【モデルプレス=2024/05/23】俳優の長谷川博己が主演を務めるTBS系日曜劇場『アンチヒーロー』(毎週日曜よる9時~)に出演している俳優の山下幸輝(やました・こうき/22)。モデルプレスのインタビューでは、日曜劇場出演への思いや、周囲から受けた刺激を語ってくれた。【写真】山下幸輝、美人姉との肩組み密着2ショット◆長谷川博己主演「アンチヒーロー」本作は「弁護士ドラマ」という枠組みを超え「殺人犯をも無罪にしてしまう」“アンチ”な弁護士・明墨正樹(長谷川)が視聴者に「正義とは果たして何なのか?」「世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?」を問いかけ、常識を覆していく。日常の小さなことがきっかけで正義と悪が入れ替わり、善人が悪人になってしまう逆転パラドックスエンターテインメント。山下は東京地方検察庁の若手検事・菊池大輝を演じる。◆山下幸輝「アンチヒーロー」反響の大きさ実感― ここまで演じてみての感想を教えてください。山下:こんなにもたくさんのベテランの方たちと対峙してお芝居することが初めてで、最初は空気に馴染むことが難しかったですが、今は馴染むことができてすごく良い感じです。― 反響はいかがですか?山下:俳優を始めて間もない、まだまだ走り続けないといけないときに日曜劇場に出られたことがすごく光栄なことだと思っています。このタイミングだからこそとても緊張しますが、今経験できていることを糧にお芝居していきたいと思える特別な作品です。お母さん世代の方たちから声をかけていただくことも多くなりました。― 手応えは?山下:まだないです。出てきた回数が少ないというのもありますが、僕の中ではまだいけると思っています。◆山下幸輝「アンチヒーロー」裏設定明かす― まだまだ謎の多い菊池ですが、山下さん自身の役の解釈や、役作りの方法を教えてください。山下:菊池は27、8歳で、最近は実年齢より上の役を演じることが多いんです。作中には出てこないですが、東大卒という設定もあります。僕自身は多動でフラフラしてしまうことがあるので、裏設定も踏まえて立ち姿や佇まいをどしっと構えようと意識しています。検察官としては、たとえ悪だとしても伊達原泰輔(野村萬斎)の言葉が正義だと思っているので、伊達原についていくという姿勢にはこだわって演じています。― 撮影での印象的な出来事を教えてください。山下:法廷のシーンは、皆さんのセリフ量が多いので間違えても励まし合いながら、なんなら少し盛り上がるぐらいの雰囲気の中で撮影が進んでいて、「撮影裏はこういう感じなんだぞ」という作品のギャップが伝わってきて好きです。木村佳乃さんはいるだけで明るくなるような方で「少し眠いな」「朝早いな」というときでも木村さんがいらっしゃると気持ちが持ち上げられる、太陽みたいな存在です。法廷のシーンを撮影していたときに、萬斎さんのセリフが多く、セットも暑かったので木村さんが小道具を使って扇いでいたんです。その姿を後ろで見ていて「良いな」と思いました。― 印象に残っているシーンはありますか?山下:「アンチヒーロー」にインした初めての撮影は、第3話の、木村さんと2人で対峙してお芝居をするシーンだったのですが、とても緊張しました。本を投げるなど気持ちを上げなければいけなかったので、その日の印象が強いです。◆山下幸輝、長谷川博己&野村萬斎の姿勢に刺激受ける― 錚々たる俳優陣が揃っている中で、ご自身でも「いつもとは違う環境下の中でお芝居をやらせていただいています」とおっしゃっていましたが、現場で刺激を受けたこと、成長できたと感じたことはありますか?山下:とにかく専門用語のセリフ量が多いので、集中力が切れてしまう瞬間があるのですが、皆さんは入り込まれていて集中力が切れる瞬間が少ないのですごく勉強になりました。中でも、法廷での長谷川さんのセリフ量と一つひとつの言葉のパワーがすごいです。ずっとテンションを変えずに演じられているのもすごいなと思いました。― 萬斎さんとの対峙シーンが多いと思いますが、印象はいかがですか?山下:目で負けそうになるんです。2人のシーンでは、僕よりも萬斎さんのほうがセリフ量は断然多いんですが、そのときに負けそうになります。目で訴えるパワーがすごいです。― どうやって対抗していますか?山下:今のところ連敗です(笑)。僕も目力はチャームポイントなので、これからの撮影で勝ちたいと思います。伊達原さんは目の奥が笑っていなくて怖いですが、菊池はそのタイプではないので、とにかく真っ直ぐ伊達原さんの目を見て対抗します。◆山下幸輝、北村匠海&堀田真由の芝居姿勢に感心― 北村匠海さんや堀田真由さんとのエピソードを教えてください。山下:初めての法廷のシーンで、「北村さんと堀田さんと一緒か…」とすごく緊張して入ったんですが、写真を撮っていただいて緊張もほぐれました。堀田さんは「よるのブランチ」で一緒に現場レポートをしましたが、すごく落ち着いていて、フワフワしていて雲みたいな存在で、一緒にいて心地が良いです。お二人がセリフを間違えているところを見たことがないです。法廷は馴染みのある場所ではないですが、自分の中に落とし込んで準備してお芝居をされている姿を見てすごいなと思いました。― 山下さん自身は法廷に立ってみていかがでしたか?山下:まるで立っていないみたいです。浮いています(笑)。地に足を着けてちゃんとお芝居できるよう頑張ります。◆山下幸輝「アンチヒーロー」今後の展開に言及「バンバン伏線を張っている」― 山下さんが思う「アンチヒーロー」の魅力を教えてください。山下:たくさん伏線を張っていくんですが、全部裏切っていくところが魅力だなと。視聴者の方が考察してSNSで盛り上がっているところを全部ひっくり返していくのが、エンターテイメントはおもしろいなと思いました。― その散りばめられた伏線に菊池も関わってきますか?山下:がっつり入っています。4話で伊達原さんに「頼みたいことがある」と言われた場面も張りました。バンバン伏線を張っているので、ここから菊池がどんな動きをするのか楽しみにしていてほしいです。― 伏線を張るシーンの撮影はどんな心境で臨まれますか?山下:「してやったろう」と思いながら撮影していますし、視聴者さんが観て「良いな」と思えるお芝居や演出に持っていけるようになりたいです。1話で長谷川さんが、アドリブでハリネズミのポーズをしたみたいに、ギャップがあるおもしろい演出ができたらなと。(いくつもの証拠を集めて有罪にしようとすることは、一つひとつの証拠は弱いという意味であることを、ハリネズミも一本の針では弱いから複数の針で戦うことに例えたシーン)◆山下幸輝「アンチヒーロー」もう一度観てほしいシーン― 様々な伏線が張られていて、何回も観る視聴者の方も多いと思います。もう一度観ていただきたいシーンはありますか?山下:1話がすごく好きです。最後の「病気をさらしてでも勝ちたい」というのは、アンチが来るセリフだと思うんですが、長谷川さんの目と演出の流れで成立させたことがすごいと思ったので、とにかく1話が大好きで印象に残っています。― 最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。山下:菊池はすでにこそこそと動いていて、次か次の次くらいに「グワーッ」ってことをしますので、それまで菊池のことを見守っていてほしいです。あとはシンプルにドラマを楽しんでほしい。僕も毎週楽しみにしているので、明墨さんの言葉を聞いて、裏切りと伏線のエンターテインメントを楽しんでください。― ありがとうございました。(modelpress編集部)◆山下幸輝(やました・こうき)プロフィール2001年11月7日生まれ、大阪府出身。2020年、第33回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」をきっかけに芸能界入り。ドラマ『君の花になる』(TBS系/2022)に劇中ボーイズグループ・8LOOM(ブルーム)のメンバーとして出演し一躍話題に。主な出演作にドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系/2023)など。8月には主演映画『マンガ家、堀マモル』の出演が控えている。◆「アンチヒーロー」第7話あらすじ明墨(長谷川博己)の真の目的についに辿り着いた赤峰(北村匠海)と紫ノ宮(堀田真由)。次なるターゲットの闇を暴くことで炙り出される、12年前の驚愕の真実とは?【Not Sponsored 記事】