先日、週刊新潮で、不動産投資の大儲けが報じられたダウンタウンの松本人志(52)。
記事によると、松本は2010年8月に東京・新橋駅近くの土地を8億円で購入し、今年3月に16億円で売却、8億円もの利益を手にしたという。「そんなに不動産投資は儲かるのか?」と話題なのだ。
だが、「一般人が芸能人の真似をしたら大変なことになる」と警鐘を鳴らすのは投資ジャーナリスト。
どういうことか、解説してもらおう。
「今、週刊誌は松本だけでなく、お笑い界ではキャイ~ンの天野ひろゆき(46)、コウメ太夫(44)、スギちゃん(42)、そしてタレント、岡本夏生(50)などがアパートやマンション経営で相当儲けていることを書いていますが、芸能人の多くはみんな物件を現金で買っているんです。だからこそ利益が出るのであって、一般人がローンを組んで物件を買うのは自殺行為です」
なぜ、自殺行為なの?
「今後は少子高齢化が進むうえに、イギリスのEU離脱による円高、株価の下落がきっかけになり、大不況が来る可能性があります。そうなれば、家賃未払いで夜逃げする入居者も増え、大家としては相当のストレスになります」
じゃあ、あまり将来性のあるビジネスじゃないってこと?
「リスクだらけですよ。一番身近なのはアパート経営でしょうが、最近は大家を食い物にする悪徳業者だらけです。長期家賃収入保証、一括借り上げ、トラブル処理などをうたい文句にして建築を勧めますが、かなり割高な建築費に加えて手抜き工事だらけ」
それはひどい。
「たとえば、岡本やコウメ太夫はマンションやアパート経営があるから悠々自適の生活をしているような記事が目立ちますが、築10年もすれば、相当家賃を下げないと入ってくれないし、入居者募集のたびにリフォーム代もかかります」
じゃあ、話半分として聞いておいたほうがいいわけだ?
「もちろんですよ。週刊誌は広告主の悪口は絶対に書きません。女性誌が大口広告主である美容整形外科の悪口を書かないのといっしょ。芸能人による不動産投資成功の記事自体が広告主の不動産業者の意向に沿った内容です」(先の投資ジャーナリスト)
一般人は芸能人の優雅なライフスタイルに惹かれてしまうが、隣の芝生が青く見えているだけかもしれない。
《NewsCafeゲイノウ》
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