【モデルプレス=2024/02/01】「フジテレビ」と「モデルプレス」がコラボレーションするアナウンサー連載「“素”っぴんランキング」。同じ場所で働く・協力し合う仲間だからこそ知る“素”の一面を、多彩なランキングテーマによって引き出していく同連載。Vol.9のテーマは「流行に敏感なアナウンサー」。フジテレビアナウンサー45人以上への取材から2位にランクインしたのは、藤本万梨乃(ふじもとまりの・28)アナ。インタビューでは、エンタメを中心とした流行へのアンテナの張り方や「めざましテレビ」メンバーとの交流、さらに様々な経験を経て考える“夢を叶える秘訣”にも迫った。藤本万梨乃アナ“5つの法則”ヘアメイク・ファッション・会話術◆フジテレビアナの素顔に迫る「“素”っぴんランキング」テレビには映らないフジアナの知られざる素顔に迫った連載第1弾「女子アナの“素”っぴん」、第2弾「“素”っぴんトーク」に続く第3弾「“素”っぴんランキング」では、フジアナ45人以上に取材し、その結果をもとにしたランキングを発表する。第9回のテーマ「流行に敏感なアナウンサー」2位の藤本アナは、2019年に入社。東京大学医学部卒業という高学歴を持つ藤本アナは、入社1年目にして「めざましテレビ」のフィールドキャスターに抜擢され、これまでエンタメキャスター、情報キャスターと担当してきた。また、2023年7月からは「Mr.サンデー」のMCも務めている。◆藤本万梨乃アナ「めざましテレビ」きっかけで情報通に― 「流行に敏感なアナウンサー」に選ばれた心境を教えてください。藤本アナ:びっくりしています。自分で自分のことをあまり「流行に敏感だ」とは思ってなかったですし、周りのアナウンサーから言われたことはなかったので驚きました。― 大川立樹アナからは「エンタメに精通していて、人々の最新ニュース、ネタを仕入れて、話題をよく提供しているから」というお話を伺いました。入社前からエンタメへの興味やそういった情報収集はよくされていましたか?藤本アナ:大学の時はむしろ疎かったと思います。 サークルの友人と話していても、友人の言っていることが分からなかったり、友人が話しているアーティストが分からなかったりすることがとても多かったので、そんなに詳しくはなかったです。入社後「めざましテレビ」のエンタメキャスターを半年間務めた時に、アンテナを張るようにはなりました。― その時からどのようにアンテナを張って情報を得るようにしていましたか?藤本アナ:今流行している再生回数の多い動画を紹介するエンタメ動画を観るなど、SNSを利用して楽しく情報を得ています。あとはエンタメ情報に限らず、様々なニュースに関してSNSでの意見を見るのがとても好きなので「昨日のニュースにはこういう意見があって…」といった話題を、先輩たちに構ってほしくてたくさん話しているので「話題を提供している」とコメントしてくれたのかもしれないです。恥ずかしいですね(笑)。― そういったお話をされるのはどなたが多いですか?藤本アナ:三宅さん(三宅正治アナ)や井上清華さんなど「めざましテレビ」の先輩が多いですね。清華さんも私と少し似ていて、様々な情報に敏感な先輩だと思うので、盛り上がることが多いです。2人で話すこともあるし、生田さん(生田竜聖アナ)と3人で話すこともあります。◆藤本万梨乃「めざましテレビ」メンバーとの交流・エンタメ好きになったきっかけ― 「めざましテレビ」の先輩方のお話もありましたが、後輩である小山内鈴奈アナや原田葵アナも藤本アナに投票されていて、原田アナからは「流行りのアイドルなどにすごく詳しいイメージ」との声もいただきました。藤本アナ:元アイドルから「アイドルに詳しい」と言われたのはとても嬉しいですね!私が「エンタメに詳しくなりたい」と思ったきっかけの1つは、エンタメ情報に詳しいと皆さんと仲良くなるスピードが早いからだったんです。エンタメキャスターになった時、ほとんど初めましてのスタッフが多く、既に何年もエンタメキャスターを担当していた永尾亜子さん(2022年に退社)と鈴木唯さんに早く追いつきたい、私ももっとスタッフと仲良くしたいと思っていました。どの人も“推し”の話になると饒舌に話してくれると思ったので、皆さんが好きそうなアイドルについて詳しくなって「〇〇さんアイドル好きですよね」「新曲のミュージックビデオ見ました」と会話をすることで、エンタメ班の皆さんとはすぐに仲良くなっていきました。小山内ちゃんもとてもアイドル好きでよく話しますし、原田ちゃんも入社前に食事に行った際に好きなアイドルの話で仲良くなれたので、自分自身もそういう話題はとても好きですが、元々は「その話題から皆と仲良くなりたい」という気持ちが大きいです。― 確かに“推し”の話が1番盛り上がりますよね。藤本アナ:あまり口数が多くないスタッフでも、好きなアイドルの話や好きなドラマの話だとたくさん話してくれて、そのままついでに全然違う話に繋がることもあって。最近は、向こうから話しかけてくれて、CDをくれるスタッフもいます!◆藤本万梨乃アナ、ファッション・美容はSNSをチェック― 藤本アナが「流行に敏感なアナウンサー」として選んだのは小澤アナ。「ファッションなど、常に最先端でいつもオシャレ」とおっしゃっていました。藤本アナ:小澤さんのInstagramを見るのがとても好きなのですが、オシャレではない瞬間が思いつかないくらいオシャレで、写真の撮り方も「どこの角度からそれは撮っているんですか?」というくらい。持っているものも出で立ちもファッションも全部オシャレな上で「写真の撮り方までオシャレなんですか?」と思います(笑)。そして、いつも爽やかで素敵な香りがするので憧れですし、聞いてみたいです。私は一生懸命頑張ってアンテナを張って、情報を集めていますが、小澤さんは息をするようにナチュラルに流行を取り入れているので、尊敬しています。― 藤本アナも、番組に出演される際やSNSの投稿など、いつも違ったヘアスタイルや服装が印象的です。何か意識されていることやこだわりはございますか?藤本アナ:今まではヘアメイクの方にお任せするタイプだったのですが、「Mr.サンデー」を担当するようになり、スタジオで自分の意見を話したりプレゼンをしたりという役割をいただくようになってから「今日はこういう話題があってこういう衣装なので、こういう髪型にしたい」と相談するようになりました。例えば「衣装が暗いけど今日は楽しい企画があるのでアップスタイルにしたい」「今日は襟などが付いていて派手な衣装だけどトップニュースが真面目なテーマなので髪を下ろしたい」といったように、ちゃんと意志を持つようになりました。「Mr.サンデー」で試してみて評判が良かった髪型は「めざましテレビ」の時にも取り入れています。プライベートですと、最近はSNSで「1人でできるオシャレな髪型」を紹介する動画をよくチェックしています。仕事柄、基本的に髪型はセットしていただくので、ついついプライベートでは何にもしないストンと下ろした髪型ばかりしていたのですが「それではいけない」と思うようになって、自分でもできる、簡単だけどオシャレっぽく見える髪型を頑張っています。― 先程のエンタメについてもそうでしたが、SNSでチェックされることが多いですね。ファッションなども同様ですか?藤本アナ:ファッションもチェックはしているのですが、本当に一生分からないんです…。流行に“敏感”ではあると思うのですが、まだ取り入れられてはいないと自分では思うので、ヘアスタイルも含め、まだまだ勉強中です。◆藤本万梨乃アナ「めざましテレビ」は“育ての親”「Mr.サンデー」のやりがいも― 藤本アナは現在「めざましテレビ」の他にも「Mr.サンデー」でMCも担当されています。それぞれの番組に感じているやりがいを教えてください。藤本アナ:「めざましテレビ」は、1年目からもう丸4年担当させていただいている番組で、視聴者の方が忙しい朝の時間に、その日に知ってもらいたい情報をお伝えできているというやりがいは、1年目の頃から感じています。フィールドキャスター、エンタメキャスター、スポーツと担当したり、井上さんの代役を務めさせていただいたりと、「めざましテレビ」ではアナウンサーとして1歩ずつ成長させてもらっているので、“育ての親”のような番組で愛着とやりがいが共存しています。「Mr.サンデー」はメインキャスターに就任してようやく半年が経ちました。最初の1か月はスタジオでの記憶がないほど緊張しすぎるあまり、本番35分前くらいに入ってしまって、「まだ早くない?」と打ち合わせをしている技術スタッフにいつも驚かれていました。日曜日の1時間15分という枠に1週間分の情報が入っているので厚みがあり、VTRに関しても、「めざましテレビ」では1分のものや30秒のものが多くある形なのに対して、「Mr.サンデー」は1本15分から20分ほどかけて、1つのニュースについて深掘りしていってスタジオでも展開していくので、いまだに少しは緊張しますが、その“濃さ”が担当していて楽しいと最近感じるようになりました。今まではとにかく多くの情報量を自分の中に入れてお伝えしていたのが、1つひとつの話題に対して「なんでこうなったのだろう」「このことに対して自分はどう思うのか」と深く考えていこうという意識が強いので、調べる時も、今まで見ていたニュースをさらにもう一段階先まで調べて考えてみるようになりました。特色が違う2つの番組を同時に担当できていることはありがたいと思っています。また、MCを務める宮根さんのスタジオ展開が素早く、その頭の回転の速さにはまだついていくので精一杯なのですが、とても勉強になります。「Mr.サンデー」はコメンテーターの方々と宮根さんと私という空間。私しかフジテレビのアナウンサーがいないという状況ですと、最新情報や差し込みの原稿が入ってきたら、絶対に私がお伝えしないといけない役割になります。その緊張感とスピード感、1つ1つのニュースに求められる理解の深さは大変ですが、担当していて楽しいです。最近はスタジオで宮根さんがお好きなゴルフやプロレスの話などもできるようになったので、半年経って最近はリラックスして臨むことができています。◆藤本万梨乃アナ「かなり落ち込んだ」挫折を乗り越えた方法― 新しく「Mr.サンデー」を担当されてますますご活躍されている藤本アナですが、入社されてからこれまでに挫折や失敗を乗り越えたといったエピソードはございますか?藤本アナ:「Mr.サンデー」に就いてまだ3回目くらいの放送で、本当に記憶があまりない時代の話なのですが、宮根さんが「このニュースについてどう思う?」と話を振ってくださった時に、自分の言いたい意見が長くなってしまって。番組が終わった後でスタッフと反省会をして、限られたスタジオ時間の中で展開しなければいけない番組で意見を言う時には「だらだら長く話さないことを意識した方がいいよ」とアドバイスをもらいました。でも、自分の意見を視聴者の方に分かりやすく、かつ視聴者の方に聞いていただける長さで話すことはとても難しく、かなり落ち込みました。その時は「この人は結局何が言いたいんだろう」と感じるような話し方になってしまったので、それからは「どういう順序で話すか」「余計な言葉が入ってないか」など、自分の話し方をより意識するようになりました。ただ「自分の言葉で話したいけれども、どう話したらよいか」ということに関しては、今も乗り越えられていない大きな課題です。どうしたら聞く人がすぐに理解できる話し方で、自分の思っていることを自分の言葉で話せるのか研究しています。嬉しいことに、最近ようやく宮根さんに「安心して(話を)振れるようになった」と言っていただけるようになったので、2ミリぐらいは乗り越えられたのではないかと思います。◆藤本万梨乃アナの夢を叶える秘訣― 「Mr.サンデー」で経験された挫折なども踏まえて、今の藤本アナが考える「夢を叶える秘訣」を教えてください。藤本アナ:夢を叶える秘訣は「失敗する未来を思い浮かべないこと」ではないでしょうか。「Mr.サンデー」に就くようになってから、最初は「(意見を)何も言えなかったらどうしよう」とすごく考えていたのですが、その“ビビリ”な姿勢のせいで、長く話してしまったり、自信がないような話し方になってしまったりと上手くいかなかったのではないかと思います。なので、最近は「何かあってもどうにかなる」くらいの気持ちで臨むようになりました。もちろん、放送に向けての準備や日々ニュースを見て勉強することは変わらないですが、スタジオに向かう時の自分の心のあり方として、気持ちをそのように切り替えてからはいい意味で力が抜けて、とても楽になりました。自然とスタジオの中でも外でも、宮根さんとの会話が増えて、コミュニケーションを取りやすくなったので、「こうなったらどうしよう」というのをあえて想像しない方がいいと思います。― 自信がなかった状態から、ポジティブに気持ちを切り替えることができたきっかけは何だったのでしょうか?藤本アナ:親には仕事の相談をしたり弱音を吐いたりすることがあるのですが、電話で「スタジオでなかなか上手くいかないんだよね…」と母に愚痴をこぼしていた時に「ビビっているからじゃないの?アナウンサーのことは知らないけど、多分ビビらない方がいいわよ」と言ってもらったんです。例えば、日曜の夜に放送している「Mr.サンデー」であれば、晩酌しながらソファーに寄りかかってご覧になっているような視聴者の方も多い中で、私がガチガチに緊張しているようでは、その人たちには自分の言いたいことを伝えられない、ある程度簡潔で分かりやすくなければいけないと思いました。そこからは自信を持って臨もうと思うようになり、ポジティブに変換できるようになりました。ありがたい一言でしたね。― お母様の言葉が藤本アナを変えたんですね!素敵なお話をありがとうございました。(modelpress編集部)◆藤本万梨乃アナプロフィール生年月日:1995年10月30日出身地:福岡県出身校:東京大学医学部入社年:2019年担当番組:Mr.サンデー(MC)、めざましテレビ(情報キャスター 火水木)、さんまのお笑い向上委員会、超絶限界~ソコまで見せる!?~大百科~(アシスタント 不定期)【Not Sponsored 記事】