現在放送中のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』に、花魁の誰袖役で出演している福原遥。7月より放送スタートのフジテレビ系月9ドラマ『明日はもっと、いい日になる』では主演を務めることも決まっており、若手の実力派として目覚ましい存在感を見せている。本記事では、『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』での福原の演技に注目しつつ、新ドラマ『明日はもっと、いい日になる』にもフォーカスしてみたい。
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2009年から2012年度まで放送されたEテレの食育・料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』に出演し、“まいんちゃん”の愛称でお茶の間から親しまれた福原。その後、子役から女優へと成長を遂げると、2022年度後期のNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』では、逆風にも負けず夢に向かって進み続ける力強いヒロイン・舞を好演した。また、昨年に放送された主演ドラマ『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)では、どんな手を使ってでも依頼者を必ず成功させる“トータルコーディネーター”本宮密子という、ミステリアスでダークな主人公を演じ、女優として一皮むけた姿を見せている。
さまざまな役柄への挑戦で芝居の幅を広げている福原だが、そんな彼女の実力が遺憾なく発揮されているのが、現在出演中の『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』ではないだろうか。福原が演じているのは、主人公の蔦屋重三郎(横浜流星)を慕う当代一の花魁・誰袖。第17回で初登場した際には、蔦重に後ろから抱き着き、耳に息を吹きかけるという無邪気で愛嬌のある姿が描かれた一方、第21回では松前藩の抜荷の証拠を掴むために動いていた田沼意次の息子・意知(宮沢氷魚)に近づき、協力と引き換えに身請けを迫るしたたかな一面も描かれた。SNSでは、「本気出した誰袖の色気…!福原遥ちゃんすごい」「ギャップに惹き込まれてしまう」「魅力的すぎる」などの声があがっており、彼女の二面性のある演技が、多くの視聴者の心を捉えたことがうかがえる。
大河ドラマでの好演でさらに波に乗る福原は、この夏、海辺の児童相談所を舞台にしたヒューマンドラマ『明日はもっと、いい日になる』で、月9ドラマの主演にも挑む。福原が演じるのは、捜査一課で働くことを目指していたが、ある日突然辞令が下り、児童相談所へ異動して新人児童福祉司となる主人公・夏井翼。劇中では児童相談所で働く意思はゼロの彼女が、さまざまな子供たちやその親と向き合う中で、共に成長していく姿が描かれるという。福原は今作で演じる翼について、公式コメントで、「とにかく正義感が強くて、まっすぐです。自分が思った方向に突き進む女性なので、そのパワフルさ、エネルギッシュさを頑張って演じていきたい」と語っており、これまでに『舞いあがれ!』などで演じてきた明るく芯の強いヒロイン像とも重なってくるのではないだろうか。
大河ドラマと月9ドラマで、両極端とも言える役を演じる福原。印象がガラリと異なる2つのキャラクターにチャレンジすることで、彼女の役者としての幅広い表現力がいっそう際立ちそうだ。