それが普通だから、やるしかないという感じですね。― リフレッシュ法はありますか?川栄:仕事とプライベートをはっきり割り切れる人間で、役を引きずることがまったくありません。お仕事が終わればすぐにプライベートに切り替えて、「楽しい」「リラックス」みたいな感じになるので、あまり“これをやらないとダメ”ということはないのですが、日々の生活の中で楽しいこと見つけたり、ちょっとゆったりする時間があったり、お友達と出かけたり、子どもと遊びに行ったり…そういうことが息抜きになっています。― お子さんからパワーをもらうことも?川栄:ありますね。家に帰って「ママ、お仕事終わったの?」と迎えてくれたり、「頑張ってね」と言ってくれたりするだけですごく元気が出ます。それに、何より子どもが楽しく元気でいてくれることが1番なので、そのために働いていろいろなものを買ってあげたいし、大きくなったときに困らないような生活をさせてあげられるように頑張ろうとも思います。基本的に、今の原動力は子どもなので、すごく感謝しています。◆川栄李奈の夢を叶える秘訣― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、川栄さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。川栄:諦めないことが大事ですよね。あとは、チャンスが来たときに掴めるように努力をすること。もし夢があるのであれば、それに向けて頑張ることは当たり前だと思うので、常に努力はしておいた方がいいと思います。― 2019年のインタビューでは「少しでも余裕や楽しみを持つ」とおっしゃられていましたが、そこに変化はありますか?川栄:それは変わらないですね。何事も楽しくないとできないと思いますし、余裕がないと切羽詰まって周りが見えなくなると思うので、余裕を持って楽しむことは大切だと思います。― 最後に、30歳を迎えた今の目標をお聞かせください。川栄:20歳のときに掲げた「日本アカデミー賞を取りたい」という夢が唯一叶っていないので、30代のうちに叶えたいです!― ありがとうございました!(modelpress編集部)◆川栄李奈(かわえい・りな)プロフィール1995年2月12日生まれ、神奈川県出身。大河ドラマ「青天を衝け」(NHK/2021)、連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK/2021年度後期)、「親愛なる僕へ殺意を込めて」(フジテレビ系/2022)、「となりのナースエイド」(日本テレビ系/2024)、「ダメマネ! ―ダメなタレント、マネジメントします―」(日本テレビ系/2025)、映画「地獄の花園」(2021)、「変な家」(2024)、舞台「千と千尋の神隠しSpirited Away」など、多くの作品に出演。2024年、東京、愛知、大阪、福岡、北海道、イギリスで上演された舞台「千と千尋の神隠しSpirited Away」では、主人公・千尋のクアトロキャストの1人を務め、注目を集めた。8月22日には1st写真集「youphoria」(主婦と生活社)を発売する。【Not Sponsored 記事】
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