【モデルプレス=2025/03/16】TBS系日曜劇場「御上先生」(毎週日曜よる9時~)に出演する女優の堀田真由(ほった・まゆ/26)に、モデルプレスらがインタビュー。共演する松坂桃李、奥平大兼らの印象や、接見室のシーンでのこだわりを語ってもらった。<後編>【写真】堀田真由、セクシードレスで美デコルテ&ほっそり二の腕あらわ◆松坂桃李主演「御上先生」本作は子供が生きる「学校」、大人がもがく「省庁」という一見別次元にあるこの2つを中心に展開。未来を夢見る子供たちが汚い大人たちの権力によって犠牲になっている現実に1人の官僚教師・御上(松坂桃李)と、令和の高校生たちが共に立ち向かう、教育のあるべき真の姿を描く大逆転教育再生ストーリーだ。堀田が演じるのは、御上が赴任した隣徳学院の元教師・冴島悠子(常盤貴子)の娘で、国家公務員採用総合職試験の会場で殺人事件を起こした犯人・真山弓弦。堀田は「アンチヒーロー」(2024)以来、約1年ぶりの日曜劇場出演となる。◆堀田真由「御上先生」弓弦役は受けの芝居― 堀田さんは普段、相手の気持ちを受け止めるお芝居をされている印象があるのですが、弓弦は拒絶するところから始まります。普段とは違うお芝居で意識していることを教えてください。堀田:今回の作品に限らず、お芝居をする上で台本を読んでイメージを膨らませて、それを体現しようと現場に行っても、相手と話したり、流れている空気などによってニュアンスが変わってくるので、相手のセリフをちゃんと聞くことをいつも意識しています。弓弦は拒否をするキャラクターですが、どちらかというと攻めるのではなく、受ける方のお芝居だと思ったので、接見室に来てくれる神崎(拓斗/奥平)くんや御上先生を拒否する部分はありながらも、自分自身と向き合っていく時間を組み立てていかなければいけないと感じました。拒絶をしているし、そう見せているけど、本当は相手のセリフがビシビシと伝わっている役なので、セリフがないところの表情を意識しながら演じていました。― いつもとは違うアプローチをしていたと思いますが、監督とお話したことはありますか?堀田:「アンチヒーロー」でご一緒させていただいたプロデューサーさん、監督、スタッフのみなさんだったので、もちろんシーンごとに「ここはどうなるんですかね」というのはお話しながらやっていたのですが、誰しも弓弦のような経験はなく、人を殺めてしまうことは到底想像ができないので、どちらかというとみんなで悩みながら作っていったという感覚です。私自身もずっと“分からなさ”を抱えながら現場に立っていたのですが、シーンごとにみんなで「ここはこういう風になるのかな」と他者を見るように語りながら作っていきました。◆堀田真由、松坂桃李から掛けられた言葉― 対峙する御上役の松坂さん、神崎役の奥平さん、母親・冴島役の常盤さんの印象と、撮影現場でのエピソードをお聞かせください。堀田:今回は基本的に順撮り(物語の順番通りに撮影)をさせていただいたので、接見室のシーンはまず御上先生と2人でお会いして、その後に神崎くんが来て…という感じでした。御上先生が「君の戦いが孤独だったことを、たぶん僕は知っている」と言ってくださっていましたが、引きこもっている役柄なので実際に現場でも1人でいて、孤独だなぁと…(笑)。松坂さんとは、私が10代のときにNHK連続テレビ小説「わろてんか」(2017)でご一緒させていただいたので、時を経てまたご一緒させていただけることがとても感慨深く、分からないことばかりだった当時から少しでも成長した姿を見せられたらいいなと思いながら対峙させていただきました。松坂さんは「わろてんか」の頃から変わらず常にフラットで、すごく周りを気にかけてくださる方という印象です。「御上先生」の撮影では、私が犯人という役柄でもありますし、接見室で区切られており、コミュニケーションを取って集中力が切れてしまうことが怖かったので深くお話はできなかったのですが、クランクアップの際に「大変な役を本当にお疲れ様でした」と言ってくださり、「見ていてくださったんだな、嬉しいな」と思いました。奥平くんは、私の方が年齢は上なのですが、映画「Mother マザー」(2020)などを拝見させていただいており、これから芸能界を担っていかなければいけない世代として、いつかご一緒できたら嬉しいなと思っていた存在のお一人だったので、ご一緒できて素直に嬉しかったです。神崎くんの役柄もそうかもしれないのですが、佇まいが年齢の数字より大人に見え、少年っぽさと大人との間っていうところが本当にピタっと合っています。生徒役のみなさんとお話されているときは「年相応の男の子だな」と思うのですが、私たちだけでなく、もっと大先輩の方々とも対等にコミュニケーションを取られている場を目撃すると「私ってこの年齢のとき年上の方とこんなに喋れたかな」と思うぐらい落ち着いていらっしゃり、少年と成人男性の間の、すごく大事な部分を行き来されているような、いい意味で年齢が不詳な方だと思いました。常盤さんはずっとお会いしたかったのですが、なかなかお母さんとは会えないという話の流れで…。弓弦と母の2人のとても大事なシーンがあるのですが、撮影はそのシーンからスタートして、かなりハードだったのですが、常盤さんが本当に物腰の柔らかい方で、初めてお会いしたのに初めて会ったように思えないような感覚でした。撮影のときは私が集中していたのを汲み取ってくださり、あまり話しかけないようにしてくださっていたのですが、その大事なシーンを撮り終えた後は、差し入れを「すごく美味しかった!」とすぐに言ってくださったり、スタッフさんが作ってくださったカレーを誰よりも無邪気に喜んでいらっしゃる姿がとても可愛らしく、今回の悠子さんとは違った一面を現場で拝見することができました。◆堀田真由、接見室シーンは「心を全て見透かされているような感覚」― 接見室のシーンが多いですが、勾留中で監視の目があるため動き回ることが難しかったり、話す相手がガラス越しだったりと、演じるうえでの制約が多くあったと思います。演じる中で感じた難しさやこだわりを教えてください。堀田:接見室は無機質な空間で小道具なども使えないので、心を全て見透かされているような感覚でした。その中で私が意識してこだわっていたのは、弓弦が接見室に入ってきて、座るときに椅子を少し引くことです。敢えて距離を取るという行動で、心の距離と実際の距離が反映させられたらいいなと思い、椅子を引いてから座りました。御上先生や神崎くんと会い、自分自身や社会と向き合うようになってきた状態では椅子を引かずにすんなりと座ったり、ちょっとしたこだわりはあの空間の中でも出せたらいいなと考えてやっていました。◆堀田真由「御上先生」好きな生徒は?― 立ち位置的に物語を客観視する部分もあると思うのですが、堀田さんご自身が視聴者目線からシンパシーを感じるキャラクターは?堀田:生徒のみなさんがそれぞれ個性的で…キャラクターももちろんですが、個人的には上坂樹里ちゃんのお顔がすごく好きで、出てこられる度に「こんな透明感になりたい」と思いながら見させていただいています(笑)。あとは櫻井(未知留/永瀬莉子)さんのキャラクターが好きで、すぐに「授業を始めてください」と言ったり、どんなことに対しても拒絶していて冷たい感じに見られますが、中身はとても温かくて。相手の気持ちを最後まで聞かなければ物事をしっかりと理解することはできず、遮断してしまったらそれ以上でもそれ以下でもなく、物事が進まないという状況で、御上先生の「考えて」という言葉を受けて、自分で考えて行動していく姿が印象的です。― ありがとうございました!(modelpress編集部)◆堀田真由(ほった・まゆ)プロフィール1998年4月2日生まれ、滋賀県出身。2015年、WOWOW「テミスの求刑」にてデビュー。NHK連続テレビ小説「わろてんか」(2017)で注目を集め、その後、日本テレビ系「3年A組―今から皆さんは、人質です―」(2019)やNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(2022)など、話題作に数多く出演。近年はNHK総合「大奥」(2023)、フジテレビ系「風間公親-教場0-」(2023)、日本テレビ系「若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-」(2024)、映画「劇場版 君と世界が終わる日に FINAL」(2024)などに出演している。今年5月にはデビュー10周年を記念した初のファンイベントを開催する。◆「御上先生」第9話あらすじ「助けて」という富永(蒔田彩珠)の元に向かった御上(松坂桃李)と次元(窪塚愛流)、彼らが目にしたのは、聡明で、明るい彼女とは程遠い、苦しみを抱えた姿だった。そして悠子(常盤貴子)から語られる隣徳学院で起きた出来事、戸倉樹(高橋恭平)が抱えていた苦悩が明かされ、明らかになり始める隣徳の不正。そして遂に、ヤマトタケルが姿を表す。その人物は、本当に味方なのか、それとも敵なのかー。【Not Sponsored 記事】
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