【モデルプレス=2024/03/27】韓国音楽コンテンツ協会(以下「音楽コン協」)が26日、乱立するK-POP授賞式への反対声明を発表。K-POPファンの間でも話題となっている。【写真】NewJeans、ショーパン姿で美脚披露◆乱立するK-POP授賞式、音楽コン協が警鐘音楽コン協は主要なレコード会社、配給会社らが集まり、韓国の大衆音楽産業の発展を図る目的で設立された社会法人団体だ。その音楽コン協が「無分別に開催されるK-POP授賞式に反対する」という名目で声明を発表した。音楽コン協によれば、現在開催されている大衆音楽授賞式は1年20以上に達し、最近5年間だけで5つ以上の授賞式が誕生。さらに今年も、3~4の授賞式が新設される予定だという。音楽コン協は「授賞式のイベントの開催自体に反対しているわけではない」としつつも「一部のK-POP授賞式は収益を追求するための手段になり、公正性と客観性もますます失われている」とし「明確な基準で評価し、権威と価値を高める授賞式ではなく、K-POPの成功とファンダムに便乗するショー中心の一回性イベントとなり色あせている授賞式に憂慮を表す」と告げた。◆K-POP授賞式の問題点・改善方針は声明内で音楽コン協は、現在進行されているK-POP授賞式の大きな問題点として、以下の6点を挙げている。一、一部の授賞式がK-POPファンの心を悪用した収益追求の手段となり、全世界のファンに不必要な経済的負担と疲労感を与えている。二、急増する授賞式によってアーティストの健康が脅かされている。三、激しいキャスティング競争により、アーティストとマネジメント会社は出演の強要に苦しんでいる。四、不透明な選定基準により、多くの授賞式が公正性と権威を失った。五、授賞式の質の低下により、K-POP産業のイメージが損なわれている。六、マネジメント会社の事業的負担も無視できない。さらに音楽コン協は、以上の問題点の認識と解決に向け、以下2つの事項を進めることを表明した。一、音楽コン協が運営していた「CIRCLE CHART MUSIC AWARDS」の開催を無期限延期。二、音楽授賞式に関する出演契約書およびガイドラインを研究し発表。◆K-POPファンからは声明に賛同の声この発表を受け、世界中のK-POPファンが反応を見せている。特に、問題点の1番目として挙げられた「K-POPファンの心を悪用した収益追求の手段」となっている点に関しては、これまでもファン同士で議論が繰り返されてきた。声明文でも「最近では、ほとんどの授賞式がアプリを通じた有料人気投票を活用し、授賞式の主な収益モデルになった」とし「ファン間の競争心を刺激する戦略が拡大している」「有料投票に競争的に参加しなければならない全世界のファンの経済的負担と疲労感はますます積もっていく」と指摘。またK-POP授賞式が韓国外で相次いで開催されたり、チケットを高価に販売したりすることでファンの不満が蓄積されていることにも言及している。実際に、近年は多くの大型K-POP授賞式が、日本を含む海外でショーイベントとして開催されるようになり、韓国や他国のファンが受賞式にアクセスしづらくなるなどの不満も呼んでいた。さらに、2番目に挙げられた「急増する授賞式によってアーティストの健康が脅かされている」という点も、多くのファンが懸念を示してきた点だ。声明内でも「授賞式のためにアーティストは、2~3日間にわたり徹夜しなければならないことも事実」と指摘しており、実際に授賞式が集中する年末年始には体調不良や、怪我をするアーティストが急増している。授賞式運営側の管理体制の甘さにより、アーティストやファンが被害を被ったなどの批判も頻出していた。SNS上などでは「声明に完全に同意。授賞式は乱立しすぎ&やりたい放題感出てたよ」「有料登録させて投票させるの、お金で勝たせてるようなもんだったしね」「1つの授賞式の中でも賞が乱立しすぎてて、何を評価してるのか分からなかった」「年末になるたび多忙すぎる推しの健康が心配で…気が気じゃなかった」「大怪我した子もいるし、開催スケジュールも見直してほしかった」「海外での収益目当てのイベント化で揉めたしな…アーティストは何も悪くないのに」など、声明の内容に賛同する意見が多数。「CIRCLE CHART MUSIC AWARDS」は1月にも開催され、NCT DREAM、TOMORROW X TOGETHER、ZEROBASEONE、NiziUなど人気アーティストが多数参加し注目されたが「協会自ら警鐘ならして、無期限延期を決めるのは潔い」「この流れで全体的にテコ入れされるといいな」といった声も上がっている。(modelpress編集部)【Not Sponsored 記事】