主演ののんは「こんなにも不幸な役は演じたことがないというくらい、飛鳥は惨めな思いをし続けます」「将棋のおかげで心を開いて将棋にのめり込んでいく姿に、本当に勇気をもらえる作品になっています。生きている中で嫌な思いや、惨めな思いをすることもあると思うのですが、そういった時に『MISS KING / ミス・キング』が皆さんの力になってくれるのではないかなと思います」とコメント。将棋を通して女性の希望を描く本作は、のんの今の現在地を知らしめる一作となっている。
私自身、こんなにも不幸な役は演じたことがないというくらい、飛鳥は惨めな思いをし続けます。ですが将棋の世界に飛び込んで、自分の人生に立ち向かっていく姿が本当に力強くて、でもたまに情けなさもあったりして…。どんどん人間味が溢れていきます。私としては初めてのダークヒーロー、な気分です。その中で、いろんな敵と対峙したり、人とたくさん関わって癒しの存在を見つけたり、将棋のおかげで心を開いて将棋にのめり込んでいく姿に、本当に勇気をもらえる作品になっています。生きている中で嫌な思いや、惨めな思いをすることもあると思うのですが、そういった時に『MISS KING / ミス・キング』が皆さんの力になってくれるのではないかなと思います。ぜひご覧ください。
◆監督・脚本/山岸聖太氏コメント
「女流棋士は、棋士ではない」という言葉を聞きました。女性の棋士は、いまだに存在していない。何故なのか?…と棋士の方々に取材をさせて頂く中で、そこにある大きな壁を、その世界のとてつもない厳しさを痛感しました。この作品の中でその壁に挑む国見飛鳥を演じるのは、のんさんです。わたしはのんさんに、なにかを起こしてくれそうな、全てを破壊してくれそうな、得体の知れないエネルギーを日頃に感じていまして、お会いするとついワクワクしてしまいます。主人公飛鳥にも、そのエネルギーが宿る事を願いながら、脚本を作り撮影を進めました。怒りや絶望から生まれるエネルギーが、人生を変えることもある。『MISS KING / ミス・キング』どうかご覧頂ければ幸いです。
人生は選択の連続です。何食べようか、どこ行こうか、今日サボろうか。選択の連続の上に人間が出来上がっていくのではないでしょうか。ドラマで描いている将棋は人生ととても似ています。一手一手の選択は有限ですが、無限の組み合わせの連続で、盤面が出来上がっていきます。『MISS KING / ミス・キング』は1人の女性の“選択”のドラマです。まず主人公の国見飛鳥は、世界に絶望しています。しかし将棋を使い、苦しみながらも選択し、希望の道を突き進んでいきます。そこにはまさに、女性の力強い生き様があります。圧倒的な世界観で紡がれる物語の上で、のんさんが前に進んでいく主人公の生き様を熱演してくださいました。是非ご覧いただける選択をしてくださると嬉しいです。