続く「RED」でちゃんみなは貝殻を抜け出し、中央にせり出したセンターステージで激しく踊りながら自身のルーツを歌う。ステージには炎が吹き上がり、その熱に呼応するようにオーディエンスは声を上げる。アリーナから4階まで、フロアを色とりどりのペンライトが埋め尽くし、光が波浪のように揺れる。会場はいきなりものすごい熱気だ。その熱気を「I’m a Pop」でさらに盛り上げ、メドレーにアレンジされた「Picky」と「Doctor」では12人のダンサーたちが時に激しく、時にコミカルに踊る。その背後では、内臓を抉るようなグルーヴを奏でるベースとドラム、脳天を突き刺すギター、美しいメロディで心を高揚させるキーボードというおなじみのバンドメンバーが構えている。
「みなさん、ようこそ『AREA OF DIAMOND 2』へお越しくださいました。今日が12月から回ってきたツアーの追加公演最終日。やっとこの日を迎えられることができる喜びと、ついに終わってしまうんだなという寂しい気持ちがあります。楽しんでくださいね。みなさん準備できてますか?わたしも今日は全力で挑んでいきたいと思っているので、みんな、かかってこいよ!それでは、AREA OF DIAMOND 2、スタート!」そんなちゃんみなの呼びかけに、満員のオーディエンスは大歓声で応える。
◆ちゃんみな、新曲「FORGIVE ME」初披露
「ルーシー」ではチュチュを着た4人のバレリーナを従えて踊り、「B級」ではMVに登場する“貴族ギャル”でお馴染みの盛り髪とポップでカラフルなミニスカートルックで登場。ダンサーたちと大人気のお尻シェイクでフロアを沸かせる。硬く韻を踏んだ「ピリオド」ではちゃんみなの肖像画が印刷された紙幣(同じデザインのヘアクリップが新グッズとして登場)が何百枚も宙を舞い、「Wake up call」のイントロでは「B級」のMVでお馴染みのクラウチングスタートを披露するなど演出に惜しみがない。
ちゃんみなによれば、今回のツアーは「お前のこと絶対に許さないからな!」というテーマで制作されたのだという。思い返せば、メイク落としパフォーマンスが広く話題になった前回の「AREA OF DIAMOND」は「あなたはありのままで美しい」というテーマであった。しかし彼女には「そんなポジティブなメッセージを自分が伝えていいのか?という気持ちがあった」のだという。というのも、自分にはまだ許せていない人や過去のトラウマがたくさんあることに気づいたからだ。その思いをポジティブなものに変えたい。そうした思いが今回のツアーの原動力になった。
1. Baby 2. RED 3. I’m a Pop 4. Picky〜Doctor(メドレー) 5. ルーシー 6. B級 7. ピリオド 8. Wake up call 9. FORGIVE ME 10. BEST BOY FRIEND〜Like This(メドレー) 11. FUCK LOVE 12. Biscuit 13. サンフラワー 14. Never Grow Up 15. ボイスメモNo.5 16. ハレンチ 17. 美人 18. ダリア 19. Good 20. 太陽