杉野遥亮、主演ドラマ「マウンテンドクター」はビジュアル変化にこだわり 撮影中に思い出す先輩俳優とは【インタビュー】 | NewsCafe

杉野遥亮、主演ドラマ「マウンテンドクター」はビジュアル変化にこだわり 撮影中に思い出す先輩俳優とは【インタビュー】

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた杉野遥亮(C)モデルプレス
【モデルプレス=2024/06/29】7月8日スタートのカンテレ・フジテレビ系新月10ドラマ『マウンテンドクター』(毎週月曜よる10時~※初回15分拡大)で、主演を務める杉野遥亮(すぎの・ようすけ/28)。モデルプレスのインタビューでは、ビジュアル変化を意識したことや、山岳医を演じるにあたっての心境を語ってくれた。

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◆杉野遥亮主演「マウンテンドクター」

同作は、山岳医療の現場に放り込まれた青年医師が様々な想いを抱えた山岳医や患者と触れ合い、現実と向き合いながら成長していく姿を、圧倒的なリアリティと壮大なスケール感で描く山岳医療ドラマ。長野県松本市を舞台に描かれる。

杉野が演じる主人公は信濃総合病院に赴任してきた青年医師・宮本歩。整形外科医と並行して、病院が近年力を入れ始めた“山岳診療科”の兼務を命じられるが、小さいころから大好きだったはずの山へは、ある想いを抱え続けている。そんななかでも、山岳医療チームで過ごす中で少しずつ成長していく。

信濃総合病院の循環器内科医として働き、国際山岳医の資格を持つ江森岳人(大森)とは、ぶつかり合う関係性だ。

◆杉野遥亮、役との共通点「自分っぽいのかもしれない」

― 歩を演じてみていかがですか?

杉野:歩というよりは、このドラマは大変だなと感じています(笑)。今まであまり扱われてこなくて知られていない山岳医の存在をみなさんにお伝えする責任感はありますし、山での撮影もハードです。医療シーンに加えてこの前はヘリまで出てきたのでてんこ盛りだなと。救助の特訓など、本当にやることがたくさんあるな、と思いながら、歩に関しては背負っているものを繊細に描いていかなければいけないので、総合力が問われる作品だと感じています。

― 役との共通点を教えてください。

杉野:すごく突っ走ってしまう役なので、そこは共感しながら演じていますし、特に今回のドラマは、全く違う人を演じているというよりは似通った部分を持ち合わせている、どこか自分っぽいかもしれないという気持ちがあります。

◆杉野遥亮、成長表現するためのこだわり

― 山岳医を演じるにあたって感じたことは?

杉野:医療知識に加えて、山岳救助や山の知識など、いろいろな知識を覚えなければいけないので、お医者さんの中でも専門的な仕事だと思います。日本には国際山岳医の制度が整っていないので、海外で認定を取らなくてはいけないなど、そういうことを踏まえると、自分だったらやろうと思わないな、と思ってしまいます(笑)。ですが、特に今は山に登る人が増えていて、山での事故も多発していると聞くので、今後山岳医の必要性を感じます。いてくれて良かったと思うことは増えていくと思うので、自分もリアリティを持って挑みたいです。ヘリでの撮影では風速に驚きました。ヘリが止まるところを待ち受けて患者を運んで…過去にテレビドラマで見たシーンがありますが、実際に風速を体感してみると勉強になります。

― 役作りで山登りやロッククライミングをされたみたいですね!

杉野:相当準備しないといけないですし、知識も必要なのですごく大変でしたが、山を登って楽しんだ自分自身もいました。その日は寒かったのですぐに降りなければいけなかったのですが、自分が五感で感じたこと、思ったこと一つひとつを大切にして登りました。ロッククライミングは、一度経験してみたかったのと、何かの役に立てば良いなと思いやりました。

― 成長が描かれていきますが、変化を意識した部分はありますか?

杉野:1年前のシーンはぱっつん前髪だったんですが、成長とともに前髪をあげたことによって気持ちがグッと前に出ました。特に歩が山岳医になりたいと思うまでの何かを抱えて、山・家族から逃げている状態のときと、山岳医としてやっていきたいと思うようになったときとで衣装もこだわって変えたので、外見部分からインスピレーションをもらっていることが多いです。お兄ちゃんの人生を生きようとしていた歩が自分の人生を歩き出す瞬間はすごくキラキラしますし、それだけで変わるものがあるのではないかなと。その変化をさらに髪型や衣装で固めていきました。

◆杉野遥亮、成長感じた作品とは「草なぎさんのことを思い出します」

― 歩が山岳医の業務を命じられたことがきっかけで成長していくように、杉野さんにとって成長を感じた現場はありますか?

杉野:どの現場もそうだと思います。特に今回は「罠の戦争」(同局系/2023年)と同じチームなので、草なぎさん(草なぎ剛)のことを思い出しますが、年齢も経験値も違うので、結局今自分にできることは一生懸命生きることと演技を頑張ること。それだけを考えています。

◆杉野遥亮、弟との関係性明かす

― 兄の影響を大きく受けている歩ですが、杉野さん自身が弟から刺激を受けていることはありますか?

杉野:小さい頃は喧嘩や張り合いをしていました。最近は連絡を頻繁に取っているわけではないですが、兄弟は協力するために生まれてくると思っているので、大人になってからは助け合えるような関係を作っていけたら良いなと思うようになりました。作品を観て「おもしろかったよ」と言ってくれたこともあります。

◆杉野遥亮、大森南朋とのタッグに感謝

― 大森さんとのタッグはいかがですか?

杉野:大森さんとは、大河ドラマ「どうする家康」(NHK/2023)で1年間共演させてもらっていたので、安心感があります。当時はたくさんお話をしていたわけではないですが、現場での言い方やあり方を見ていてくれた方だったので、今作品でも自分らしく現場にいられることに感謝しています。そういったことも含めて、この間少しお話をしたのですが、これからどんどん過酷な夏の山での撮影になっていくので、協力してやっていけたら良いなと個人的に思っています。

― 大森さんは杉野さんのことを「ただただ可愛い」とおっしゃっていましたね。

杉野:それは分からないです。大森さんに聞いてください(笑)。どんな風に可愛く写っているのか、僕も気になります。笑顔かな…(笑)?

― 歩にとって江森はどういった存在なのでしょうか?

杉野:僕自身から見ると歩は江森のことを乗り越えたい人であり、目標、憧れでもあって、どちらにせよ好きな人なんだろうなと思います。歩としては、分かり合いたいんじゃないですかね。スタンスや考え方が違いますし、自分のことも認めてほしいという気持ちもあると思います。

◆杉野遥亮の夢を叶える秘訣

― 夢を追いかけている読者に向けて、 杉野さんが思う夢を叶える秘訣を教えてください。2023年9月のインタビューでは「自分を信じること」と答えてくださいました。

杉野:今この瞬間に感謝すること。「“いつか”幸せになりたい」「“いつか”お金持ちになりたい」「“いつか”有名になりたい」というのは、今を大事にしていない言葉だと思っているので、今家族や好きな友人がいてくれること、やりたい仕事をさせてもらっている状況に感謝をしないと、なりたい自分にはなれないのではないかなと思っています。

― 今の夢は?

杉野:あまりないんです。自分ができる100%のパワーで目の前にある仕事に参加していく。自分らしくやっていけたら良いと思っています。

― 最後に、放送を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

杉野:毎回思いますが、共感できる部分やできないもの、好きなものは人によって違うと思うので、観ていただいてみなさんがどう感じるのかなと。個人的にはいろいろなことやっていて、ヘリもそうですし、山岳救助、医療シーン…とてんこ盛りなので、ドラマとしてどうできあがっていくのか楽しみです。

― ありがとうございました!

(modelpress編集部)

◆インタビューこぼれ話

杉野の話で笑いが起こるなど、和やかな雰囲気で行われたインタビュー。大森との話が出ると、照れながらも自身の“可愛いポイント”を挙げるなど杉野らしさが感じられた時間だった。またインタビュー後は、机に置いていた読者プレゼント用のチェキを見つけて「これサイン書かなくて良いんですか?」と自ら進んでサインを書いてくれた杉野。周囲を見て記者を気遣ってくれた姿が印象的だった。

◆杉野遥亮(すぎの・ようすけ)プロフィール

1995年9月18日生まれ、千葉県出身。第12回 FINEBOYS 専属モデルオーディショングランプリを経て、TopCoatに所属。映画『キセキ ―あの日のソビト―』(2017年)で俳優デビューを果たし、ドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系/2021年)、「罠の戦争」(カンテレ・フジテレビ系/2023年)、『ばらかもん』(フジテレビ系/2023年)、映画『東京リベンジャーズ』シリーズなど多くの作品で存在感を発揮している。2021年には舞台『夜への長い旅路』にも初挑戦。現在は映画『風の奏の君へ』が公開中で、7月にはドラマ『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』(WOWOW)の放送も控えている。

◆「マウンテンドクター」第1話あらすじ

北アルプスの麓にある長野県松本市で生まれ育った宮本歩(杉野遥亮)は、ある大切な約束を胸に医師になった整形外科医。11年ぶりに地元に戻り、松澤周子(檀れい)が院長を務め、同級生で麻酔科医の村松典子(岡崎紗絵)がいる信濃総合病院に勤務することになるが、着任早々、整形外科と山岳診療科を兼務するよう命じられる。山岳看護師の鮎川玲(宮澤エマ)によると、山岳診療科は、山で起きた病気やケガの対応と、週1回の山岳外来での診察、さらに、土日には山小屋で泊まり込みの勤務も行うという。事前に何も聞かされていなかった歩は突然の話に戸惑うが、周子には何やら狙いがある様子。

しばらくして、外来で診察中の歩の元に、近くの山で遭難事故が発生したとの知らせが入る。周子の指示で、歩は早速、救助用のヘリに乗って現場へ。しかし、眼下に北アルプスの山々が見えてくると、ある記憶がフラッシュバックし、徐々に呼吸が荒くなっていく。

現場では、とうてい登山用の装備とは思えない軽装の若者6人組が倒れていた。そのうち、ケガを負った2人の応急処置を終えた歩は、彼らから病院へ搬送するよう救急隊に指示。ところが次の瞬間、転んで胸を打ったという別の1人が、胸が痛いと苦しみ出す。患者の意識レベルが低下していくなか、原因がわからず歩の焦りがピークに達し…。

病院に戻った歩は院長室を訪ね、なぜ自分が山岳診療科に配属されたのか周子を問いただす。するとそこへ、周子から呼ばれた白衣姿の男が入ってくる。男の名は江森岳人(大森南朋)。同じ病院の循環器内科医で、歩と同じく山岳診療科兼務。そのうえ、国際基準の検定に合格した医師だけがなれる国際山岳医だった。

【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》

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