25~44歳女性の就業率は上昇し続け、約8割が働く女性という現代。それに合わせて、女性の生涯未婚率も増加の一途を辿っています。 結婚をしたいけれど出会いがない、成婚に至らないということはなぜ起きるのか、働く女性は婚活にどのような悩みを抱えているのでしょうか。
アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんのもとには、さまざまな悩みを抱える婚活女性が訪れます。
今回は、マッチングアプリで婚活をする37歳の婚活ストーリーを紹介します。
※プライバシーを考慮して、事実関係の一部を変更しております。
【働く女性の婚活百景 #29】 前編
「婚活がつらくて、もうやめたい」という理由とは
A実さんは、37歳のITコンサルタント。頭の回転が速く、アクティブな女性です。ところが、婚活を始めて1年あまりで、「婚活がつらくて、もう婚活をやめたくなってきました」と相談に訪れました。
A実さんは、マッチングアプリに登録しています。ところが、これまでに実際に会ったことがあるのはたったの2人。話を聞いてみると、マッチングした相手とのメッセージのやりとりで心が折れてしまい、「会ってみよう」という気持ちになれないのだそうです。
たとえば、同い年の男性にいきなり「自宅の最寄り駅はどこですか」「勤務先はどこですか」などと質問され、自宅の最寄り駅を教えたら、休みの日に「今、家の近くに来ています」とメッセージが届いたことがありました。
別の人には「今までに何人くらいの人とつきあいましたか」「今、何人とやりとりしていますか」などと不躾な質問をされたこともあるそうです。
反対に、こちらが質問すると短い答えだけが返ってきて、相手からは何も聞いてこないという人もいました。話を広げようという気遣いがまったく感じられず、会う前に自然消滅したそうです。
ある男性からは、唐突に「散髪してきました」とだけメッセージが送られてきたときには、思わず「だから何?」と返信するところでした。
いきなり「パンツ派ですか? スカート派ですか?」
そんなA実さんが「いちばんイヤだった」という相手は、40歳の会社員。お互いに「いいね」を送りあいマッチングしたのですが、お互いのことをほとんど知らないうちに、いきなり相手から「パンツ派ですか? スカート派ですか?」という質問が届いたのです。
「どうしてそんなことを聞いてくるのだろう」と不快に感じたA実さんは、「せっかくですが、心地いいやりとりではないので、すみません。〇〇さんにもいい出会いがありますように」とていねいに断りの返事を送りました。
すると、「そうですか。あなたはどうせパンツ派でしょうね」とさらに失礼な返信が届いたのです。
カチンときたA実さんは、「いいえ、スカートしかはきません。そのような質問に違和感しかありません」と返信。
すると、「スルーすればいいことなのに、あなたは誠実さと正直さで人を傷つけています。37歳にもなってそれがわからないなんて、かわいそうな人ですね」というケンカ腰のメッセージが届きました。
A実さんが「大変勉強になりました。ありがとうございます」と返信すると、相手は「もうメッセージを送ってこないでください。不快です」と捨てぜりふを残して、A実さんをブロックしたのだそうです。
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