【モデルプレス=2025/01/05】日本テレビ系新感覚ショートショートドラマ第7弾「ノンレムの窓 2025・新春」が1月5日よる10時30分より放送される。ここでは一足先に作品を試写した記者によるレビューをお届け。放送前に見どころを紹介する。【写真】中村倫也&水卜アナ、結婚前の2ショット◆バカリズムが届ける“新感覚ドラマ”最新作「ノンレムの窓 2025・新春」2023年1月に日本テレビ系で放送され、東京ドラマアウォードグランプリ、Content Asia Awards2023(タイ・バンコク)などで国内外の賞を総ナメにしたドラマ「ブラッシュアップライフ」、さらに昨年10月にドラマ「侵入者たちの晩餐」でも Content Asia Awards 2024にて最優秀賞にあたるゴールド賞、東京ドラマアウォード優秀賞を受賞し、国内外の評価を高く受ける脚本家・バカリズム。そして1月12日から放送される連続ドラマ「ホットスポット」の脚本も手掛けている中、バカリズム脚本の新作ドラマが新年早々、楽しめるのが「ノンレムの窓 2025・新春」だ。“夢と現実”“現実と非現実”その狭間を行き来する不思議なバカリズムワールド。番組開始から3年経ち、独創的な世界観とウイットに富んだ笑いを織り交ぜ、珠玉のストーリーを生み出すワールド全開のオムニバスドラマとなっており、今回の第7弾も至極の2作品が放送される。また、脚本だけでなく、バカリズム自らも“窓先案内人”としてドラマの幕間に登場。斉藤由貴が演じる“顔を一切見せない謎の女性”との不思議な掛け合いも注目だ。これまで放送したショートドラマは全17作品で、現在「ノンレムの窓 2025・新春」の放送を記念して、「ノンレムの窓」シリーズを民放公式テレビ配信サービスTVerにて配信中だ。◆古田新太×中村倫也の本音と攻防が楽しい「前の車を追ってください」バカリズムが脚本を担当する第1話「前の車を追ってください」の主演を務めるのは古田新太と中村倫也。よく刑事ドラマで耳にする「前の車を追ってください」という台詞。あくまで“ドラマの中の話”と思っているこのシチュエーションにもし遭遇したらどうするか。まさにそんな状況に陥ったタクシードライバー・佐藤(古田)と、乗客・鈴木(中村)。“言われてしまった”タクシードライバーと“言ってしまった”乗客とが生み出す奇妙な緊張感は、一体どこへ向かうのか。ドラマあるあるのシチュエーションに現実味溢れるツッコミを随所に入れ、ちょっとした気まずい瞬間を切り取る脚本はさすがの一言で、バカリ節が炸裂。モノローグを中心に進行するため、2人の声と細かい表情演技を堪能できる。「前の車を追ってください」から始まるドライバーと乗客の本音と攻防に、思わずクスッと笑ってしまうはず。中村が「最後の最後にドデカイもんがあるので、ご覧になる方はギョっとするかもしれないですが、一体この2人は何なんだろう?って最後思ってもらえたら嬉しいです」とコメントで呼びかけていたように、予想のつかないラストにも注目だ。◆攻めた題材&伏線が繋がる爽快感 原田泰造「よーい、フィクション!」第2話は、ドラマ「つづ井さん」などドラマ脚本だけでなく、「タモリ倶楽部」「だれか to なかい」など数々のバラエティー番組の放送作家を担当する竹村武司氏が脚本を手掛ける「よーい、フィクション!」。主演は原田泰造が務める。バラエティー番組のディレクターだった松永(原田)は濡れ衣を着せられ番組をクビに。職を失い途方に暮れる松永は、謎めいた女性・矢橋(小雪)から「ウチで働かないか?」と勧誘を受ける。そこはニュースを制作する会社だったが、作るのはただのニュースではなく「フェイクニュース」だった。メディアで報道されるニュースの9割は本当に起きた出来事だが、実は1割は国やスポンサーからの指示で作られるフェイクニュースだと伝えられ愕然とする主人公。一体、何が本当で、何が嘘なのか。主人公がつくるフェイクニュースは予期せぬ方向へと展開していく。ストーリーのクライマックスで、松永は「SG(スケープゴート)=政府が批判を受けそうな法案を通したいときにそれを隠すための生贄としてぶつけるでかい芸能ニュース」を担当することに。中間管理職として極悪プロデューサー(小手伸也)のせいで窮地に追い込まれ、月に1回しか会えない娘を想う“THE・良い人”な松永のキャラクターは原田にぴったりで、悲哀を情感たっぷりに表現している。またドラマ&映画「【推しの子】」シリーズのアイドル演技でも称賛の声を集めた原菜乃華が、今作でも人気アイドルを演じるのも見どころ。終盤で前半の登場人物や伏線が繋がっていく気持ち良い爽快感を味わうことができ、原田が「お正月の日曜日、次の日から仕事や学校が始まる人が多いかと思いますが、ぜひたくさんの人に観てもらい、同僚や友達との話のタネにしてもらえたらと思います」とコメントしているように、年始の連休の締めくくりにオススメしたい一作となっている。(modelpress編集部)【Not Sponsored 記事】