「ダイエットしたいのに、運動や食事制限が続かない……」。そんなお悩みが、多くのオトナサローネ読者から聞こえてきます。体にいいと分かっていても、手間がかかるとうっかり後回しに。
そこでオトナサローネが、MCTオイルの有力情報をキャッチ。「油なんて、ダイエットに大敵でしょ」なんて思わないでくださいね。MCTオイルを毎日の習慣にすれば、体脂肪が減っていくというのです。その理由について、日清オイリオグループの長門石さんに、詳しく解説していただきます。
実際に取材に立ち会った編集部員は、その高い健康効果に魅せられて、毎朝野菜スープにかけて摂取しています。その高い健康効果についてはこちらの記事もチェック!
▶▶「摂取カロリーは減っているのに、肥満が増加!?」毎日2g摂取すると、肥満予防につながる食品とは
▶油で体脂肪燃焼ってどういうこと!?
身近にあるMCTオイル。毎日の食事に摂り入れるだけで脂肪を燃焼してエネルギーに!
MCTオイルの「MCT」は、中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)のことです。「中鎖脂肪酸」とはヤシ科の植物に含まれる天然成分で、MCTオイルはココナッツやパームヤシの種子から作られる中鎖脂肪酸100%の油。一般の植物油に含まれるオレイン酸やリノール酸と同じ脂肪酸の仲間で、母乳や牛乳などにも含まれており、私たちが普段から摂取している成分です。
私たちの生活に馴染みのある多くの食品油は、長鎖脂肪酸(LCT)でできています。長鎖脂肪酸は体脂肪として蓄積され、必要に応じてエネルギーとして燃焼されますが、体内に過剰に蓄積されると肥満となり、メタボリックシンドロームを引き起こす可能性があります。
一方、中鎖脂肪酸は、鎖の長さが長鎖脂肪酸に比べ約半分であるため消化吸収が早く、脂肪の代謝を早めて速やかにエネルギーに変わる特徴があります。体づくりのプロであるトレーナーやアスリートも、毎日の食事にMCTオイルを積極的に取り入れているのです。
無味無臭こそ、他にないメリット。どんな料理の味も邪魔しない優等生オイル
1990年代ごろまでは、医療用に活用されていたMCTオイル。手術後の栄養管理や低栄養の患者さんの栄養補給、また小児のてんかん治療食(ケトン食)などの医療用食品として、長年使用されてきました。そして2017年に、日清オイリオが家庭用オイルとして販売。おいしさを訴求するのではなく、逆に無味無臭を前面に打ち出し、毎日の料理にアレンジしやすいことが大きなメリットとなっています。
▶使い方のルールはたったひとつ!
ルールはたったひとつ「かけるだけ」!
MCTオイルは揚げたり炒めたりすると、煙が出たり泡立ちが出たりするので避けてください。炊飯やケーキの練りこみ用には使えますが、原則としてそのまま使うのが適しています。無味無臭でサラサラしたオイルなので、サラダにかける、飲み物に混ぜるだけで、手軽にエネルギー補給ができるのが強みです。
また、大切なのは毎日継続することです。MCTオイルは、体脂肪燃焼の特長こそありますが、その名の通り「オイル」です。夜に摂取するよりも、一日の始まりである朝の習慣にした方がエネルギー消費の点からいってよいでしょう。
忙しい朝に「かけるだけ」の手軽さも魅力です。ヨーグルトや納豆、コーヒーなど、朝食メニューとの相性も良いのでおすすめ。早速ご紹介しましょう。
▶代謝アップな朝ごはんレシピは…
MCTオイルを使ったおすすめレシピ。朝のエネルギー補給と代謝アップに効果を発揮
グラノーラボウル
- 材料
ヨーグルト 1カップ
A)
グラノーラ 適量
バナナ(スライスしたもの) 1/2本
ベリー類 適量
日清MCTオイル 小さじ1/2
はちみつ 適宜
- 作り方
1.器にヨーグルトを盛り、Aをのせる。日清MCTオイルとはちみつをかける。
- Memo
時間がない朝にピッタリな1品。これだけを食べれば、栄養バランスも整います。MCTオイルをかけて、朝にエネルギーチャージを!
ミックスベリースムージー
- 材料
水 240ml
デーツ 1/2個
A)
冷凍バナナ 1本
冷凍いちご 1本
シナモンパウダー 小さじ1/8
バニラパウダー 小さじ1/8
しょうが 少々
マカ 小さじ1/4
ウコン 小さじ1/4
チアシード 小さじ1
日清MCTオイル 小さじ1
ミント 適宜
- 作り方
1.水、デーツをミキサーにかけてベースを作る。
2.Aを加え、撹拌してグラスに注ぐ。
3.日清MCTオイルを注ぎ、ミントを添える。
Memo
健康をサポートする、ウコン、マカ、チアシードに、バナナやいちごを組み合わせて甘さと酸味のある飲みやすさをアップ。スムージーにMCTオイルを加え、忙しい時間でも一気に飲める最強の健康ドリンクです。
野菜スープ
- 材料
かぼちゃ 60g(正味)
にんじん 40g
かぶ 40g
ブロッコリー 40g
コンソメ 1個
水 2・1/2カップ
塩、こしょう 各少々
日清MCTオイルHC 小さじ2
- 作り方
1.かぼちゃはわたと種を除いて2cmの角切り、にんじんは1.5cmの角切り、かぶは等分のくし形、ブロッコリーは小さめの小房にする。
2.鍋に水を入れ、沸騰したら中火にしてコンソメを入れて溶かし、にんじんを入れて5~6分煮る。かぼちゃ、かぶ、ブロッコリーを加えて、さらに7~8分煮る。塩、こしょうで味を調える。
3.器に盛り、日清MCTオイルHCをかける。
Memo
野菜スープとMCTオイルは、温活効果が高い組み合わせ。冬だけでなく、空調で冷えがちな夏にもおすすめです。その季節に旬の野菜を取り入れましょう。
▶ドレッシングにスムージーにも◎
生姜みそドレッシング×白菜とカリカリ油揚げ、しらすサラダ
- 材料
白菜 2~3枚
油揚げ 1/2枚
しらす 20g
A)
おろし生姜 小さじ1
みそ 小さじ4
酢 大さじ1
みりん小さじ 1/3~1/2
MCTオイル 大さじ1/2
- 作り方
1.白菜は縦半分に切ってから、横細切りにする。A(生姜みそドレッシング)の材料を混ぜておく。
2.油揚げは細切りにしてフライパンに油を敷かずに乾煎りに。こんがり焼き色がついたら、しらすも加えてさっと炒め混ぜる。
3.ボウルに1と2を加えてさっくりと混ぜて器に盛り、生姜みそドレッシングを回しかける。全体を混ぜながら、いただく。
Memo
MCTオイルとみそを合わせることで、コクと旨味がアップ。生姜ドレッシングは、冷えに悩む人にピッタリです。脂肪燃焼を促すMCTオイルのおかげで、代謝アップにも効果を発揮します。
バナナと小松菜のスムージー
- 材料
小松菜 20g
バナナ 60g
豆乳 150ml
はちみつ 大さじ1/2
氷 適量
MCTオイル 小さじ1/2
- 作り方
1. バナナは一口大に切って冷凍しておく。
2. 5cm程度の長さに切った小松菜と1、豆乳、はちみつ、氷をミキサーにかける。
3. グラスに注いだら、MCTオイルをかける。※仕上げにミントをのせてもOK。
Memo
MCTオイルをプラスすると、小松菜に含まれるβ-カロテンの吸収率がUP! スムージーにすることで、鉄分やエネルギー補給も手軽にできます。
鶏モモ肉のソテー ねぎ塩レモンだれ
- 材料
鶏モモ肉 大1枚(約300~350g)
レタス 2~3枚
しその葉 3枚
レモンスライス 適宜
塩 少々
ごま油 適宜
A)
長ねぎ(みじん切り) 1本分
レモン汁 大さじ1・1/2
水 小さじ2
塩 小さじ1/2
粗びき黒こしょう 少々
MCTオイル 小さじ2
- 作り方
1.A(ねぎ塩レモンだれ)を作っておく。ねぎはみじん切りにし、残りのたれの材料を混ぜてなじませておく。
2.鶏肉はペーパータオルに挟んで余分な水気を取る。皮や身の間にある脂を取り除き、包丁で厚みを均一にして広げ、全体に塩をふる。
3.フライパンに薄くごま油を塗り広げ、皮目を下にして並べ入れる。火を強めの中火にかけ、フライ返しで押さえつけるようにしながら、7~8分皮がパリッとするまで焼く。弱火にして、上下を返してさらに2分ほど焼く。もう一度上下に返して皮目を1分ほどしっかりと焼き固めたら、裏に返してさらに1分程度焼いて取り出す。
4.鶏肉を食べやすい大きさに切って器に盛る。1をかけてレモンスライスを散らし、レタスとしその葉をせん切りにして混ぜて添える。
Memo
MCTオイルは柑橘類の香りと相性が良く、レモンの香りが引き立ちます。 ねぎ塩レモンだれは豚ロース肉やつくね、魚に合わせてもOK。万能に使えます。
※注意! MCTオイルは、カップラーメンなどに使われるポリスチレン製の容器で使用しないでください。破損させる性質があり中身がこぼれ出て、火傷や汚損につながるかもしれません。
体脂肪燃焼をサポートするMCTオイル。スーパーなどで簡単に手に入り、お菓子やヨーグルトなどMCT入りの商品がオススメされるなど、注目が高まっています。料理にかけるだけの手軽さも魅力。毎日のメニューにぜひ役立ててください。
【解説】
日清オイリオグループ 食品事業本部 ウェルネス食品事業戦略部 長門石さん