本格的なデビューは、22歳(放送時)で出演したドラマ『猟奇的な彼女』(2017年)。翌年、キム・ダミ主演の映画『The Witch/魔女』で注目を浴びると、『恋するアプリ Love Alarm』(2019年・2021年)、『Sweet Home -俺と世界の絶望-』(2020年・2023年・2024年)と、大作Netflixシリーズに立て続けに出演。2021年にはドラマ『五月の青春』でイ・ドヒョンと共に主演を務め、映画『別れる決心』(2022年)、『密輸』(2023年)と、各年の映画賞を総なめにした作品にも参加。2023年には、韓国で最も権威のある映画賞「青龍映画賞」で「新人女優賞」に輝いた。
その後、助演として参加した各作品で、主演を食うほどの存在感を発揮するミンシの演技が話題となっていく。韓国ドラマ史上初めて米NetflixTOP10に上がったソン・ガン主演の『Sweet Home -俺と世界の絶望-』では、バレリーナの夢を諦め、心を閉ざした少女を演じ、物語序盤で最もオーラを放っていたのがミンシだという声もある。また、同作のために7か月間バレエを習い、体重も約14キロ減量するなど、ストイックな役作りをこなすその素質が、デビューから6年でこれほどの功績を残す理由の一つだろう。『密輸 1970』ではキム・ヘスやヨム・ジョンアといったベテラン俳優たちに囲まれながらも、ミンシの熱演が光り、演技力が高いために現場でも先輩俳優たちから非常に可愛がられていたという。