ボーカルダンスユニット・M!LKとして活動している佐野勇斗。アーティストとしての音楽活動に加えて俳優業にも精力的で、現在公開中の劇場版『トリリオンゲーム』やNHK連続テレビ小説『おむすび』にも出演している。本記事では、佐野のマルチな活動に触れながら、アーティストと俳優の二足のわらじで活躍する彼の魅力に迫りたい。
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佐野は、2014年11月に結成された5人組ダンスボーカルグループ・M!LKのメンバーとして活動しており、2021年11月にシングル「Ribbon」でグループとしてメジャーデビューを果たした。現在は結成10周年を迎え、先日リリースしたメジャー2ndアルバム「M!X」を引っ提げたグループ史上最大動員数のツアーも4月から開催予定だ。なお、同アルバムに収録されている楽曲「イイじゃん」のMVが3月4日に公開されたところ、途中で曲調や衣装の雰囲気がガラリと変わり、まったく違う曲のようなテイストになる点が注目を集め、500万回以上も再生(※2025年3月21日現在)されるなど大きな話題に。今回の「イイじゃん」のバズりは、M!LKの勢いを後押しする追い風となりそうだ。
アーティストとして好調な佐野だが、俳優業での活躍も目覚ましい。さまざまな作品で存在感を放っている彼の出演作で今回注目したいのは、2023年にTBS系列で連続ドラマが放送され、現在劇場版が公開されている『トリリオンゲーム』だ。同作で佐野は、Snow Man・目黒蓮が演じる主人公のハル(天王寺陽)とは正反対に人とのコミュニケーションは苦手だが、ずば抜けたIT技術を持っており、ハルと共に1兆ドルを稼ぐ夢に挑戦するガク(平学)を演じている。劇場版を観たSNSユーザーからは、佐野の演技に対して、「コミカルな演技がとにかく上手い」「凄かった」「原作のビジュアルそのまんまなのに、喜怒哀楽の演技でたくさん楽しませてくれた」「ハマり役」といった絶賛の声があがっており、ハルに振り回されながらも一緒に成長していくガクを佐野が好演していることがうかがえる。
そんな佐野の俳優としての強みの1つが、徹底した役作りではないだろうか。元々パソコンが苦手だったため、ガクを演じるにあたって不自然に見えないように特訓を積んだことを過去の公式インタビューで明かしていたこともある佐野の役作りは、現在放送中の『おむすび』でも活きている。『おむすび』で佐野が演じているのは、栃木県出身の高校球児として物語に登場し、橋本環奈演じるヒロインの結と結婚して1人の娘をもうけた後、理容師を志すことになる翔也だ。先日『あさイチ』(NHK)に出演した際、佐野は、球速140キロの実力を誇る翔也を演じるために増量して練習に励んだことを明かしたほか、栃木の方言や理容師の所作についても苦労してマスターしたことが番組で明かされている。どんな役に対しても努力を惜しまず追求し続ける姿勢が演技に説得力をもたらし、俳優としての評価にも繋がっているのだろう。
『あさイチ』終盤では、今後叶えたい夢として、NHK大河ドラマに出演すること、そしてM!LKとして『NHK紅白歌合戦』に出場することを挙げていた佐野。アーティストと俳優、どちらにも全力で打ち込む彼が、夢に向かって突き進みながら、さらなる輝きを放っていくことを期待したい。