MCを挟んで、ステージに残ったのはRUI。ファンから「RUIコール」を浴びると、「泣きそうになります」と言うが、コールのボリュームはさらに上がる。「まだ泣かさないでください!」とはにかむ。「心を込めて歌うので、心を込めて聴いてください」という、この日何度か使うことになる「RUI語」もこのシーンで誕生した。「俺の人生です、という曲」と紹介したSEKAI NO OWARI「眠り姫」を歌唱。RUIが歌うと、彼の持つ優しさや、彼ならではの聴き手に対する光の照らし方が楽曲に滲み出ていた。
この先、RUI、TAIKI、KANONは他の10人のトレーニーとともに、BE:FIRST、MAZZELに続くグループを結成するためのオーディション『THE LAST PIECE』に参加することが決定している。KANONは「これからギアをもう一段階上げて『THE LAST PIECE』に挑みたい」、RUIは「俺らは自分らしく進みます。俺はふざけまくるので、それでみんなを笑顔にできたらなと思います」と、未来への想いを感謝の言葉とともに伝えた。
そしてTAIKIは過去を振り返り、「(Aile The)Shotaくんに支えられていたんですよ。次は自分が支えてあげる側になりたい」と目に涙を浮かべながら語った。そして、ここでTAIKIが3人を代表して大事な言葉を告げる。「ここで宣言させてください。俺らはもうトレーニーじゃなくて、デビュー前アーティストです」。そうして「Forked Road」へ。RUIが響かせた「僕たちは最後まで…」というフレーズから、『THE LAST PIECE』へと続いていく。
ラストは全員登場し「D.U.N.K.」。なんとライブを観にきていたAile The Shota、Novel Coreも乱入。サイファーでトレーニーたちはそれぞれスキルフルなダンスを繰り広げ、Aile The Shotaはバク転をキメる。歌い始める前、SKY-HIは13人のトレーニーたちをハグし、「これが日本の、世界の、BMSGの、あなたの、そして俺の、宝物です!」と高らかに叫んだ。その場で号泣するTAIKI、RUIに「俺らの未来は明るいと思ってるので」と涙を堪えるKANON。「夢を追いかける道中こそ、楽しく豊かな経験にしていきたい」というSKY-HIの想いが形となった『BMSG TRAINEE SHOWCASE TOUR 2024』は、大団円で幕を閉じた。