こんにちは、コンプライアンス遵子です。
私は現在、モラハラ夫との離婚に向けて別居し、弁護士を入れて離婚調停中という泥沼離婚劇を繰り広げています。この連載ではモラハラ夫から逃げて離婚するまでの私の奮闘記をありのままに綴っていきたいと思います。
今回は理不尽な暴言を受け、子どもと一緒に実家に逃げた末に待ち構えていた夫からのモラハラ攻撃についてお伝えします。
【実録~ただのモラハラ男だった10歳年上夫と離婚するまで #2】
別居後にモラハラ夫の行動がエスカレート
実家に逃げる直前、私は勝手に子どもを連れ去ったと思われないよう、夫に「私と子どもの身の危険を感じたので実家に避難してこのまま別居させていただきます」とだけLINEを入れておきました。
仕事後に私からのLINEを見て帰宅後に家に誰もいない状況を理解した夫からは、想像通り何度も電話がかかってきました。LINEでも「勝手に子どもを連れて行くなんて許さない」、「子どもを置いてお前だけ家を出て行け」という文章が送られてきました。私はここで返事をしたら自分が不利になると思い、無視を決め込むことに。この行動にさらに夫は怒り狂い、「無視してんじゃねえよ!」といった脅しのような文言も送られてきました。
そしてその数時間後、住んでいたエリアの警察から私に電話がかかってきます。出ると生活安全課で「『妻が自分に暴力を振るい、さらには子どもを誘拐したから逮捕してくれ』とご主人が警察署で暴れているのですが、お話を聞かせてください。ご主人の腕にアザのようなものがあります」という内容でした。
どうやら夫は私が子どもを連れ去って実家に避難したことで逆上し、さらには私が暴力を振るったという嘘のストーリーを仕立てあげ、私を暴行罪や誘拐罪で逮捕させようとしたのです。自分で腕にアザを作るという自作自演までして……。
▶嘘をでっちあげるためにそこまでする!?警察の反応は? 次ページ
私は夫から暴言を吐かれ、胸ぐらをつかまれたので、子どもにも危害が及ぶ可能性を危惧して実家に身を寄せたこと、離婚するために別居すること、もちろん暴力など振るっていないことなどを説明しました。
警察の方も「やはりそうでしたか。私達もご主人の話を疑っていたのですが、奥様から直接話を聞けてよかったです」と納得してくれ、「そちらの警察署とも情報共有しますので、もしご主人が実家に押し掛けるなど奥様とお子様に危険が及ぶことがあれば、最寄りの警察署に通報してください」と言われてなんとかその場は収まりました。
あの手この手のLINEで私を揺さぶってくる夫
モラハラ夫の予想できないおかしな行動はこれだけに留まりませんでした。翌日には何事もなかったかのように「おはよう、元気に過ごしてる?」と明るいLINEが届きます。昨日私を逮捕させようとしてきた人からのメッセージとは思えないあまりにも軽い内容に、夫の多重人格的な側面が見えて恐怖を覚えました。そしてその翌日には「突然子どもを奪われて辛いです」、「僕を助けてください」とまるで愛しい家族を奪われた被害者のような口ぶりのセンチメンタルなLINEが。
さらに翌日には「あなたを本当に愛しているから戻ってきてほしい」という感情に訴える長文LINE。さらに翌日には「離婚をすることで私と子どもがどのような貧乏な暮らしをして不幸になるのか、結婚を祝福してくれた周囲や共通の友人にどう説明するのか、今ならまだ間に合うからやり直そう」という内容でした。
毎日内容もテンションも異なるLINEが次々と送られてきていましたが、私はすべて無視して既読スルー。すると数日後には「無視してんじゃねえよ! 絶対に離婚しないからな、覚悟しておけ」とまた脅しのような文言が送られてきました。その次の日は「昨日は感情的になってしまってごめんなさい」という反省文。まさに感情のジェットコースターです。
夫はとにかく私と子どもが自宅に戻るよう、優しい口調で話しかけてみたり私の心情に訴えてきたりとあらゆる手段を講じていたのでしょう。しかしそれでも私が動じずに返事すらしないと「俺がこんなにへりくだってやってるのに!」、「バカにしやがって!」と逆上するという繰り返し。
こうやって私を言葉巧みに揺さぶったり怒りで罵倒したりというのは、これまでも夫婦喧嘩や話し合いのたびにされてきたことでした。その都度私は夫に同情したり言葉に絆されたり「私が悪いんだ」、「私が我慢すれば夫婦生活は上手くいく」と自分のせいにして家に戻っていったことを思い出していました。
本編では、別居後のモラハラ夫の異常行動についてお伝えしました。
▶▶脅迫したかと思えば反省、懇願、また逆上。情緒不安定なモラ夫からの激ヤバLINEに私が既読スルーを貫けた理由
では、離婚への高いハードルに心折れそうになっていた私を救ったある出来事についてお伝えします。