Mrs. GREEN APPLE、10周年野外ライブで10万人動員 1200機巨大ドローン・花火…サプライズ発表も | NewsCafe

Mrs. GREEN APPLE、10周年野外ライブで10万人動員 1200機巨大ドローン・花火…サプライズ発表も

芸能 モデルプレス/ent/music
Mrs. GREEN APPLE「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD(フィヨルド)〜」撮影:田中聖太郎写真事務所
【モデルプレス=2025/07/28】Mrs. GREEN APPLEが7月27日、神奈川・山下ふ頭特設会場で行われた野外ライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD(フィヨルド)〜」の最終公演を迎え、2日間で計10万人を動員。ここでは、ライブレポートをまとめる。

【写真】ミセス、“1200機”巨大ドローン演出

◆ミセス野外ライブ、映画館・カラオケほか生中継 約30万人以上同時視聴

この日はWOWOWでの「生中継」のほか、計15の配信プラットフォームでの「生配信」、全国325館での「映画館ライブビューイング」、“みるハコ”での「カラオケビューイング」も行われた。会場、そして配信とビューイングのトータルで約30万人以上が本公演に熱狂した計算となる。

海を進む帆船や緑豊かな森、たくさんの実をつけたリンゴの木、そしてアニバーサリーベストアルバム「10のアートワークに登場していたさまざまなモチーフ…特別なライブの幕開けにふさわしいダイナミックなムービーとともにステージに登場した大森元貴(Vo./Gt.)、若井滉斗(Gt.)、藤澤涼架(Key.)の3人。それぞれグリーン、ブルー、レッドの衣装に身を包んだ彼らが最初に鳴らしたのは「コロンブス」だった。空に舞う色とりどりの噴煙がここから始まるショウへの期待を昂らせ、巻き起こる大合唱が広大な会場を瞬く間にひとつにしていく。そんな圧巻のオープニングからスタートした同ライブは、その後も様々な趣向を凝らしながら、10年という年月をかけて積み重ね、洗練させてきたミセス流のエンターテインメントの凄みを存分に見せつけていった。

4曲目「ANTENNA」を終えると、ステージ脇から大きな船を模したフロートが登場。3人はそれに乗り込み、客席の間を進んでいく。間近に近づくメンバーに、まだ序盤にもかかわらず、まるでクライマックスのような盛り上がりを見せるオーディエンス。そのフロートが向かう先には小さなセンターステージがあり、そこでは2020年のアリーナツアー「エデンの園」以来の披露となった「アンゼンパイ」が届けられる。さらにセンターステージを後にした彼らは再びフロートに乗り込んでさらに後方へ。客席エリアの最後方にはもうひとつのエンドステージがあるのだ。縦に長い会場のいちばん前からいちばん後ろまで、どこにいるオーディエンスにも楽しんでもらいたいというバンドの思いの表れだろう。

そこで演奏されたのは「WaLL FloWeR」と「道徳と皿」というフェーズ1初期の楽曲たち。ライブハウスを思わせるような小さなステージで、彼らはとてもフレッシュで切れ味鋭いバンドサウンドを響かせてみせた。その頃にはすっかり日も暮れ、心地よい海風が会場を吹き抜けるように。まさに沈もうとする夕陽をバックに、電飾も映えるフロート上から放たれた「Magic」や「Feeling」が会場中に大きな盛り上がりを生み出す。みなとみらいのビル群とも交錯する夕景が美しい。さらにバンドのデビュー10周年、そしてこの「FJORD」開催に際して、バンドのこれまでと今を描くために大森が新たに書き下ろしたという新曲「Variety」を披露すると、ここからライブはさらに振り幅大きく、ミセスの10年の軌跡を浮かび上がらせていった。

若井のギターが炸裂した「青と夏」(同曲以降、動画・写真撮影OKとなった)に、久しぶりの披露となった「どこかで日は昇る」、藤澤のピアノと大森の鬼気迫る歌声が切実に響き渡った「天国」、そしてフェーズ2開幕を高らかに告げた「ニュー・マイ・ノーマル」。バンドが刻んできたマイルストーンを辿るように重ねられていく楽曲の幅広さが、ミセスの歩んできた激動にして怒涛の日々を物語る。

◆ミセス、巨大ドローン・花火で会場沸かす

そんなライブ本編を「ダンスホール」「ケセラセラ」「ライラック」の必殺コンボで締めると、アンコールでは10年を遡るような映像から、ライブハウス時代の大森が叫ぶ曲名とともに「我逢人(がほうじん)」が歌われる。大合唱が湧き起こる中、ついにライブは最後の曲へ。「10年前、この曲でデビューしたな」という大森の言葉から届けられたのは、メジャーデビューミニアルバム「Variety」の1曲目、つまり彼らのこの10年の文字通りの出発点となった「StaRt」だった。ステージで演奏するバンドのはるか頭上、ステージ上空に1200機ものドローンが浮かび、ドローンアートでバンドのロゴやメッセージを描き出す。大森が繰り返した「愛してるよ!」の言葉と空中に浮かび上がった「THANK YOU ALL JAM’S」(※「JAM’S」はファンネーム)の文字、そして打ち上がる大量の花火は、バンドとファンが培ってきた固い絆を祝福するようだった。

ステージでメンバーは口々に何度も「楽しい」という言葉を口にし、実際に客席から見る彼らはとても楽しそうにしていた。いつも以上に出たとこ勝負のMCも含めて、純粋に自分たちの歩みを讃え、それを支えてくれたJAM’Sと分かち合う自然体のライブが、この「FJORD」だったのだと思う。それをこの巨大な規模でやってのけてしまうところがミセスだが、ここのところ「Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”」や「Mrs. GREEN APPLE presents『CEREMONY』」のようなハイコンセプトなライブが多かっただけに、そのある種無邪気ともいえる姿を新鮮に感じる一方で、それこそが、取り巻く状況がいかに変化しても変わることのない、等身大の姿なのだと感じさせられた。

◆ミセス、野外ライブ&ドキュメンタリー映画化決定

この日のライブ中には、バンドからビッグな発表もあった。大森が「発表がありまして」と伝えたのは、この野外ライブ「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE 〜FJORD(フィヨルド)〜」が、ライブフィルム「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD(フィヨルド)~ ON SCREEN」として映画化され、11月28日より、すでに制作を発表しているドキュメンタリー映画(※タイトルは後日発表)と2作同時公開されるということだった。

ライブフィルム「MGA MAGICAL 10 YEARS ANNIVERSARY LIVE ~FJORD(フィヨルド)~ ON SCREEN」は、日本人アーティストのライブフィルムとして史上初のIMAX上映。映画が2作同時に公開されるというのも同様に日本人アーティストでは初となる。IMAX本社から「Mrs. GREEN APPLEと手を結び、日本人アーティストによるライブフィルムとして史上初のIMAX上映が決定した事、また、この作品が彼らの卓越した才能を映し出し、更なるファン層の拡大に向かっていく事に、とても興奮しています」とのコメントも到着した。

通常のスクリーンでは味わえない迫力の映像と高音質なサウンドにより、観客をステージの最前列へと誘う。さらに、10年前にリリースしたメジャーデビューミニアルバムに冠したタイトルを受け継ぐ、ライブで披露された新曲「Variety」は現時点で配信やリリースの予定がないため、映画館だけが唯一聴ける場所となる。

一方、ドキュメンタリーでは、デビュー10周年プロジェクトが始まり、世間を圧倒し続ける彼らの素顔や、新曲「Variety」が生み出されるまでの過程を完全密着で描き出す。これまで一切明かされることのなかった、大森が楽曲をゼロから制作する姿が映し出され、唯一無二のアーティスト大森の頭の中と、Mrs. GREEN APPLEとして生きる3人の胸のうちを赤裸々に、そして真摯に映し出す作品となる。現在の音楽シーンを牽引する彼らに、なぜ今、この剥きだしのドキュメンタリーが必要だったのか?大森が自らプロデューサーを務める「Mrs. GREEN APPLE」の最新の姿と、トップランナーであり続けられる彼らの原点となる“ひたすらに音楽に真摯に向き合う姿”を垣間見ることができる。Mrs. GREEN APPLE初のドキュメンタリー映画となるそのタイトルは、後日発表となる。(modelpress編集部)

◆セットリスト

1. コロンブス
2. ビターバカンス
3. フロリジナル
4. ANTENNA
5. クスシキ
6. アンゼンパイ
7. WaLL FloWeR
8. 道徳と皿
9. Magic
10. Feeling
11. Variety
12. No.7
13. 青と夏
14. どこかで日は昇る
15. Loneliness
16. breakfast
17. 天国
18. ニュー・マイ・ノーマル
19. ダンスホール
20. ケセラセラ
21. ライラック
EN1. 我逢人(がほうじん)
EN2. StaRt

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《モデルプレス》

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