【モデルプレス=2024/10/03】10月14日スタートのカンテレ・フジテレビ系ドラマ「モンスター」(毎週月曜よる10時~※初回は15分拡大)で主演を務める女優の趣里(しゅり/34)、共演のSixTONESジェシー(28)にモデルプレスがインタビュー。作品の魅力やお互いの印象、“モンスター”だと思う存在などたっぷりと語ってもらった(※取材は8月上旬)。【写真】綾瀬はるか&ジェシー、熱愛報道前のイベント共演ショット◆趣里主演「モンスター」本作は“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士が、時に法が追いついていない令和ならではのさまざまな問題と向き合い、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう、異色のリーガル・エンターテインメント。独自の感性を発揮して「人間」を描いてきた奇才・橋部敦子氏の脚本によるオリジナルストーリーである。趣里は主人公のモンスター弁護士・神波亮子、ジェシーは東大卒の若手弁護士・杉浦義弘を演じる。◆趣里&ジェシー、4年ぶりの再会 お互いの印象は?― まずは、お互いの印象を教えてください。ジェシー:4年前にバラエティー番組でご一緒したことがあるのですが、明るい方だなという印象が強いです。趣里:こちらこそ、場を盛り上げてくださって明るい方だなと思っていました(笑)。ジェシー:お互い“明るい方”だなって(笑)。その時は、東野幸治さんと佐藤栞里ちゃんもいらっしゃって「友達少ないんだよね~」みたいな話をしていましたよね。趣里:「誰と仲良いですか?」みたいな話題から「そんなにいなくて…」と言ったら「じゃあ皆友達だね~」と会話していました(笑)。ジェシー: 懐かしい…本当に4年ぶりです。オリンピックです(笑)。◆趣里、弁護士役に葛藤 ジェシーは“ある人”に相談― 実際に台本を読んでみて感じた作品やキャラクターの魅力を教えてください。趣里:現代の日本における難しい問題を取り上げているので、考えるきっかけや知るきっかけになる作品です。亮子は真実に辿り着くまで決して諦めることなく、必ず裁判に勝つという強い信念を持っていてすごく魅力的です。だから周りの人が、たとえ振り回されたとしても亮子にお任せしたいと思ってしまうような引力のあるキャラクターだと感じています。ジェシー:亮子のモンスター級の自由行動を軸に事件を解決していくストーリーが面白いです。役としては、弁護士で難しい用語をスラスラと喋っている時点で既に魅力的ですが(笑)、自分を曲げないところが素敵です。普通だったら、後から事務所に入ってきたにも関わらず周囲を振り回すような亮子に対して「もうほっとこう」と思ってしまいそうですが、なんだかんだ一緒についていったり協力したりできる優しさもいいなと思います。― 弁護士役となりますが、どんな風に演じていきたいですか?趣里:初めて台本を読んだ時は、演じることを想像できないくらい難しい役だと思いました。自分の正義感や世間に対する思いを様々な角度から向き合う中で、無罪を勝ち取るだけではなく、法律を通じ人間の本質を見ていくことが大切だと考えさせられました。「モンスター」というタイトルにある通り、“誰がモンスターなのか?”という問いを映し出せたらいいなと思います。ジェシー:自分の発言によって誰かの人生が左右されるので難しい職業だなと思います。最近、ドラマ「アンチヒーロー」(2024年4月期/TBS)を観て主演の長谷川博己さんともご飯に行って色々な相談をしたのですが、僕の“緊張しい”な部分がリアルになるのではないかとお話していました。僕なりに真剣に向き合っていきたいです。◆趣里&ジェシー、自分とは真逆の役に期待― 役作りで考えていることがあれば教えてください。趣里:亮子が何を考えているのか、どういう感情なのか、どんな表情なのかが台本に全く描かれてなく、セリフから読み取ることもできなかったのでどうするべきか悩みましたが、フラットでいればいいのかなと考えています。亮子を通して視聴者の皆さんが事件や社会問題に入り込めるよう、監督をはじめ、ジェシーさんら共演者の方々とその場の空気を感じて進めていきたいです。作品は皆で作るものなので、1人だけで突き進んでいくのではなく、皆さんと足並みを揃えて頑張りたいなと思っています。ジェシー:亮子の破天荒な行動に掻き乱される杉浦として、その時々の表情を出していきたいです。これまで順風満帆な人生を送ってきた分、苦労するような経験をあまりしてこなかったと思うので、色々な表情やリアクションを引き出して観ている方に楽しんでもらえるよう頑張ります。― ご自身のキャラクターをどのように捉えていますか?また、共感する部分はありますか?趣里:亮子は、どこか淡々として自分のことを客観的に見ている人。感情はちゃんとあって人の心も理解できるけど、どこか俯瞰で見ているからこそゲーム感覚で裁判を進めることができて、すごく頭の良い人なんだろうなと感じています。私は本当に真逆で、感情に左右されすぎてしまうので「いいな」「強いな」と思いながらも、自分とは異なるタイプのキャラクターを演じられるので楽しみです。ジェシー:杉浦はエリート弁護士で共感する部分はほとんどありません。弁護士さんが使うワードは普段使わないので、頭が良く見えそうで嬉しいです(笑)。― (笑)。エリートっぽさを出すために意識しようと考えていることはありますか?ジェシー:なんだろう…。でもずっと喋っているだけでエリートっぽいですよね(笑)。それが観ている方にどう伝わるのか。趣里:でもエリートっぽく見えます!「東大出身」って言われたら、そう見えますよね?ジェシー:絶対ないです(笑)!― 亮子と杉浦の掛け合いも見どころになると思いますが、お二人が演じることで、どんな化学反応が生まれると思いますか?趣里:お芝居でご一緒するのは初めてなので未知数ですが、分からないからこそ何が出てくるか分からない面白さがあると思います。趣里&ジェシー:(顔を見合わせて)ねー!◆趣里&ジェシー、意外な共通点― タイトルの「モンスター」にちなみ、自分が“モンスター”だと思うところを教えてください。趣里:とにかく心配性で「まだ言ってるの?」というくらい何でも気にしすぎてしまいます。ジェシー:僕も同じです。趣里:本当ですか!?例えば、舞台の初日はすごく緊張しています。もうメンタルが…。ジェシー:気持ち悪くなりますよね(笑)。でも周りから見たらちっぽけなことが多いんですよ。趣里:結局そう思って切り替えられるのですが、それまでのストロークがとてつもなく長いです。ジェシー:分かります。例えば舞台でセリフを噛んじゃったら、“しまった”と思いながらその後もずっと「こうやって言えば良かった」とさっきのことを思い返してしまいます。その後も「さっき噛んじゃった…」と。趣里:分かる!もうその日は寝ながら稽古しています(笑)。ジェシー:あと、僕は独り言が多いです。家では「あれどこ行ったっけ?」「あーそうだそうだ」と独り言を言ったり、テレビに向かって1人でつっこんだりしています。嫌なことがあったら、風呂場でずっと演説をします。趣里:どういうこと(笑)?ジェシー:「みんな聞いてよ!今日、こういうことがあったんだけどさ、普通こうやっていたらこうなるよね?」というような演説を風呂場でやってストレス発散しています。趣里:楽しそう(笑)。私もやってみようかな(笑)。◆趣里&ジェシー、 “凄い”と圧倒された存在― では、周りで“モンスター”だなと思う方はいらっしゃいますか?ジェシー:いっぱいいます。歌声で言ったら玉置浩二さん。初めてお会いした時にも「モンスターです!」と思わず言ってしまったくらいオーラも凄かったです。趣里:最近は、子役という“小さなモンスター”がいっぱいいると思います。映画「ほかげ」(2023年)で子役の塚尾桜雅くんと共演した時、普段は普通の男の子の感じなのに、撮影がスタートした瞬間の切り替えが凄かったです。撮影が終わったら「ご飯行こうぜ!」みたいな(笑)。お芝居はもちろん、これからどんな大人になっていくのかが楽しみでもあり、モンスターみを感じています。― 最後に放送を楽しみにしている視聴者にメッセージをお願いします。趣里:心強いキャストやスタッフの皆さんとともに、毎週放送を観てくださる方々に何か感じてもらえるようなドラマにできたらいいなと思っております。撮影頑張ります!よろしくお願いいたします。ジェシー:まずは健康第一で!そして、現場で思いついたアイデアを監督やキャストの皆さん、スタッフさんと共有しながら面白い作品にできたらいいなと思っています。ディープな題材も扱っていくので注目していただきたいです。すごい作品だと思ってもらえるよう頑張ります!― ありがとうございました。◆こぼれ話インタビュー中には自身の中高生時代についての話題も。趣里が「私はバレエに熱中していたので、勉学は常に一夜漬けでテスト前も寝ずに勉強していました…(笑)」と告白すると、ジェシーも「一緒です(笑)。僕は小学生からこの仕事をやらせていただいたのですが、テストは前日に慌てて挑んでいました。あと、人見知りのシャイボーイでした(笑)。高校生の時は顔を見られたくなかったので毎日マスクをして通っていました」と明かし、笑い合っていた2人。クランクイン前の取材だったが、お互いに共感し合う瞬間も多く、終始和やかな雰囲気で会話を弾ませていた。(modelpress編集部)◆趣里(しゅり)プロフィール1990年9月21日生まれ、東京都出身。2011年、女優デビュー。2024年映画「ほかげ」でキネマ旬報ベスト・テンにて主演女優賞を受賞。近年の主な出演作は、連続テレビ小説「ブギウギ」(2023年後期/NHK)、「ブラックペアン シーズン2」(2024年7月期/TBS)、映画「零落」「愛にイナズマ」「ほかげ」(2023年)など。◆ジェシープロフィール1996年6月11日生まれ、東京都出身。2012年放送の「私立バカレア高校」(日本テレビ)でテレビドラマ初出演。同作の出演者6人で、2015年5月にSixTONESを結成。2020年1月22日にCDデビューを果たす。近年の主な出演作は、ドラマ「最初はパー」(2022年/テレビ朝日)、「新空港占拠」(2024年/日本テレビ)、映画「劇場版 TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」「リボルバー・リリー」(2023年)など。2025年春に、主演映画「お嬢と番犬くん」の公開が控える。◆「モンスター」第1話あらすじ神波亮子(趣里)は突然、大草圭子(YOU)が所長を務める「大草圭子法律事務所」に現れ、「弁護士をやってみることにした」と言い出す。装いに弁護士らしさもなく、素性もわからない、ただただ弁護士バッジを見せつけてくる亮子に東大法学部卒の若手弁護士・杉浦義弘(ジェシー)は戸惑いを隠せない中、大草は亮子が来ることを知っていたようであっさりと受け入れてしまう。さらに亮子は杉浦が断るつもりであった自殺教唆の罪で起訴された塩屋遼の弁護に立候補。彼は交際相手の川野紗江に自殺未遂の過去があることを知りながら、「死ね」とメッセージを送ったという。しかも彼女はカウンセラーの梅本ますみの元に通うほど日常的に精神を病んでいた。自殺教唆は前例が少ない事件とあって、杉浦は新人には無理だと進言するが、反対に大草から命じられ、亮子をサポートすることに。接見した塩屋は、憔悴しきった様子で自殺した紗江への謝罪を口にし、決して彼女の死を願ったわけではなく、むしろ自分が死にたいと思っていたと話す。実際、死の直前の2人のやりとりは、塩屋の「消えたい」というメッセージから始まっていた。亮子は紗江の上司である上岡や紗江の実家に話を聞きに行くが、当然、彼らが被告の弁護人である亮子の言葉に耳を傾けるはずもなく、八方ふさがりになった亮子は思いもよらぬ行動に出る。【Not Sponsored 記事】