40代~50代になり、「眠気やだるさを感じることが多くなった」と感じていませんか?
それは更年期症状だけではなく、「血糖値スパイク」が関係しているかもしれません。
今回は、誰もが起こる可能性がある血糖値スパイクの詳細や、更年期症状と血糖値スパイクの見分け方について、薬剤師の碇純子さんに教えてもらいました。
Q.眠気やだるさを強く感じるようになりました。とくに午後は仕事に集中できず…更年期の可能性はありますか?

イラスト/lely
たしかに、更年期には眠気、だるさなどの不調が起こりがちです。更年期を迎えた女性は、女性ホルモンのエストロゲンが急減します。
エストロゲンは、多様な働きを持つホルモンです。たとえば、生殖機能の発育、皮膚や骨を丈夫にする、血管の柔軟性を維持するなどの働きを持ちます。そして、エストロゲンの働きでとくに重要なものが、自律神経のコントロールです。自律神経はからだを活発化させる交感神経と、リラックスさせる副交感神経のふたつからなる神経系です。
エストロゲンが急減すると、この自律神経が大きく乱れます。睡眠ホルモンの材料になるセロトニンの分泌低下、代謝機能の低下によるエネルギー不足などが続いて、慢性的な疲れ、眠気、集中力の低下が引き起こされます。
ただし、「更年期症状によるもの」と決めつけるのはまだ早いかもしれません!続いては、更年期以外の理由について見ていきましょう。
Q.他に考えられる原因とはいったい何ですか?
眠気やだるさを引き起こす理由として、更年期由来のほかに考えられるのが、「血糖値スパイク」です。
食事をすると、血液中にブドウ糖が増え、血糖値が上昇します。すると、血糖値を一定に保つために、膵臓からインスリンというホルモンが分泌されます。しかし、加齢や病気などの理由でインスリンの分泌機能が衰えることで、インスリンが効きにくくなったり、分泌タイミングが遅れたりすることで、血糖値スパイクが起こりやすくなるのです。
Q.血糖値スパイクは危険な病気ですか?

Photo:O-DAN
血糖値スパイク自体は病気ではなく現象のことですが、血糖値スパイクは「糖尿病予備軍」とも呼ばれるため、何の対処もせずに放置するのはリスクがあります。また、血糖値スパイクは血管にダメージを与えるので、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞など、命に関わる大きな病気のリスクを上昇させてしまうことも。
さらに、空腹時は血糖値が健康な人と変わらないので、健康診断では異常がみられず、見落としてしまうことがあります。
本記事では、更年期の眠気と血糖値スパイクの関係についてお伝えしました。
続いての▶▶更年期の眠気やだるさ、どうしたらいいの? 薬剤師が対処法を教えます!
では、血糖値スパイクと更年期症状の見分け方、予防方法についてお届けします。