8月8日公開の映画『近畿地方のある場所について』にて、菅野美穂とダブル主演を務める赤楚衛二。俳優として破竹の勢いを見せる彼は、今作でキャリアの中でも異色の役に挑戦しているという。そこで本記事では、最近の赤楚の活躍を振り返りながら、『近畿地方のある場所について』での見どころを紹介したい。
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2020年に放送されたドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)で一躍ブレイクを果たし、その後もさまざまな作品に出演している赤楚。昨年公開された映画『六人の嘘つきな大学生』『もしも徳川家康が総理大臣になったら』での演技が評価され、「第48回日本アカデミー賞」にて新人俳優賞を受賞したほか、今年は主演映画『366日』が“泣ける”と反響を呼び、観客動員200万人突破の大ヒットを記録するなど、近年では実力派の俳優として存在感を増している印象だ。
そんな赤楚が菅野美穂と共に主演を務める『近畿地方のある場所について』は、ベストセラーとなった同名小説を実写映画化したもの。オカルト雑誌の編集者・小沢悠生(赤楚)が、行方不明になった同僚をオカルトライターの瀬野千紘(菅野)と探すうちに、“近畿地方のある場所”の謎に迫っていく…という物語だ。赤楚は同作の世界最速プレミア上映の中で、「今まで経験したことのないこともやらせていただいているので、人生で経験したことがないからこそ難しかった」と振り返りながら、今作でメガホンを取った白石晃士監督に演技指導を受け、キャラクターを作っていったと明かしている。
また、白石監督も、公式コメントで今作を“フェイクドキュメンタリーと劇映画が融合した作品”と説明した上で、「そのため菅野美穂さんや赤楚衛二さんのお芝居も基本的にはナチュラルな方向でお願いしましたが、そんな2人が急に怖い存在に見えてくる“変化”が大きなポイントです。僕自身、現場でそのギャップを目の当たりにして『すごいな……』と思わされました」と、主演2人の演技を絶賛していた。実力派俳優として経験を積んできた赤楚たちのリアルな演技が、現実とフィクションを繋ぐ大きな架け橋になりそうだ。
今後の赤楚は、『近畿地方のある場所について』に加えて、8月2日・3日に草月ホールで上演される朗読劇「リーガルシリーズ 佐方貞人『検事の死命』」にも出演する。各所に活躍の場を広げている彼のさらなる活躍に注目だ。