坂東龍汰「何食べ」新キャストとしての想い 内野聖陽からの助言に感動「掴めた瞬間だった」<「きのう何食べた? season2」インタビュー> | NewsCafe

坂東龍汰「何食べ」新キャストとしての想い 内野聖陽からの助言に感動「掴めた瞬間だった」<「きのう何食べた? season2」インタビュー>

芸能 モデルプレス/ent/wide/show3
モデルプレスのインタビューに応じた坂東龍汰(C)モデルプレス
【モデルプレス=2023/10/24】テレビ東京系ドラマ24「きのう何食べた? season2」(毎週金曜深夜24時12分〜)に出演する俳優の坂東龍汰(ばんどう・りょうた/26)がモデルプレスのインタビューに応じた。坂東は、田渕剛役の新キャストとしてseason2から参戦。田渕は、誰に対しても思ったことを何でも言ってしまう口の悪さはあるものの裏表がなくさっぱりとした性格なのでなんだかんだ憎めないという役どころ。そんな田渕の演技に難しさを感じることもあったという坂東が、「田渕らしさを掴めた瞬間だった」ときっかけになった内野聖陽からのアドバイスとは?毎日の食を通して人生の機微を描く今作にちなみ、自身も料理好きだという坂東に、思い出深い手料理のエピソードも聞いた。

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◆「きのう何食べた? season2」田渕剛を演じる坂東龍汰

原作は、シリーズ累計945万部(電子版を含む)突破のよしながふみによる人気漫画。season2ではアラフィフに突入した筧史朗(通称:シロさん/西島秀俊)と、恋人の矢吹賢二(通称:ケンジ/内野)の日常を描く。

2019年4月クールにseason1が放送され、最終回終了後には“何食べロス”となる人々が続出するなど人気を集めた本作は、2020年元日に正月スペシャルドラマが放送、2021年には映画化もされヒットを記録。坂東は新キャストとして賢二(内野)が働く美容室「フォーム」のスタッフ・田渕を演じる。

27日放送の第4話では、朝倉あき演じる田渕の彼女・逸見千波とのエピソードがドラマで初登場。順調に交際していたはずの田渕と千波だが、ある日突然千波が同棲していた部屋を出ていくことに。その原因は“料理”?本作のもう1つの主役ともいえる“料理”だが、田渕がつくる一品も見どころとなっている。

◆坂東龍汰、田渕くん新キャストにプレッシャーも

― まず、今作から新キャストして参加するということでオファーを受けたときの心境をお聞かせ下さい。

坂東:元々漫画もドラマも観ていたので、最初にマネージャーさんから電話が来て「決まりました!」と聞いたときは嬉しいという気持ちが強かったです。やっぱり国民に愛されているドラマなのでその中に入らせてもらえることは嬉しくもあり緊張もあり、プレッシャーみたいなものもありました。僕のパブリックイメージから行くと、今まではちょっと陰がある役が多くて、田渕くんみたいな明るい役はそこまでやってなくて初めてのタイプのキャラクターではあるので、また新しい一面をお見せできるかなと思います。

◆坂東龍汰が考える田渕剛の魅力

― 田渕くんはどういう人物だと捉えましたか?

坂東:田渕くんは本当にズバズバ言うので、周りの人から一瞬「え!」と思われるんですけど、意外と本質を言っているところが面白いし、本当の意味では嫌いになれないというかすごく愛される人だなと思います。僕の周りにはいないですね。

― なぜ愛されると思いますか?

坂東:なんでなんですかね(笑)。漫画も読んで今回脚本も読んで、劇場版も観させて頂いて、本当に嫌いになれないしむしろ大好きになったので自分で演じてさらに分からなくなりました。でもやっぱりその瞬間瞬間をちゃんと楽しんでいるからなのかな。ちゃんと周りの人に対して気持ちが向いているからこそ出る言葉なので、言い方がはっきりし過ぎているだけで説得力があるんですよね。そういう部分かもしれないです。

◆坂東龍汰、千波役・朝倉あきに「圧倒されました」

― 朝倉さんとの撮影はいかがでしたか?

坂東:千波さんとのバランスも原作を読んでいるときからすごく好きで、それがそのままドラマでも再現されています。本当に千波さんが漫画から飛び出てきているんです。恐ろしさを感じるほどで、演じていて僕は圧倒されました。2人の掛け合いみたいなのもかなりシュールになっていると思うので楽しみです。朝倉さんもすごく原作ファンでいらっしゃったので僕と同じ気持ちで現場に入られたと思うんですけど、そういう意味では共通認識の田渕くんと千波ちゃんを演じられたので、役にかける想いがお互いにすごく合って楽しい撮影でした。

― 2人の掛け合いでこだわった部分などはありますか?

坂東:結構やりたい放題やっていたんですよね(笑)。気を使ったり相手を見て動いたりというよりは自分が思った田渕と千波をとりあえずやってみて、その歯車が合わなかったときだけ少し話し合って直すという感じで、基本的に千波とのシーンでは僕はいかに田渕くんとして生き生きいれるかだけ大切にして、変に意識したことはなかったです。現場の雰囲気も「自由にやっちゃいなよ!」みたいな感じが強かったので、カルボナーラなど色々料理をするシーンもあるんですけど、純粋に楽しんで心の底から「おいしい」と言っていましたね。

◆坂東龍汰、内野聖陽からの金言とは「掴めた瞬間だった」

― キャスト発表の際、「特にケンジ役の内野さんには田渕くんを演じる上でのヒントやアドバイスを沢山いただき助けてもらいました」とコメントされていましたが、具体的にどんなアドバイスを頂きましたか?

坂東:今回クランクインが賢二さんと2人で道を歩くシーンから始まったので、そのときはとっても緊張していまして、かなりガチガチでした。当たり前なんですけどやっぱり内野さんはメイク中からずっと賢二さんでしかなくて、本当の内野さんがどういう人なのか未だに分からないです(笑)。

田渕くんはポンッとひどいことを言うんですけど、僕は結構相手の気持ちになってセリフを投げちゃう瞬間があって、「これ言ったら相手はどう思うかな?嫌な気持ちになるかな」という気持ちを消しているつもりでもそういう感情がセリフに乗っちゃっていることがあったんです。そのときに内野さんが「もうちょっとポンッと相手の気持ちとか考えすぎずに(セリフを)投げてみたら変わるんじゃない?僕のこととかあんまり気にしなくて良いよ」とサラッと言って下さって、それから田渕らしさが出るようになりました。僕が漫画で読んで好きだった田渕くんの言葉のトーンってこれだったのかもしれないというのが掴めた瞬間だったかもしれないです。相手の気持ちを考えると逆に嫌味なセリフになっちゃうというかそこまで考えていないからこそ田渕くんは愛されるので、その憎めない部分を賢二さんに気づかせてもらったということは現場で多々ありましたね。あとは僕は結構(脚本に)書かれていることを真正面から受け取っちゃうので、そうじゃないと道しるべを頂くことも結構あって、実際にアドバイス通りやってみたらすごく面白くなりました。内野さんからは「クスッと笑えるところは『Less is more(レス イズ モア)』」つまり削げば削ぐほど面白いとか。例えばびっくりするときの表情も「もうちょっと小さくしたら面白いかもね」と教えて頂きました。小さい部分でもそういうことは伝わるんだなと思ったし、こうやって「きのう何食べた?」の絶妙な日常感から笑いが生まれているんだなと感動しました。

◆坂東龍汰、大切な人と食べる手料理の思い出

― 今作と言えば料理シーンが見どころですが、坂東さんも料理好きとお聞きしました。

坂東:去年は1月からずっとボクシングの役柄だったので不摂生できず、その期間はカロリーや塩分・糖分を調節しながら毎食自炊していました。今年は何もしてなくて、食べたいものを食べていますね(笑)。

― 今作では人と一緒に食事をするシーンが丁寧に描かれていますが、坂東さんも周りの人との食事の時間は普段から大切にされていますか?

坂東:やっぱり料理は誰と食べるかだなと強く感じます。心を許している人と一緒に食べるご飯はすごくおいしいです。ドラマの中でも一緒にいて安心する人と食べているからおいしいと感じるんだなというシーンがいっぱいあって、史朗さんと賢二さんのシーンを観る度に「あんなにご飯がおいしそうに見えるのは何でなんだろう?」とすごく不思議なんですけど、愛し合っている大切な人と食べているからなおさら料理がおいしく見えるのかなと思います。

― 坂東さん自身が周りの大切な人に作りたい料理は?

坂東:友人たちにパエリアを振る舞ったことがあります。北海道の実家にいるときからパエリアを作るのが好きで家族で一緒に作っていたんですけど、そのレシピを知り合いの監督や友人に振る舞ったら「おいしい、おいしい」と食べてくれて最初は一皿で終わりのはずだったんですけど、材料を買い足して人も増えて最終的に4皿作りました(笑)。それは印象深いので、また皆に作りたいですね。得意料理と言えるほどのものではないんですけど、甲殻類が大好物なのでエビをふんだんに使って作るのが好きです。

― 人に振る舞うのも好きですか?

坂東:そうですね。去年一年は自分のためだけに作っていたので寂しかったです。一緒に食べてくれる人がいたらすごく嬉しいんだろうなと思います。

― 一番好きな実家の手料理は?

坂東:うちの父親は基本的にあんまりレパートリーがないので一緒のものばっかり作っていて、調味料が塩と醤油と味噌ぐらいしかうちにないので大体味が一緒なんです(笑)。だから野菜炒めやサバの塩焼きとかシンプルを極めていますね。野菜炒めを大量に盛り盛りにのせたラーメンがおいしいです。

◆坂東龍汰、2023年にやり残したことは…メインディッシュは「きのう何食べた?」

― では最後に、2023年ももうあと2ヶ月で終わるので、振り返って印象的だった出来事ややり残したことなどがあれば教えて下さい。

坂東:もう10月ですか!早い。本当にありがたいことに今年も素敵な役に沢山出会えてどれも心に残っているんですけど、「きのう何食べた?」が今年のメインディッシュとして残っているので、これから田渕くんがどういう風に皆さんに届くのかすごく今からドキドキワクワクしています。僕はシンプルにドラマ自体が楽しみなので毎週テレビの前で正座してみようと思っています。

やり残したことで言うと、毎年なにかのインタビューで言っているんですけど7年間海外に行けていないので、お仕事でもプライベートでも海外とか旅に行きたいです。

― ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆坂東龍汰(ばんどう・りょうた/26)プロフィール

1997年5月24日生まれ、北海道出身(3歳までニューヨーク)。2017年8月に俳優デビュー、同年「セトウツミ」でドラマ初出演、オーディションを経て2018年8月、初主演ドラマ『花へんろ 特別編「春子の人形」~脚本家・早坂暁がうつくしむ人~』が放送。2019年、映画「十二人の死にたい子どもたち」の出演で脚光を浴びる。その後、映画「弱虫ペダル」(2020)、「スパイの妻」(2020)、「ハニーレモンソーダ」(2021)、主演映画「フタリノセカイ」(2022)、「冬薔薇」(2022)、「峠 最後のサムライ」(2022)など話題作に相次いで出演。2023年の出演作はドラマ「リバーサルオーケストラ」、「杉咲花の撮休」、「王様に捧ぐ薬指」、「ああ、ラブホテル『狐と狸』」、映画「春に散る」、「バカ塗りの娘」。「首」が11月23日に公開予定。単独初主演を務める映画「君の忘れ方」が2025年に公開を控える。

◆「きのう何食べた? season2」第4話あらすじ(10月27日放送)

店長の三宅祐(マキタスポーツ)は予約が入った顧客を田渕剛(坂東龍汰)に託そうとする。だが名前を聞いた賢二(内野聖陽)らはあ然。なんと祐の元浮気相手で…。さらに賢二は田渕から食事に誘われるが何やら思いつめた様子で、「店を辞めるのではないか」との不安がよぎる。一方、史朗(西島秀俊)は美江(高泉淳子)の顧問先へ同行。社長の前で突然「今後は筧史朗が担当する」と明言され、初耳の史朗は戸惑ってしまう。

【Not Sponsored 記事】
《モデルプレス》

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